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一般内科・健康診断のご予約
便秘と下痢が交互に繰り返される症状に悩む方は少なくありません。これらは一見、正反対の症状に見えますが、実は同じ消化器のトラブルが原因で起こることも多いのです。本記事では内科の専門知識を基に、便秘と下痢の同時発症のメカニズムから効果的な対策法までを詳しく解説します。適切な対処法を知ることで、腸内環境の改善と健康維持につなげましょう。
この記事でわかること
便秘と下痢は、一見すると正反対の症状ですが、両方が同時、あるいは交互に現れるケースは決して珍しくありません。このような状態は「交替性便通異常」と呼ばれ、特に過敏性腸症候群(IBS)が代表的な原因として挙げられます。
IBSは、腸の働きが何らかの原因で過敏になり、正常な消化・排便リズムが乱れる状態です。炎症や器質的な異常は認められず、機能的な問題が主な特徴。ストレスや生活習慣、腸内環境の乱れが複合的に影響し、便秘や下痢、腹痛などの症状を引き起こします。
正常な腸は、便を適度に押し出す「ぜん動運動」と便の水分を調整する機能がバランスよく働いています。しかし、腸の運動が過剰になると便が早く通過し水分が吸収されにくいため下痢に、逆に運動が低下すると便が長く腸内に留まり水分が過剰に吸収されて便秘になります。IBSでは、この運動機能が不安定で、便秘と下痢が交互に起こりやすくなります。
腸内には善玉菌・悪玉菌・日和見菌がバランスを保ちながら共存しています。腸内フローラが乱れると消化吸収に影響を及ぼし、腸の粘膜を刺激して運動異常や分泌異常を招くため、便秘や下痢を引き起こします。抗生物質の使用や偏った食生活、ストレスなどが原因となることが多いです。
特定の食材に対する過敏性やアレルギー反応も、便秘と下痢の交互発症に関係します。例えば、乳糖不耐症や果糖吸収不良症などの消化吸収障害は、下痢を引き起こす一方、腸の炎症や機能低下により便秘も生じやすくなります。
便秘と下痢が同時に起こる症状は、IBS以外にも炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎)、腸の狭窄や腫瘍、甲状腺機能異常、糖尿病など内科的疾患が隠れている場合があります。症状が長引く場合は、自己判断せず医療機関での診断を受けることが重要です。不規則な生活が引き起こす健康トラブルについては不規則な生活が引き起こす内科的健康トラブルもあわせてご覧ください。
便秘と下痢が同時に、あるいは交互に起こる場合、生活習慣や食事の見直しが非常に重要です。薬に頼る前に、日常生活の中でできることを一つひとつ改善することで、腸の機能を整え、症状の軽減につなげることができます。
腸の動き(ぜん動運動)は、自律神経によってコントロールされています。特に副交感神経が優位になると腸が活発に動き、排便が促進されます。睡眠不足や不規則な生活はこの自律神経のバランスを崩し、便秘や下痢を引き起こす原因になります。
食物繊維は便通を整えるために不可欠ですが、「摂り方」が重要です。便秘と下痢が混在している人は、食物繊維の種類と量を誤ると、かえって症状を悪化させることがあります。
腸内の善玉菌を増やし、腸内フローラを健全に保つことは、便秘・下痢双方の予防につながります。

ストレスは腸に直接影響を与える「腸脳相関(ちょうのうそうかん)」という関係が近年注目されています。強いストレスや緊張は自律神経の乱れを引き起こし、腸の動きやホルモン分泌に悪影響を与えます。自律神経の乱れによる不調については寝つきが悪いのは自律神経の乱れが原因?も参考にしてください。
便秘と下痢が交互に現れる症状は、軽視されがちですが、継続する場合や日常生活に支障をきたすようであれば、専門的な診断と治療が必要です。市販薬や自己流の対処だけでは、原因が見落とされる恐れがあります。
医療機関ではまず、便の状態や頻度、症状が始まった時期、悪化要因、食習慣や生活背景について詳細に問診が行われます。さらに、腹部の視診・触診・聴診などを通じて、腸の緊張やガス貯留、異常な音などを確認します。
便秘・下痢が交互に起こる場合、隠れた病気の有無を調べるため、血液検査(炎症反応、貧血、甲状腺機能など)や便検査(潜血、細菌・ウイルス、消化酵素)を実施します。さらに、必要に応じて腹部エコー、X線、内視鏡(大腸カメラ)などの画像検査も行われます。
特に以下のようなケースでは、早急な精密検査が推奨されます:
これらは、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)や大腸がんなどの重大な疾患のサインである可能性があり、早期発見が鍵となります。
診断結果に基づき、医師は症状に応じた治療を提案します。過敏性腸症候群が原因であれば、消化管の運動を調整する薬剤やストレス緩和のための薬(抗コリン薬、整腸剤、抗不安薬など)が用いられることがあります。腸内環境の改善にはプロバイオティクス(善玉菌製剤)も有効です。
一方で、下痢止めや下剤などを自己判断で使用すると、かえって腸の動きが混乱し、症状が長引く原因になることも。医師の判断による的確な薬剤選択と使用量の調整が非常に重要です。
内科では、薬物療法に加えて、食事・運動・ストレス対策などの生活指導も丁寧に行います。患者一人ひとりの生活スタイルに合わせたアドバイスにより、症状の再発を防ぎ、長期的な体調管理を実現します。
また、慢性的な症状の場合は、定期的な通院とフォローアップにより、変化を見逃さずに対応できる体制を整えることが望ましいです。
Q. 便秘と下痢を繰り返すのは過敏性腸症候群(IBS)ですか? A. 可能性の一つですが、他の疾患が隠れていることもあります。症状が長引く場合は内科を受診してください。
Q. 食物繊維を摂ると症状が悪化することがあります。 A. 便秘と下痢が混在する場合、不溶性食物繊維の摂りすぎが症状を悪化させることがあります。水溶性食物繊維を中心に摂ることをおすすめします。
Q. 何科を受診すればいいですか? A. 内科・消化器内科の受診をおすすめします。血液検査や便検査で原因を調べることができます。
Q. ストレスが原因の場合、どう対処すればいいですか? A. リラックス法(瞑想・深呼吸・入浴)を取り入れることが有効です。改善しない場合は医師にご相談ください。
一般内科・糖尿病内科を担当しています。
この記事は、ヒロクリニックの医師紹介・監修体制にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
岡 浩子 (おか ひろこ)
医療法人社団福美会 理事長
この記事は、ヒロクリニックの医師紹介・監修体制にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
一般内科を担当しています。
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