
この記事の概要
浮気は「許されざる裏切り」か?それとも「心の隙間」や「本能」の産物か?本記事では、浮気という複雑な現象を、心理学、遺伝学、ホルモン、社会文化的要因など多角的な視点から読み解きます。パートナーシップに悩む方、カップルカウンセリングに関心のある方、または人間関係の本質を探りたいすべての人へ。科学が明かす「裏切り」の裏側に迫ります。
浮気したらあかんで
浮気(infidelity)は、文化・個人・関係性の価値観によって定義が大きく異なる、極めて複雑な概念です。一般的には、性的・恋愛的・感情的な排他性(exclusivity)に関する明示的または暗黙の約束を破り、関係外の第三者と関係を持つ行動を指します。重要なのは、このような行動が「秘密裏に」行われる点であり、たとえ行為そのものが軽微であっても、その隠蔽(いんぺい)と欺瞞(ぎまん)が信頼関係を深く損なう要因となります(Pittman & Wagers, 2005;Moreno & Kahumoku-Fessler, 2018)。

研究者は以下の4つのカテゴリーに分類して浮気を分析しています:
- 性的浮気(Sexual Infidelity):キスや性交渉など、第三者との身体的接触を伴う行為。
- 感情的浮気(Emotional Infidelity):親密な感情的つながりを第三者と築き、パートナーに隠すこと。
- 複合型浮気(Mixed Infidelity):性的・感情的な関与が同時に存在するケース。
- オンライン浮気(Online Infidelity):セクスティング(sexting)やネット上での恋愛的やり取りなど、バーチャルな環境で行われる浮気。実際の面会に発展することも少なくありません。

特に「感情的浮気」は、その定義が曖昧であり、特に女性はそれを性的浮気の前兆として強く受け止める傾向があります。
浮気の有病率とグローバルトレンド

浮気は決して稀な現象ではなく、既婚・未婚に関わらず広く見られます。
- 既婚者の生涯有病率は約20〜25%、年間発生率は2〜4%とされています。
- 未婚や同棲カップルではさらに高く、33〜70%の関係に浮気の経験があると報告されています。
- 若年層では、かつて見られた性差が縮小しつつあり、45歳未満の男女では浮気の報告率がほぼ同等です(Atkins et al., 2001)。

地域別に見ると:
- ポーランドでは、男性の25.6%、女性の15.4%が浮気経験を報告しています(Izdebski, 2011)。
- アジアの都市部(例:中国、ベトナム)では、経済的不安定さやジェンダー規範の変化、近代化の進展により浮気の増加が見られます(Mah Yong Xin & Hassan, 2020)。

北米の大学生に関する研究では:
- 男性の約35%、女性の12〜38%が浮気(性交渉)を経験。
- 86%の男性、62%の女性は複数回浮気をしています(Wiederman & Hurd, 1999)。
- 80%以上の人が、パートナー以外の相手に対して軽い好意を示すような行動をとった経験があります。

デジタル浮気も増加中で、インターネットユーザーの20〜33%が性的・恋愛的なやり取りを行い、そのうち65%以上が実際にオフラインで会っており、多くがコンドームを使用していないという公衆衛生上の懸念もあります。
浮気の予測因子
浮気は、個人特性・関係性の質・状況的要因・文化的背景が絡み合って生じます。

個人要因
- 性格傾向:神経症傾向(neuroticism)、自己愛(narcissism)、外向性(extraversion)が高く、誠実性(conscientiousness)と協調性(agreeableness)が低い人は浮気リスクが高い。
- 愛着スタイル(Attachment Style):不安型・回避型の愛着を持つ人は、浮気に走りやすく、浮気された際の心的影響も大きくなります。
- 性行動志向(Sociosexual Orientation):カジュアルな性行動に寛容な人ほど浮気傾向が強い。
- 過去の行動:過去の浮気経験、婚前の性的パートナー数、両親の浮気を目撃した経験がある人は再発リスクが高い。

デモグラフィック要因
- 性別:歴史的には男性の方が浮気率が高いが、世代交代により差は縮小。
- 年齢:男性は55〜65歳、女性は40〜45歳で浮気リスクがピークに。
- 学歴・収入:高学歴・高収入の人ほど浮気率が高い傾向がある。

関係性要因
- 満足度・コミットメントの低さが最も確かな予測因子。
- 魅力的な代替パートナーがいる場合、浮気リスクが上昇。
- 婚前同棲は浮気のリスクを高め、価値観の一致(宗教・教育など)はリスクを下げる。

環境・構造的要因
- 出張・夜勤・異性との接触が多い職場は、浮気の機会と隠蔽性を高める。
- 宗教参加は保護因子となるが、関係満足度が高い場合に限る。
- デジタル環境の発展は、機会と秘密保持の両方を助長します。
性別と性的指向の違い

- 男性は性的浮気に対する苦痛が大きく、罪悪感が低く、許すことも少ない。
- 女性は感情的浮気に敏感で、罪悪感を感じやすく、感情的ニーズがある場合に浮気を受け入れる傾向も。
- 性的マイノリティでは、性差が縮小されるものの、「感情的な裏切り」は依然として大きな苦痛をもたらします(Rokach & Chan, 2023)。
浮気による心理的・関係的影響

浮気をされた側は、トラウマ反応に類似した感情的ショックを経験することが多くあります:
- 感情面:怒り、悲しみ、羞恥心、嫉妬、見捨てられ不安
- 臨床症状:うつ、不安、不眠、自殺念慮、反すう思考
- 認知的影響:自己評価の低下、アイデンティティの揺らぎ、信頼の喪失
これらは、適応障害(Adjustment Disorder)やサブタイプのPTSDに酷似しており、特に女性や長期的な関係にある人に強く見られます。

また、関係そのものにも深刻な影響が及びます:
- 離婚・破局:浮気は160を超える文化圏で「離婚の主因」とされ、アメリカでは43%、ポーランドでは60%のカップルが別離します。
- DV(家庭内暴力):浮気をきっかけに暴力が発生するケースもあります。
- 性感染症のリスク:浮気相手との性交渉でコンドームが使用される割合は約50%に過ぎず、HIVなどの感染症の媒介リスクが高まります。
浮気の動機

- 感情的欲求の不満:女性に最も多い理由。
- 性的欲求の不満:特にアジア文化圏では男性に多い。
- 機会:アルコール、旅行、リスクの高い状況など。
- 復讐や怒り、承認欲求、刺激を求める好奇心も要因として報告されています。
若年成人の73%が、「親密さの欠如」を浮気の主な動機として挙げています(Norona et al., 2017)。
浮気の認知と文化的差異

Krugerら(2013)の研究では、大学生456名が27の行動について「浮気と見なすか」を評価しました。
- 性交渉・口淫などの明確に性的な行為は最も強く「浮気」と見なされ(98%)、評価のばらつきも少ない。
- 感情的・経済的支援は評価に個人差が大きく、「グレーゾーン」とされます。
- 愛着不安(Attachment Anxiety)の高い人は、より多くの行動を「浮気」と認識し、
- 愛着回避(Attachment Avoidance)の高い人は逆に浮気と見なす傾向が低くなります。

また、女性は男性よりも多くの行動を「浮気」と見なしており、特に感情的・経済的関与に敏感です。
臨床的含意

浮気は単なる関係の問題ではなく、個人のトラウマ体験として扱うべき場合もあります。臨床現場では以下のような対応が有効です:
- 「浮気」の定義をカップル間で明確化
- 満たされなかったニーズやコミュニケーション障害の特定
- トラウマインフォームド・アプローチの導入
- 性別、文化、発達段階、愛着スタイルに応じた個別対応
結論

浮気は単一の行為ではなく、複数の心理・関係・環境・文化的要因が絡み合った多次元的現象です。その形態は多様であっても、その影響は一貫して深刻であり、メンタルヘルス、関係の安定性、公衆衛生にまで及びます。
今後の研究では、単純な道徳的・法的な枠組みを超え、より包括的かつ実証的な視点から浮気を捉える必要があります。特にデジタル時代における新たな浮気の形態を理解することは、理論の発展と効果的な介入策の構築に不可欠です。
浮気?うわ、きもい。嘘ついたら針千本飲ます。
人間の浮気および婚外性的関係における遺伝的およびホルモン的影響

遺伝的影響と遺伝率(Heritability)
人間の浮気行動や性的逸脱行動(extrapair mating)が、個人の意思や文化的背景だけでなく遺伝的要因にも影響されているという考え方は、近年の双子研究(twin study)によって支持されるようになっています。

たとえば、Cherkas ら(2004)による英国の双子女性1,600組以上を対象とした大規模研究では、浮気行動の41%が遺伝的要因に由来すると報告されています。同様に、性的パートナーの数も38%が遺伝的に決定されていました。これらは「中程度の遺伝率(moderate heritability)」とされ、環境だけでなく遺伝子の影響も大きいことを示しています。
さらにZietsch ら(2015)の研究では、女性における浮気行動の遺伝率が40%、男性ではさらに高く62%に達していると報告され、男性の方がより遺伝的影響を受けやすい可能性が示唆されました。

加えて、この研究では「性別間での遺伝的相関(between-sex genetic correlation)がほぼゼロ(r = .03)」であることが確認され、女性の浮気が男性の遺伝的形質の副産物であるという進化論的仮説が否定される結果となりました。つまり、兄妹が両方とも浮気をする傾向にあったとしても、それは共通の“浮気遺伝子”を共有しているからではないということです。
なお、同研究では、「浮気に対する価値観や態度(attitudes toward infidelity)は遺伝的ではなく、育った環境や文化の影響が強い」という結果も得られています。
ドーパミンと新奇追求傾向:DRD4 遺伝子

人の性行動を左右する神経伝達物質のひとつがドーパミン(dopamine)です。この「報酬系神経伝達物質」は、快楽や動機づけ、刺激への欲求に関与しており、その働きを調整するのがドーパミン受容体 D4 遺伝子(DRD4)です。

Garcia ら(2010)による研究では、DRD4 遺伝子の中の「7リピート型アリル(7R+)」という多型(VNTR変異)が、性的な新奇性や浮気傾向と関係していることが明らかになりました。

アメリカ北東部の大学生181名を対象に行われた調査では、以下のような結果が得られました:
- 7R+を持つ人の45%が「ワンナイトスタンド」を経験していた(7R−群では24%)。この差は統計的に有意(p = .018)でした。
- 浮気の経験については、7R+群が50%、7R−群が22%でしたが、こちらは有意差に達しませんでした(p = .14)。
- しかし、浮気経験者に限定すると、7R+群は平均1.79人の浮気相手を持っていたのに対し、7R−群は1.14人であり、この差は有意(p = .011)でした。

この研究は、「7R+型は浮気遺伝子である」といった単純な決めつけを避けるよう注意を促しつつ、遺伝的要因が“浮気しやすさ”に影響を与える可能性を示した最初の実証的研究とされています。
ペアボンディングに関わるホルモン受容体遺伝子:AVPR1AとOXTR


ペアボンディング(pair bonding)とは、恋愛関係や夫婦関係における「心理的および性的な一体感」を指します。これに関与するのが、
- バソプレッシン受容体遺伝子(AVPR1A:arginine vasopressin receptor 1A)

- オキシトシン受容体遺伝子(OXTR:oxytocin receptor)

動物実験(特にプレーリーハタネズミ)では、これらの遺伝子の多型が社会的絆の形成に強く関与していることが知られています。人間における研究では以下のような知見が報告されています:

- Walum ら(2008)の研究では、AVPR1A の RS3多型が男性の結婚満足度やペアボンディング傾向と関連していましたが、「浮気」との直接的な関連は見出されませんでした。
- Zietsch ら(2015)は、女性における AVPR1A と婚外性行動の有意な関連(p = .0002)を報告しています(ただし男性では無関係)。

また、Belica ら(2024)による研究では、AVPR1AのRS3多型と「カップル満足度」との関連は見られなかった一方で、「子どもがいること」が関係満足度を有意に低下させる(p = .032, Cohen’s d = 0.735)ことが示されました。これは、育児によるストレスや時間的余裕の減少など、生活段階的な要因がカップルの関係性に大きく影響することを示唆しています。
遺伝的影響は性格を媒介して表れる:心理特性による間接効果
遺伝子が人の行動に与える影響は、必ずしも直接的ではなく、性格特性などを介して間接的に現れることがあります。

Pearce ら(2019)の研究では、オキシトシン・バソプレッシン・ドーパミンなどの神経ペプチド受容体遺伝子の変異が、性格や認知特性を通じて性行動や社会的行動に影響する可能性が示されました。
主な結果:
- 男性では、ドーパミンD1受容体(DRD1 rs265981)の変異が衝動性(Impulsivity)に影響し、それが一時的な性行動の傾向(Sociosexual Orientation Index, SOI)を調整していました。

- 女性では、βエンドルフィン(OPRM1)、AVPR1A、DRD2などの変異が、「経験への開放性(Openness to Experience)」という性格特性を通じてSOIに影響を与えていました。

このように、「遺伝子→性格→性行動」という間接的な因果連鎖が、性別によって異なる形で存在していることが明らかになりました。
ホルモンによる調節:オキシトシン・バソプレッシン・テストステロン・エストラジオール

行動は遺伝子だけでなく、ホルモンによっても強く調整されます。恋愛や性行動に特に重要なのが以下の4種類です:
オキシトシン(Oxytocin)
「愛情ホルモン」とも呼ばれ、性行為、授乳、親密な接触時に分泌され、パートナーへの愛着形成を促進します。
Scheele ら(2013)の実験では、オキシトシンを吸入した男性が恋人の写真を他の女性よりも魅力的に評価する傾向があり、「パートナー限定的な魅力の増幅効果」が確認されました。

バソプレッシン(Vasopressin)
オキシトシンとともに社会的絆を形成し、特に男性のペアボンディングに重要とされています。

テストステロン(Testosterone)
男性の性的モチベーションや攻撃性と深く関係しており、「短期的な交配戦略」や浮気傾向との関連も指摘されています。
Gettler ら(2011)は、交際関係へのコミットメントや父親になることが、テストステロンの自然な低下と関係していることを、縦断的(longitudinal)に示した初の研究を報告しました。
しかし、McIntyre ら(2006)の研究では、既婚でありながら浮気への関心を維持していた男性では、このようなテストステロンの低下が見られないことが明らかにされ、パートナーへの忠誠心や性的興味がホルモン分泌に影響する可能性が示唆されています。

エストラジオール(Estradiol)
女性の性的欲求や自己評価された魅力度(self-perceived attractiveness)と関連があるホルモンです。
Durante & Li(2009)の研究では、エストラジオール値が高い女性ほど、自分自身をより魅力的と評価し、誘惑的な行動(例:他者を誘惑する、キスをするなど)をとる傾向があると報告されました。

進化的視点:なぜ人は浮気をするのか?
進化論的な見解の一つとしてよく知られている説によれば、
- 男性にとって複数のパートナーと交尾することは子孫を増やすための合理的な戦略
- 女性の浮気は、“より優れた遺伝子”を求める適応行動
とする説もありますが、これには異議を唱えるような鳥類や人間の研究結果も報告されており、その進化的利益には疑問が呈されています。

また、歴史的にみると、約85%の社会が一夫多妻制(polygyny)を採用しており、「一夫一妻制(monogamy)は進化的にはむしろ例外的」です。
それにも関わらず、現代社会では一夫一妻が主流であるのは、社会的安定、父性投資、男女バランスの維持など、文化的・制度的な理由があると推測されています。
結論:遺伝とホルモンは「傾向」を作るが、「運命」ではない

浮気や性的逸脱行動は、
- 遺伝子(DRD4、AVPR1A、OXTR)
- ホルモン(ドーパミン、オキシトシン、テストステロンなど)
- 性格特性(衝動性、開放性など)
- 文化・環境・ライフステージ(例:親になること)
といった多様な要因の相互作用によって決定されます。

生物学的要因が「浮気しやすさ」に影響することはありますが、決定づけるものではありません。
行動は最終的に個人の選択と社会的背景に左右されるため、
人間関係の理解には、生物学・心理学・社会科学の学際的なアプローチが不可欠です。
最後に:これからの課題と、読者の皆さんへのメッセージ

本記事では、「浮気」という行動をテーマに、生物学、心理学、社会的・文化的な視点から多角的に考察してきました。人の行動は、遺伝子やホルモン、性格、育ってきた環境、社会的な価値観など、さまざまな要因が複雑に絡み合って成り立っています。こうした知見は、浮気という現象の背景を理解するうえで、重要なヒントを与えてくれます。
しかし同時に、「浮気」は単なるデータや傾向で片づけられる問題ではありません。そこには信頼を裏切られる痛み、関係性の破綻、深い感情の傷が伴います。たとえ行動に至るまでに生物学的・心理的な影響があったとしても、それがその人の行動を正当化する理由にはなりません。背景を理解することと、行動の結果に責任を持つことは、両立されるべきです。

研究にはいくつかの限界もあります。引用した中には古いデータや、特定の文化や性別、年齢層に偏ったサンプルに基づくものもあり、すべての人々や関係の多様性を反映しているわけではありません。また、現代ではパートナーシップの形も変化しつつあります。一対一の関係にとどまらず、オープンリレーションシップやLGBTQ+の関係性など、変質した恋愛関係の形が増えてきています。その中で、「浮気」の定義や受け止め方も再検討されるべきテーマかもしれません。
さらに、テクノロジーの進化や社会環境の変化も、恋愛や性行動に影響を与えています。マッチングアプリやSNS、アルゴリズムを通じた出会いが当たり前になった今、過去の理論や統計だけでは語りきれない現象が多くなっています。こうした現代的な状況に対応した研究や議論の広がりが、今後ますます求められるでしょう。

また、すべての人が常に自由な判断や選択をできる状況にいるとは限りません。たとえば、薬物の影響、精神的な不安定さ、心理的な支配関係などによって、自分の意志を十分に発揮できない場合もあります。こうした背景を理解することは、他者への配慮として重要です。ただし、状況に左右されたとしても、自分の行動が他者に与える影響や責任については、真剣に向き合う必要があります。
さらに、誤解や情報のすれ違い、あるいは意図的な事実のねじ曲げによって、人間関係が損なわれるケースもあります。たとえば、「浮気された」と思ったことが、実は誤解や誇張によるものだったということもあるかもしれません。しかし、その一方で、意図的に浮気の事実を隠したり、責任逃れのために事実をねじ曲げるような行為があるのも事実です。だからこそ、何が本当に起こったのかを感情だけで判断せず、冷静かつ客観的に見極める姿勢が大切です。

人間関係において葛藤が生まれたとき、ひとりで抱え込まず、信頼できる人や専門家(カウンセラーやセラピストなど)に相談することも、とても大切です。対話と思いやり、そして正確な情報に基づいた理解と判断が、傷ついた関係を見つめ直すきっかけとなり、新しい一歩へとつながるはずです。
この記事が、読者のみなさんにとって、「浮気」というテーマについて自分自身の価値観や経験を振り返るきっかけとなり、より多様で公正な視点で人間関係を考える手助けとなれば幸いです。

浮気という行為には、さまざまな背景があるかもしれません。しかし、どんな理由があっても、それによって誰かを深く傷つける可能性があるということを、私たちは忘れてはなりません。理解と同時に、誠実さと責任ある態度が求められます。生物学や心理学はそのヒントを与えてくれますが、最終的に人間関係を築いていくのは、私たち一人ひとりの選択と行動なのです。

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