C型肝炎(HCV感染症)
C型肝炎は、「C型肝炎ウイルス(HCV)」に感染することで起こるウイルス性肝炎のひとつです。
主に血液を介して感染し、感染しても自覚症状が少ないまま慢性肝炎へ進行しやすいため、知らずに放置されることが多い感染症です。
現在では、飲み薬による完治が可能になっており、早期発見と治療が非常に重要です。
症状について
急性C型肝炎(感染後すぐ)
- 発熱、倦怠感、食欲不振
- 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)
- 右上腹部の違和感
- 茶色い尿、白っぽい便
感染から2週間〜3か月で発症することがあります
ただし症状が出ない(無症状)のまま経過する人が多数
慢性C型肝炎(6か月以上持続)
- 多くは無症状のまま進行
- 時間をかけて肝硬変や肝がんに進行するリスク
- 疲れやすい、食欲がない、むくみなどがみられることも
原因と感染経路
C型肝炎は以下のような血液を介した接触によって感染します。
- 過去の輸血(1990年以前)
- 注射器・針の使い回し(注射・ピアス・タトゥーなど)
- 医療機関での針刺し事故
- 性交渉(特に出血を伴う、または複数パートナーの場合)
- 母子感染(確率は比較的低い)
【日常生活の接触(食事・抱擁・トイレなど)では感染しません】
検査方法
当院では、血液検査によりC型肝炎の感染の有無や進行状況を確認できます。
| 検査項目 | 内容 | 意味 |
| HCV抗体 | ウイルスに対する抗体の有無 | 陽性なら感染歴あり(現在の感染状況は不明) |
| HCV-RNA(定量) | ウイルス量の測定 | 現在もウイルスが体内にあるかを確認 |
| 肝機能検査(AST/ALTなど) | 肝炎の程度を評価 | 炎症や肝障害の有無を確認 |
健康診断で「肝機能異常」「HCV抗体陽性」と言われた方は、必ず追加検査が必要です。
治療方法
C型肝炎は、現在では飲み薬(経口抗ウイルス薬:DAAs)で95%以上の確率で治癒が可能です。
主な治療法(慢性C型肝炎)
- DAAs(直接作用型抗ウイルス薬)
- 服用期間:約8〜12週間
- 毎日1回の内服で完治が期待できます
- 通常は入院不要・副作用も少ない
肝硬変の有無、ウイルスの型、過去の治療歴などに応じて薬を選択します
専門医療機関と連携し、適切な治療導入をご案内します
まとめ
- C型肝炎は放置すると肝硬変や肝がんへ進行する可能性があります
- 症状がないまま長期間経過するため、早期発見と定期検査が大切
- 現在は飲み薬で高確率に完治する時代です
- 健康診断で指摘された方や不安な方は、ぜひご相談ください
ご予約・お問い合わせ
性感染症に対する不安は、正しい検査と正確な知識で軽減できます。
当院では、不安な気持ちに寄り添いながら、専門の医師が丁寧に対応いたします。
