風疹

風疹とは

風疹ウイルスにより、発疹・発熱、リンパ節腫脹を主症状とする感染症です。麻疹(はしか)と似たような症状になりますが、麻疹より短期間で治るというところから「三日ばしか」という別名があります。

診断

インフルエンザなどで使用されるような迅速診断キットはありません。診察時の症状や状態と周囲の流行状況などから診断します。

症状

  • 潜伏期間2~3週間程度
  • 感染経路飛沫、接触感染
  • 主な症状発疹(赤いぽつぽつ)、リンパ節腫脹、発熱

病気のお子様などとの接触から、2~3週間の潜伏期間を経て発熱、咳、鼻水、全身のブツブツなどの症状で発症します。発疹は数日で消え、熱も3~4日程度で下がります。感染しても15~30%で無症状のお子様がいます。

合併症

先天性風疹症候群

妊娠20週ごろまでの初期に、風疹ウイルスに感染すると胎児にも感染を引き起こし、赤ちゃんが先天性風疹症候群(CRS)という重篤な疾患を持って生まれてくることがあります。これは、生まれつきの心臓病、白内障、難聴、発達遅延などが主な症状です。
2012~2013年の日本では、成人男性を中心とした大規模な風疹の流行が発生したことで、妊婦に感染が広がり45人の赤ちゃんが先天性風疹症候群と診断されるということがありました。
これを機に、女性は妊娠前に2回のワクチン接種を推奨され、また、これまでにワクチン未接種の、特に30~50代男性に対して風疹ワクチンの接種を呼びかけています。
子どもの頃にワクチンを打っているお母さんも、大人になって免疫や抵抗力が弱っているおそれがありますので、妊娠の可能性がある女性は、パートナーの男性と一緒に風疹の抗体が十分あるかを調べて、必要があれば再接種することをおススメします。
そのほか、数千人に1人の割合で、脳炎や血小板減少性紫斑病を引き起こします。

治療

有効な治療薬はありません。解熱剤や適宜、症状をやわらげる薬が処方されます。熱がなかなか下がらない、グッタリしているなどといった場合は、入院が必要になることもあります。
予防はワクチン接種です。1歳と5~6歳でMRワクチンが定期接種になっています。必ず医師と相談して2回打ちます。95%以上の接種率を維持できれば流行を抑えることができると言われています。
発疹が消失すれば登園、登校可能です。その際は、治癒証明書が必要になることがありますので、学校や保育所にお問い合わせ下さい。