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フルミスト(経鼻インフルエンザワクチン)

当院では、鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチン「フルミスト点鼻液」を取り扱っています。針を使わないため痛みがなく、1シーズンにつき1回の接種で完了します。接種費用は10,800円(税込)です(2026年10月1日からの料金)。対象は2歳以上19歳未満の方となりますので、成人の方には従来どおり注射の不活化ワクチンをご案内しています。

フルミスト(経鼻インフルエンザワクチン)とは

フルミスト点鼻液(一般名:経鼻弱毒生インフルエンザワクチン)は、鼻腔内に噴霧して接種するインフルエンザワクチンです。国内で承認されている医薬品で、製造販売元は第一三共株式会社です。

従来の注射のインフルエンザワクチンは、感染する力を失わせたウイルスの成分を皮下に注射する「不活化ワクチン」です。これに対しフルミストは、病原性を弱めた生きたウイルスを用いる「弱毒生ワクチン」で、インフルエンザウイルスが実際に侵入してくる鼻の粘膜に直接投与します。侵入口である鼻や喉の粘膜でも免疫がはたらくことを期待した、注射とは投与経路も仕組みも異なるワクチンです。

最大の特徴は針を使わないことです。注射に強い恐怖心があるお子さまや、注射のたびに気分が悪くなってしまう方にとって、負担の少ない選択肢となります。また、注射のワクチンでは13歳未満は2回接種が必要になることが多いのに対し、フルミストは年齢を問わず1シーズン1回で完了するため、通院の回数を減らせます。

接種費用

フルミスト点鼻液10,800円(税込)
接種回数1シーズンにつき1回
対象年齢2歳以上19歳未満
お支払い区分自費診療(任意接種)/健康保険は適用されません

2026年10月1日からの料金です。それより前の時期の接種をご希望の場合は、対応できることもありますのでお問い合わせください。

インフルエンザワクチンは予防接種法に基づく定期接種ではないため、全額自費(任意接種)となります。自治体によっては小児のインフルエンザワクチンに対する助成制度がありますが、助成の対象が注射のワクチンに限られている場合があります。お住まいの自治体の案内をご確認ください。

対象となる方・ならない方

フルミストの国内での接種対象は2歳以上19歳未満です。当院でもこの範囲でご案内しています。

  • 2歳未満の方…フルミストは接種できません。生後6か月から接種できる注射のワクチンをご検討ください。
  • 2歳以上19歳未満の方…フルミスト・注射のいずれも選択できます。持病や体質によっては注射をおすすめすることがあります。
  • 19歳以上の方…フルミストの対象外です。当院では注射の不活化インフルエンザワクチンをご案内しています。

19歳未満の方が接種を受ける際は、保護者の方の同伴と同意が必要です。予診票は保護者の方がご記入ください。

使い方(接種当日の流れ)

フルミストはご自宅で使用するお薬ではなく、医療機関で医師または看護師が噴霧するワクチンです。当日の流れは次のとおりです。

1. ご予約・受付

WEB予約・お電話・ヒロクリニックアプリから予約できます。受付で予診票をお渡ししますので、保護者の方がご記入ください。母子健康手帳と、服用中のお薬がある場合はお薬手帳をお持ちください。

2. 問診・診察

医師が問診・検温・診察を行い、当日接種できる状態かを判断します。フルミストは弱毒生ワクチンであるため、注射のワクチンよりも事前に確認すべき項目が多くなります。喘息の有無や喘鳴の症状、けいれんの既往、服用中のお薬、ご家族に免疫不全の方がいないかなどを確認します。体調や基礎疾患によっては、接種を見合わせたり、注射のワクチンをおすすめしたりすることがあります。

3. 鼻の準備

鼻水が多い場合は、噴霧の前にやさしく鼻をかんでいただきます。鼻がつまったままでは薬液が粘膜に広がりにくいためです。強くかむ必要はありません。鼻閉が強い場合は、少し時間をおいてから噴霧することがあります。

4. 噴霧(接種)

1回量は0.2mLです。専用の容器を用い、左右の鼻腔内に0.1mLずつ、それぞれ1噴霧します。椅子に座ったまま、顔をやや上に向けた姿勢で行います。小さなお子さまは保護者の方のひざの上に座っていただくとスムーズです。

重要な点として、接種を受ける方が積極的に吸入(鼻ですする)する必要はありません。ふだんどおりに呼吸していれば問題ありません。「うまく吸い込めなかったので効果が下がったのでは」というご心配をいただくことがありますが、勢いよく吸い込むことを前提としたワクチンではありませんのでご安心ください。噴霧そのものは左右あわせて数秒で終わります。

噴霧の直後にくしゃみが出たり、鼻がむずむずしたりすることがありますが、いずれも一時的なものです。

5. 接種後の待機

接種後は院内で30分程度お待ちいただきます。アナフィラキシーは接種後30分以内に起こることが多いためです。この間に体調の変化がなければご帰宅いただけます。

6. 他のワクチンとの同時接種

医師が必要と認めた場合は、他のワクチンと同時に接種することもできます。定期接種のスケジュールと重なる時期でも調整が可能ですので、母子健康手帳をお持ちのうえご相談ください。

注射のインフルエンザワクチンとの比較

項目フルミスト(点鼻)注射(不活化ワクチン)
投与方法鼻腔内に噴霧上腕などに皮下注射
痛み針を使わないため痛みはありません穿刺時の痛みがあります
対象年齢2歳以上19歳未満生後6か月以上(上限なし)
接種回数1シーズン1回13歳未満は通常2回、13歳以上は1回
ワクチンの種類弱毒生ワクチン不活化ワクチン
喘息のある方症状によっては接種できないことがあります接種できることが多いです
妊娠中の方接種できません接種可能です(医師にご相談ください)
費用(当院)10,800円(税込)受付・お電話でご確認ください

どちらが優れているという単純な比較ではなく、年齢・体質・基礎疾患・生活状況によって適した方が変わります。判断に迷われる場合は、診察時にご相談ください。

接種を受けられない方

次に該当する方は、フルミストの接種を受けることができません。

  • 明らかに発熱(通常37.5℃以上)している方
  • 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
  • 過去にこのワクチンに含まれる成分でアナフィラキシーを起こしたことがある方
  • 明らかに免疫機能に異常のある方、および免疫を抑える可能性のある治療を受けている方
  • 妊娠していることが明らかな方
  • 上記以外に、医師が予防接種を行うことが不適当な状態にあると判断した方

使用中は接種できないお薬

次のお薬を使用している方は接種できません。該当する場合は必ず問診時にお申し出ください。

  • 副腎皮質ホルモン剤(経口剤・注射剤)…プレドニゾロンなど
  • 免疫抑制剤(経口剤・注射剤)…シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラルなど)、タクロリムス(プログラフなど)、アザチオプリン(イムランなど)

医師が接種の可否を判断する方

次に該当する方は、健康状態や体質に基づいて医師が接種の適否を判断します。ただちに接種できないという意味ではありませんので、まずはご相談ください。

  • ゼラチン含有製剤またはゼラチン含有の食品に対して、ショック、アナフィラキシー(じんま疹、呼吸困難、血管性浮腫など)等の過敏症があった方
  • 心臓や血管、腎臓、肝臓、血液の障害や発育の障害などの基礎疾患がある方
  • 他のワクチンの接種を受けて2日以内に発熱があった方、全身性の発疹などアレルギーが疑われる症状が出たことがある方
  • 過去にけいれんを起こしたことがある方
  • 過去に免疫に異常があると診断されたことがある方、ご両親やご兄弟に先天性免疫不全症の方がいる方
  • 重度の喘息または喘鳴の症状がある方
  • このワクチンの成分に対してアレルギーをおこすおそれがある方
  • 鶏由来のもの(鶏卵や鶏肉など)に対してアレルギーをおこすおそれがある方
  • 腎臓に障害がある方/肝臓に障害がある方

喘息のある方については、症状の程度によっては注射の不活化ワクチンをおすすめすることがあります。また、アスピリンやサリチル酸ナトリウム等のサリチル酸系医薬品、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸を含むお薬を使用している場合は、必ず医師にお伝えください。授乳中の方も接種前に医師にご相談ください。

接種後の注意事項

  • 接種当日は激しい運動をさけてください。入浴は通常どおり可能です。
  • 接種直後と接種後5〜14日の間は健康状態にご注意ください。高熱、けいれん、体調の変化などの異常を感じた場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
  • アナフィラキシーは接種後30分以内に起こることが多いため、その間は院内で待機するか、ただちに医師と連絡がとれるようにしておいてください。
  • 接種後1〜2週間は、重度の免疫不全の方との密接な関係を可能な限り避けてください。弱毒生ワクチンであるため、飛沫や接触によりワクチンウイルスが周囲へ伝播する可能性があります。ご家族に抗がん剤治療中の方や臓器移植後の方がいらっしゃる場合は、接種前に必ずお知らせください。
  • 授乳中の方は、接種後1〜2週間は乳児との接触を可能な限り控えてください。
  • 妊娠可能な方は、接種前約1か月間および接種後約2か月間は避妊してください。
  • 他の医療機関を受診する場合や他のワクチンを接種する場合は、フルミストを接種したことを医師または薬剤師に必ずお伝えください。

副反応について

主な副反応として、鼻閉(鼻づまり)、鼻漏(鼻水)、咳嗽(せき)、口腔咽頭痛、頭痛などが報告されています。多くは軽度で、数日のうちに自然に軽快します。

まれではありますが、重大な副反応としてショック、アナフィラキシーが報告されています。次のような症状に気づいた場合は、ただちに医師にご相談ください。

重大な副反応主な自覚症状
ショック冷汗が出る、めまい、顔面蒼白、手足が冷たくなる、意識の消失
アナフィラキシー全身のかゆみ、じんま疹、のどのかゆみ、ふらつき、動悸、息苦しい

なお、ワクチンを接種してもインフルエンザに絶対にかからなくなるわけではありません。発症や重症化のリスクを下げることが目的です。手洗いや換気などの基本的な感染対策とあわせてご検討ください。

当院が使用するワクチンについて

当院で使用するフルミストは、国内で承認された製品を、国内の医薬品卸である東邦薬品株式会社から仕入れています。海外からの個人輸入品は使用していません。

この違いは、万一健康被害が生じた場合の救済制度に関わります。国内で承認されたワクチンを任意接種として受けた場合、健康被害が生じたときは独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の医薬品副作用被害救済制度の対象となり得ます。一方、国内未承認の個人輸入ワクチンはこの制度の対象外です。当院では、安心して接種いただくために正規の流通経路で仕入れた国内承認品のみを使用しています。

また、ワクチンは温度管理が品質に直結します。卸から納品された製品は専用の保冷庫で温度を記録しながら管理し、使用期限を確認したうえで接種しています。

よくあるご質問

Q. 噴霧の直後に鼻をかんでしまいました。接種し直す必要はありますか。

A. 薬液は噴霧後すみやかに鼻の粘膜に付着します。接種後に鼻をかんだり鼻水が出たりしても、原則として接種をやり直す必要はありません。気になる場合は接種した医師にご確認ください。

Q. 鼻かぜをひいていますが接種できますか。

A. 軽い鼻汁程度であれば接種できることが多いですが、発熱がある場合や全身状態が悪い場合は接種できません。当日の診察で判断します。

Q. 保護者は注射、子どもはフルミストという受け方はできますか。

A. 可能です。19歳以上の保護者の方は注射の不活化ワクチン、2歳以上19歳未満のお子さまはフルミストという組み合わせでご案内できます。ご希望の場合は予約時にお伝えください。

Q. 喘息の治療中ですが接種できますか。

A. 重度の喘息や喘鳴の症状がある場合は、医師が慎重に適否を判断します。症状が安定していない時期は注射の不活化ワクチンをおすすめすることがあります。

Q. 昨年は注射でしたが、今年フルミストに変えられますか。

A. 変更できます。前年と同じ種類にする必要はありません。ただし19歳以上になられた方はフルミストの対象外となります。

Q. いつ頃までに接種すればよいですか。

A. インフルエンザは例年冬に流行するため、流行が本格化する前の接種をおすすめします。ワクチンには数に限りがありますので、シーズンの案内が始まりましたらお早めにご予約ください。

ご予約について

フルミストのご予約は、WEB予約・お電話・ヒロクリニックアプリから承っています。数に限りがありますので、ご希望の方はお早めにご相談ください。

参考資料

  • 独立行政法人医薬品医療機器総合機構「ワクチン接種を受ける人へのガイド 経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト点鼻液)」2025年9月更新
  • フルミスト点鼻液 添付文書(製造販売元:第一三共株式会社)

※このページは一般的な情報をまとめたものです。実際に接種できるかどうかは、診察のうえ医師が判断します。ご不明な点は受付または診察時にお尋ねください。

ご予約はWEBまたはアプリから

お電話をお待たせすることなく、24時間いつでもご予約いただけます。 一般診療のご予約は、全国の院をひとつの予約システム(CAS)で管理しているため、 どの院の空き状況も同じ画面から確認してご予約いただけます

なお、NIPT(新型出生前診断)DNA出生前親子鑑定(NIPPT)は、 それぞれ専用の予約窓口をご用意しています。下の「予約窓口の使い分け」をご確認ください。

1. WEBから予約する

ブラウザからそのままご予約いただけます。はじめての方は、お名前・メールアドレス・電話番号をご登録ください。

WEBで予約する

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ログイン画面。1にメールアドレス、2にパスワードを入力し、3のログインするボタンを押す
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