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いびきは単なる「うるさい音」ではなく、睡眠の質を下げたり、さらには健康リスクを高めたりする可能性のあるサインです。
本記事では、原因を理解したうえで「いびきを減らすための生活習慣」と「すぐに実践できる具体対策」を、最新の研究や専門知見をもとに詳しく解説します。
今日から取り入れられる改善策を試して、快適な睡眠と健康な毎日を取り戻しましょう。
この記事でわかること
いびきは、睡眠中に空気の通り道(気道)が部分的に狭まり、空気が振動を起こして音を発する現象です。一般には、舌根部・軟口蓋・咽頭の軟組織などが弛緩して気道を圧迫することが原因とされます。
また、鼻づまり・アレルギー・鼻中隔湾曲(鼻の仕切りの偏位)などで鼻呼吸が妨げられ、口呼吸になることでいびきが悪化するケースも多いです。
いびきをそのまま放置すると、次のようなリスクがあります。睡眠時無呼吸症候群が心配な方は無呼吸症候群のセルフチェックもご活用ください。
以上から、いびきは「ただ気になる音」ではなく、睡眠・健康両面から早めの対策が望まれます。
いびきを減らすには、次のような生活習慣の調整が基本となります。
脂肪が頸部・咽頭周囲に付着すると、気道が物理的に狭くなりやすくなります。肥満者に対してダイエット・栄養指導を導入した研究では、いびき・日中眠気が有意に改善したという報告があります。枕選びも改善の一助になります。いびきをかく人が選ぶべき枕とは?もあわせてご覧ください。
ただし、急激なダイエットは体調を崩し、逆にいびきを誘発する場合もあるため、無理ないペースで進めることが重要です。
定期的な有酸素運動や筋力トレーニングにより全身の代謝が向上し、体重制御のみならず、気道周囲筋への血流改善・体幹強化にもつながります。特に、女性を対象とした10年追跡研究では、運動レベルが高いほど習慣的ないびきの発症リスクが下がるという結果が報告されています。
アルコールや睡眠薬(鎮静薬)は、咽頭筋や舌根を弛緩させ、気道閉塞を起こしやすくします。就寝前少なくとも2時間はこれらを避けることが推奨されます。
喫煙は気道に炎症や浮腫を引き起こし、気道狭窄を助長します。禁煙はいびき改善にもプラスになります。
また、室内空気中の埃・花粉・アレルゲンも鼻づまりを誘発し、いびきを助長する要因となるため、寝室の清掃・換気・寝具の洗濯なども併せて見直すべきです。
睡眠不足そのものが咽頭筋弛緩を助長し、いびきを増やす可能性があります。毎夜一定の就寝・起床時間を守り、7〜8時間の睡眠を目指すことが望ましいです。
生活習慣の改善と並行して、「今日からできる」具体策を取り入れることで、いびき軽減の効果を実感しやすくなります。

もっと踏み込んだ対策として、咽頭・舌・軟口蓋周囲の筋機能を鍛える方法や、補助器具を活用する方法も効果が期待されます。
舌・軟口蓋・咽頭壁の筋肉をトレーニングすることで、睡眠中の気道の崩れを抑制する方法が知られています。例えば、
専門家の間では、これらのトレーニングを「マイオファンクショナル療法」と呼び、いびき改善への応用も期待されています。
こうした筋トレ効果は即効性は高くないものの、継続することで補助的な改善につながる可能性があります。
ただし、補助器具を使う際は「適合性」「快適性」「副作用(顎関節や歯への影響など)」も考慮し、必要に応じて専門家の指導を仰ぐべきです。横向き寝の工夫についてはいびきをかかない寝方も参考にしてください。
自宅で対策しても改善が乏しい場合や、以下のような兆候がある場合は医療機関での精査が必要です。
こういったケースでは、睡眠ポリグラフ検査(睡眠検査)を受けて、睡眠時無呼吸を除外または確定診断することが重要です。
鼻中隔湾曲・扁桃肥大・上気道腫瘍など、構造異常が原因でいびきを起こしている場合、手術的治療が必要な場合もあります。耳鼻咽喉科・呼吸器科での診察が望まれます。
いびき改善には継続が不可欠です。改善の有無を記録・評価するために、スマートフォンアプリやスヌーザートラッカーを使っていびき時間や強度を記録するのも有用です。改善傾向が見られない場合は、対策の再構築や医療介入を検討すべきです。
Q. いびきは生活習慣の改善だけで治りますか? A. 軽度〜中等度のいびきであれば生活習慣の改善で軽減することが多いですが、構造異常や無呼吸症候群が背景にある場合は医療的な介入が必要です。
Q. マウスピースはどこで作れますか? A. 歯科医院で作成できます。定期的な調整やチェックが必要なため、専門医にご相談ください。
Q. 家族から呼吸が止まっていると言われました。 A. 睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。早めに内科や専門機関での検査をおすすめします。
Q. CPAPはどのような場合に必要ですか? A. 重度の睡眠時無呼吸症候群と診断された場合に用いられる標準治療です。医師の診断のもとで導入を検討します。
一般内科・糖尿病内科を担当しています。
この記事は、ヒロクリニックの医師紹介・監修体制にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
岡 浩子 (おか ひろこ)
医療法人社団福美会 理事長
この記事は、ヒロクリニックの医師紹介・監修体制にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
一般内科を担当しています。
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