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一般内科・健康診断のご予約
子どもの健やかな成長を支えるために、保護者ができる最も大切な取り組みのひとつが「内科検診」です。身体の発育や健康状態を継続的に確認し、病気の兆候を早期に発見・対応することで、将来の健康にも大きな影響を及ぼします。しかし、「どんな項目を診ているのか」「何歳から必要なのか」「受ける意味は?」と疑問を抱く方も少なくありません。本記事では、小児の発育と内科検診の関係を、内科医の視点からわかりやすく、かつ専門的に解説します。
この記事でわかること
子どもの「発育」とは、単に身長や体重が増えることだけを指すのではありません。身体的な成長(physical growth)だけでなく、内臓機能の成熟、骨や筋肉の発達、免疫力の形成、さらには思春期における性成熟など、幅広い身体機能の発達過程を含みます。
まず知っておきたいのが、「成長(growth)」と「発達(development)」の違いです。
内科検診では主に「成長」に着目しながら、必要に応じて発達の観察も行います。特に、著しい成長の遅れや急激な体重増加・減少は、何らかの病的背景を示唆することがあります。
厚生労働省が発表する「乳幼児身体発育曲線」や、学校保健統計調査などを参考に、子どもの発育は年齢・性別ごとにおおよその基準値が設けられています。これらと実際の測定値を比較することで、正常な範囲にあるか、何らかの医学的評価が必要かを判断します。
個々の子どもを評価する際には、成長曲線(グロースチャート)に基づいた追跡が非常に有効です。ある一点の測定値だけではなく、数か月〜数年にわたる推移を見ることで、発育の遅延や異常をより的確に把握できます。たとえば、身長が常に同じパーセンタイル帯にある場合は問題なしとされますが、急にパーセンタイルが下がるような場合は、内分泌疾患や慢性疾患の可能性が疑われます。定期的な健康診断の重要性については定期健診で得られる健康情報とその重要性もあわせてご覧ください。
子どもの内科検診は、単に身長体重を測るだけではありません。小児科的内科的な視点から、さまざまな病気の予兆を早期に発見するための重要な機会です。
内科検診の目的は大きく分けて以下の3つです。
学校での定期健診は一次スクリーニングに過ぎず、詳細な診断や治療は医療機関での精密検査が必要となるケースがあります。学校で異常を指摘されたら放置せず、必ず医師の診察を受けましょう。内科で行う基礎的な健康診断の内容は内科での健康診断の基礎知識でも解説しています。
特に、以下のようなケースでは専門医の受診が推奨されます。

内科検診の意義を最大限に活かすためには、家庭での健康観察と生活習慣の整備も非常に重要です。保護者の役割は、単に医療機関に連れて行くだけではなく、日常の中で子どもの身体の変化に気づく「最初の観察者」であることです。
以下のような症状があれば、内科的な精査が必要です。
これらは内分泌疾患(成長ホルモン分泌不全、甲状腺機能異常)、腎疾患、代謝異常症などの兆候であることがあります。
内科検診は単発的なイベントではなく、継続的な健康管理の一環です。検診結果を記録し、次回との比較や、医師との相談材料にすることが重要です。内科医は単なる病気の診断者ではなく、発育におけるアドバイザーとして、家族とともに子どもの成長を支える役割を果たします。
Q. 内科検診は何歳から受けるべきですか? A. 乳幼児健診は生後すぐから始まり、その後は就学時健診・学校健診が定期的に行われます。気になる症状があれば年齢を問わず受診してください。
Q. 学校健診で「要精密検査」と言われたら必ず病院に行くべきですか? A. はい。学校健診はあくまで一次スクリーニングのため、指摘があった場合は医療機関で詳しい検査を受けることが推奨されます。
Q. 身長の伸びが心配な場合、何科を受診すればいいですか? A. まずはかかりつけの内科・小児科に相談してください。必要に応じて内分泌の専門医への紹介が行われます。
Q. 肥満気味の場合、どのようなサポートが受けられますか? A. 食事・運動習慣の見直しに関する保健指導や、必要に応じた血液検査によるスクリーニングが受けられます。
子どもの発育には大きな個人差があり、必ずしも周囲と同じペースである必要はありません。一方で、身長・体重の伸びの停滞や、思春期の進み方の異常、繰り返す体調不良などは、隠れた疾患のサインであることも。内科検診はその気づきを与える「早期発見の窓口」であり、家庭での観察と組み合わせることで、病気の予防や適切な治療につなげられます。
内科検診では、成長曲線(身長・体重・BMI)の評価、視力・聴力、血圧、尿検査に加え、必要に応じて貧血や甲状腺機能、アレルギー・喘息、起立性調節障害などを総合的にチェックします。とくに思春期の早発・遅発、肥満や低栄養、睡眠不足・スクリーンタイム過多による不調は、早めの介入で将来の健康リスクを減らせます。学校健診の結果を「通知表」で終わらせず、家庭で振り返り、かかりつけ医へつなぐ流れを作ることが大切です。
家庭では、母子手帳や成長曲線の記録を定期的に更新し、次のようなサインに気づいたら受診を検討しましょう。
あわせて、予防接種のキャッチアップ、睡眠(学齢期は9–11時間が目安)、バランスの良い食事、毎日の外遊び・運動、デジタルデバイスの時間管理、定期的な歯科受診といった“生活の土台”を整えることも、発育を支える確かな投資です。家庭・学校・医療の三者が情報を共有し合う「チーム医療的な取り組み」を回し続ける――この両輪こそが、子どもの健やかな現在と、将来の選択肢の広さを守ります。
一般内科・糖尿病内科を担当しています。
この記事は、ヒロクリニックの医師紹介・監修体制にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
岡 浩子 (おか ひろこ)
医療法人社団福美会 理事長
この記事は、ヒロクリニックの医師紹介・監修体制にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
一般内科を担当しています。
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