AGA(男性型脱毛症)とTGF-βやDKK1の関係

この記事の概要

AGA(男性型脱毛症)では、DHT(ジヒドロテストステロン)が毛包の男性ホルモン受容体に結合すると、TGF-βやDKK1などの抑制因子が誘導されます。これにより、毛母細胞の増殖が抑制され、髪の成長期が短縮されます。通常、髪は成長期に2〜6年ほど成長しますが、AGAではDHTの影響で成長期が大幅に短くなり、毛が細くなり、最終的に抜け落ちやすくなります。

このテーマの総合ガイドAGA(男性型脱毛症)とは(総合ガイド)

詳細なプロセス:

  1. DHTと男性ホルモン受容体の結合: DHTはテストステロンから変換され、毛包の受容体に結合します。
  2. TGF-βとDKK1の誘導: これにより、TGF-β(トランスフォーミング増殖因子-β)DKK1(ディッケルファミリー1)と呼ばれる抑制因子が生成されます。
  3. 毛母細胞の増殖抑制: これらの因子は、毛母細胞の増殖を抑制し、毛包が成長を止める原因となります。結果的に、髪の毛の成長期が短縮され、髪が十分に成長しないまま抜けやすくなります。
  4. 成長期の短縮: 髪の毛の成長期が短くなるため、軟毛化が進み、細く短い髪が増えます。これが進行すると、脱毛が目立つようになり、頭皮が露出することが多くなります。
女医

このようなプロセスが、AGAの主なメカニズムであり、DHTの影響を抑制する治療法(フィナステリドやデュタステリドなど)が有効であるとされています。

この記事の監修者

岡 博史 医師(医学博士) ヒロクリニック統括院長

慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学皮膚科学教室助手を経て、2008年ヒロ皮フ形成クリニックを開業。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・日本医師会認定産業医。

WikipediaYouTubeX(旧Twitter)

本メディアの記事は編集ポリシー(コンテンツ制作方針)に基づいて制作・監修されています。

LINEで相談・予約