性器ヘルペス

性器ヘルペスとは

性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルスに感染することが生じる性感染症です。
感染経路は病変部位や性液などから排出されるウイルスが相手の陰部、口腔内、肛門などの粘膜や皮膚の創部に触れることで感染します。ウイルスに感染していても自覚症状がなくウイルスを排出していることも多いです(70~80%)。
初発か再発で発症の仕方が異なることが特徴です。
一度ウイルスに感染すると、体内にウイルスが残るため症状が改善しても再発のリスクがあります。
再発性ヘルペスが年3回以上発症する方に対して、あらかじめ抗ウイルス薬をもらっておき、症状出現時に自身のタイミングで内服するという治療が保険適応となっています。

診断

水泡や潰瘍など病変部から単純ヘルペスウイルス抗原の検出(迅速診断キット)。
検査が陰性でも症状から性器ヘルペスを強く疑う場合は治療を開始することもあります。

症状

初発の場合、通常感染者と性的接触後2~10日で症状が出現します。症状は強いことが多く、外陰部の掻痒感や不快感などの前駆症状の後に、ペニスにジュクジュクした小水疱や浅い潰瘍が出現します。
発熱や全身倦怠感を伴うこともあります。
皮膚のひび割れ、発赤など非典型的病変がみられることもあります。
再発性の場合決まった潜伏期間はありません。
症状は初発と比べ比較的軽く、小水疱が数個できる程で発熱など全身症状はみられません。

治療

抗ウイルス薬の内服年3回以上再発する方は発症6時間以内に自身のタイミングで薬を内服していただく保険適応の治療があります。