「眉毛がない…」と悩む前に知ってほしい、医療で叶える眉毛&まつ毛再建術のすべて

若い日本人女性の右目周辺のアップ。自然に整えられた眉毛と、軽くカールしたまつ毛が特徴で、黒目がちの瞳が印象的。眉毛とまつ毛が顔立ちに与える影響や、美容・医療による再建手術の必要性を想起させるイメージ。

この記事の概要

眉毛やまつ毛が薄い、抜けてしまった、左右で形が違う——そんな見た目の悩みを、ただの“美容の話”だと思っていませんか?事故、病気、加齢、あるいはストレスが原因で、毛が失われてしまうことは誰にでも起こり得ます。この記事では、最新の医療技術によって自然な眉毛・まつ毛を再び取り戻す「再建手術(植毛)」のしくみやメリット、術後のケアまでを、専門用語を丁寧に解説しながら、物語のようにやさしくご紹介します。自己肯定感を取り戻すための“医療という選択肢”、ぜひご覧ください。

「眉毛がないと顔の印象がぼんやりする?」──鏡の前でため息をつくあなたへ

アイメイクが濃い女性の目元のクローズアップ。長くボリュームのある人工まつ毛としっかりと描かれたアイラインが印象的で、化粧によるまつ毛の演出と、医療による自然なまつ毛再建との違いを想起させるビジュアル。

ある朝、ふと鏡をのぞき込んだときに、こんなふうに思ったことはありませんか?

「なんだか最近、顔がぼやけて見える…」

メイクを変えたわけでも、髪型を変えたわけでもないのに、何かが違う。そう、実はその“何か”の正体が、「眉毛」や「まつ毛」だったりするのです。

眉毛は、顔の表情や印象をかたちづくる額縁のような存在。まつ毛は、目元をふんわりと彩り、目を大きく見せたり、やさしい印象を与えたりする役割を果たしています。この2つがあるかないかで、人の顔の印象は大きく変わるのです。

しかし、事故や病気、加齢、あるいは美容習慣などによって、これらの毛が薄くなったり、抜けてしまったりすることがあります。眉毛やまつ毛が失われると、「なんとなく人と会いたくない…」「写真に写りたくない…」と、気持ちまで沈んでしまうこともあるでしょう。

そんなときに、もう一度自然な眉やまつ毛を取り戻す方法として注目されているのが、植毛(しょくもう、hair transplantation)です。この記事では、医療の力で失われた毛を取り戻すしくみを、なるべくわかりやすく、少し物語のようにご紹介していきます。

自信を取り戻す、最適な植毛

眉毛やまつ毛が抜けてしまう原因はいろいろある

無表情のまま前髪を整える女性が吊り鏡を見つめる場面。まつ毛に特別な特徴はなく、目元の印象が控えめなことが、まつ毛や眉毛が顔全体の印象に与える役割や、自然な再建手術の必要性を静かに示唆しているビジュアル。

「毛が抜ける」と聞くと、多くの人は「年を取ったから仕方ない」と思いがちですが、実は眉毛やまつ毛がなくなる原因にはさまざまなものがあります。

たとえば事故によって顔にケガを負った場合、皮膚だけでなくその下にある毛根(もうこん:毛を生み出す組織)までダメージを受けることがあります。熱湯を浴びたり、化学薬品がかかったり、電気的なやけどを負った場合も同様です。

また、病気が原因で抜けることもあります。たとえば「円形脱毛症(えんけいだつもうしょう)」という自己免疫の病気では、頭だけでなく眉毛やまつ毛が突然抜けることがあります。皮膚の炎症や感染症によって、毛根が弱ってしまうこともあります。

まれに、生まれつき眉毛やまつ毛が生えない体質の人もいます。これは「先天性(せんてんせい)」と呼ばれるもので、遺伝によって毛がつくられにくい体質を持って生まれてきたケースです。

自信を取り戻す、最適な植毛

さらに、美容のために自分で毛を抜きすぎたことが原因で、毛根がダメージを受けてしまい、永久的に毛が生えなくなることもあります。特に眉の形を整えようと何度も抜いているうちに、毛が戻らなくなってしまう人は少なくありません。

また、「抜毛症(ばつもうしょう、trichotillomania)」という心の病気では、本人も気づかないうちに眉毛やまつ毛を繰り返し抜いてしまうことがあります。これはストレスや不安が引き金になることも多く、精神的なサポートが必要になります。

そのほか、がんの治療に使われる抗がん剤(こうがんざい)や放射線療法(ほうしゃせんりょうほう)も、毛が抜ける原因になります。これらは病気を治すために必要な治療ですが、副作用として眉毛やまつ毛も抜けてしまうことがあります。

自信を取り戻す、最適な植毛

美容目的でも医療的でも、植毛はあなたの選択肢のひとつ

眉毛やまつ毛をもう一度取り戻したい──そう願う人の理由は本当にさまざまです。

完全に抜けてしまった人もいれば、部分的に薄くなった人もいます。「昔より眉が細くなった気がする」「左右の形がバラバラになってしまった」「もっと印象的な目元になりたい」など、美容的な目的で希望する人も増えています。

そんな人たちに共通するのは、「もっと自分らしくいたい」「自然な自分の顔を取り戻したい」という気持ちです。

そこで登場するのが、医療による植毛。これは、美容整形の一部としても扱われますが、単なる美しさだけでなく、自己肯定感(じここうていかん)の回復や、日常生活への前向きな変化をもたらしてくれる技術でもあります。

自信を取り戻す、最適な植毛

眉毛の植毛手術ってどうやってやるの?──意外と知らないそのしくみ

眉毛の植毛手術は、基本的に自分の髪の毛を使って、眉毛を作り直すという方法です。耳の後ろや後頭部など、毛がしっかり生えている部分(これを「ドナー部位」といいます)から、毛根ごと小さな毛のかたまりを採取し、それを眉の形に合わせて移植します。

このときに使われる技術が、「毛包単位移植(もうほうたんいいしょく、FUT)」や「毛包抽出法(FUE)」と呼ばれるものです。

FUTでは、皮膚を細長く帯状に切り取って、その中から毛のもとになる毛包を取り出します。一方、FUEでは、頭皮を切らずに毛包を一つずつくり抜いて採取します。どちらも長所と短所があるので、患者さんの希望や頭皮の状態によって選ばれます。

自信を取り戻す、最適な植毛

植えられた毛は、数ヶ月するとしっかりと生えてきますが、もともとが頭髪だったため、眉毛よりも成長が早いのが特徴です。そのため、定期的にハサミで整えたり、眉の形にそって毛流れを作るために、ジェルやワックスで「癖付け」したりする必要があります。

また、顔の表情や骨格に合わせて、眉の形をデザインする段階から、医師としっかり相談することがとても大切です。完全に毛がない場合は、数回に分けて手術を行うこともあります。初回の手術から1年~数年後に、追加で毛を植えるケースも珍しくありません。

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皮弁再建術という、もうひとつの選択肢

事故や火傷などで皮膚そのものが失われてしまった場合、普通の移植では対応できないことがあります。そうした重度のケースでは、「皮弁再建術(ひべんさいけんじゅつ、pedicle flap)」という方法が使われます。

これは、耳の前あたりの皮膚を血管ごと切り取って、眉の位置に移動させる手術です。血管をつないだまま移動させることで、移植された皮膚がすぐに血液を受け取り、生き続けることができます。

皮弁の皮膚から生えてくる毛も、眉毛のように寝かせるように整える必要があります。こちらも、ジェルやワックスで癖付けを行うことになります。

この方法は手術がやや複雑で、傷跡が大きくなる可能性もあるため、最近ではあまり行われませんが、再建の選択肢として覚えておくとよいでしょう。

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まつ毛の植毛ってできるの?──はい、できます。でも超繊細です!

まつ毛が短い、少ないと感じたときに使われる薬として、「ラティース(Latisse)」という名前を聞いたことがある人もいるかもしれません。これはビマトプロスト(bimatoprost)という成分が配合されたまつ毛用の育毛剤で、塗るだけでまつ毛を長く・濃く見せてくれるものです。

しかし、完全にまつ毛が抜けてしまった場合には、この薬では効果が出ません。そんなときの最終手段が、まつ毛の植毛手術です。

この手術は、眉毛よりもさらに難しく、対応できる医師は限られています。なぜなら、まぶたというデリケートな場所に、1本ずつ毛を植えるという、まさに職人技のような精密な作業が求められるからです。

まつ毛の植毛には、1つのまぶたにたった6本程度でも十分な効果があるとされています。移植に使う毛は、頭髪の中でもとくに細く柔らかいものを選びます。そして、生えた毛はビューラーで形を整えたり、専用のまつ毛オイルでケアしたりして、自然なカールを作っていきます。

自信を取り戻す、最適な植毛

手術後の大敵は「かゆみ」──でも、絶対に触らないで!

どんなに成功した手術でも、術後のトラブルには注意が必要です。その代表が「かゆみ」です。

毛が新しい場所に根を張ろうとするとき、皮膚はそれに反応してムズムズとかゆくなります。でも、ここでうっかりかいてしまうと、せっかく移植した毛が抜けてしまったり、細菌が入って感染症を起こしてしまうおそれがあります。

そんなときは、眼鏡をかけて物理的に触れないようにする、皮膚科でかゆみ止めの塗り薬や飲み薬を処方してもらうなど、賢く対処することが大切です。

自信を取り戻す、最適な植毛

あなたらしさを取り戻す──それが毛の再建手術の本当の目的

眉毛やまつ毛を取り戻す手術は、単に「見た目をよくする」ためだけのものではありません。それは、「自分らしさ」をもう一度思い出すための、小さな、でもとても大きな一歩なのです。

「人前で笑えるようになった」「写真に写るのが怖くなくなった」「毎朝、鏡を見るのが楽しみになった」

そんな言葉を、手術を受けた方から何度も聞いてきました。

自信を取り戻す、最適な植毛

もしあなたが、眉毛やまつ毛のことで悩んでいるなら、ぜひ一度、専門の医師に相談してみてください。今の悩みを打ち明けるだけでも、未来の選択肢はぐっと広がるはずです。

あなたの顔には、あなたにしかない表情があります。そしてその表情は、眉毛やまつ毛という、小さなけれど大切なパーツによって完成するのです。

気になる方は、まつ毛や眉毛の移植に関する詳しい情報や、実際の症例、カウンセリングの流れなどを紹介した記事もぜひご覧ください。もっとあなたらしい明日が、そこから始まるかもしれません。

自信を取り戻す、最適な植毛

記事の監修者


監修医師

岡 博史 先生

CAPラボディレクター

慶應義塾大学 医学部 卒業

医学博士

皮膚科専門医

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