トリコモナス
トリコモナスとは
トリコモナス症はトリコモナス原虫が性器内部に侵入することでおきる感染症です。
通常は感染から10日程で症状が出ます。
主に性行為により感染しますが、トリコモナスは感染力が強いため、下着やタオル、便座、浴槽など身近なものも感染源となります。
男性では尿道炎や前立腺炎を、女性では膣炎を引き起こします。
また男性では前立腺癌との関連性や女性では早産など妊娠に与える影響や子宮頸癌との関連性も報告されています。
診断
膣分泌液や尿での顕微鏡検査でトリコモナス原虫の確認あるいは培養検査。
症状
男性は頻尿、排尿時に痛みを感じることがありますが多くは無症状です。
女性は白や黄色の悪臭のするおりものが出て、陰部にかゆみを生じます。
泡状のおりものが出ることもあります。
感染しても2~5割は無症状です。
治療
抗トリコモナス剤の腟錠や内服薬を用いて治療します。
トリコモナス検出が難しいことがありパートナーがトリコモナスと診断された場合は治療を推奨します。