性感染症

性病検査の重要性

性病は、症状が出ない場合も少なくありません。自覚がなくても体内で感染が進行していることがあり、知らずにパートナーに感染させてしまうことがあります。

そのため、定期的な検査や、症状がなくても受けられる検査がとても重要です。早期に感染を確認することで、合併症のリスクを減らし、安心して日常生活を送ることができます。

検査は性病の種類によって方法やタイミングが異なります。尿検査や綿棒検査で比較的早く分かるものもあれば、感染から数週間〜数か月後でないと検出できないものもあります。自分の体の状態を知ることは、自分自身と大切な人を守ることにもつながります。

主な性感染症とその症状一覧

少しでも気になる症状がある方は、下記の感染症リストをご参照ください。
性感染症の多くは自覚症状に乏しく、気づかないまま感染が広がってしまう可能性があります。
心配な場合は、早期に医療機関での検査をお勧めいたします。

  • クラミジア感染症
    排尿時の痛み/おりものの異常/性行為時の痛み/女性では不妊の原因となることもあります。
  • 淋菌感染症(淋病)
    尿道の痛み/黄色い分泌物/のどの痛み(咽頭感染)/女性は無症状のことも多いです。
  • 梅毒(ばいどく)
    初期:しこり・潰瘍(無痛)/第二期:発疹・発熱・リンパの腫れなど/進行すると全身に影響します。
  • HIV感染症
    初期:風邪のような症状(発熱・喉の痛み・リンパ節腫脹など)/無症状のまま進行し、免疫力の低下による日和見感染が起こることがあります。
  • B型肝炎(HBV感染症)
    倦怠感/食欲不振/吐き気/黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)/慢性化すると肝硬変や肝がんのリスクがあります。
  • C型肝炎(HCV感染症)
    ほとんど無症状ですが、長期的には肝機能障害・肝硬変・肝がんなどを引き起こすことがあります。
  • 性器ヘルペス
    水ぶくれや潰瘍/ピリピリする痛み/再発を繰り返すことが多く、強いストレスや疲れで悪化することも。
  • 尖圭コンジローマ
    性器や肛門周辺にイボ状の突起ができる/痛みやかゆみは少ないが、見た目に変化があります。
  • トリコモナス症(Trichomoniasis)
    悪臭のある泡状のおりもの/外陰部のかゆみや違和感/男性は無症状のことが多いです。
  • マイコプラズマ感染症(Ureaplasma/Mycoplasma)
    軽い排尿痛/不快感/微熱/無症状のまま進行することもあり、不妊や前立腺炎の原因になることがあります。