乳がん・婦人科パネル

あなたに合った乳がん・婦人科がん治療をサポート

東京衛生検査所「乳がん・婦人科領域がん遺伝子パネル検査」

乳がんや子宮がん、卵巣がんなどに罹患した場合、個々のがんの性質(遺伝子変異)を詳しく調べることで、治療の選択肢を広げることが可能です。

東京衛生検査所では、がん組織から採取した遺伝子情報を解析し、**治療の道しるべを示す「乳がん・婦人科がんパネル検査」**を提供しています。


🧬 この検査でわかること

  • がんの進行や治療効果に関係する主要な遺伝子変異(約48個)を一度に検査
  • 特定の分子標的薬が効く可能性があるかを把握
  • 免疫療法(チェックポイント阻害薬)の適応判断に使えるMSI(マイクロサテライト不安定性)検査もオプションで対応可

🧩 主な解析対象の遺伝子一覧(例)

以下のような遺伝子が対象です:

AKT1/ATM/BARD1/BRAF/BRCA1/BRCA2/BRIP1/CHEK2/CTNNB1/DICER1/EGFR/ERBB2/ERBB3/ESR1/FBXW7/FGFR1〜3/FOXA1/FOXL2/GATA3/KIT/KRAS/MAP3K1/MET/MLH1/MRE11A/MSH2/MSH6/MTOR/NBN/NRAS/NTRK1〜3/PALB2/PIK3CA/PIK3CB/PMS2/POLE/PTEN/RAD51C/RAD51D/RAF1/RET/RUNX1/SMAD4/TP53 


🧑‍⚕️ この検査をおすすめする方

  • 乳がん・子宮がん・卵巣がんなどの婦人科領域のがんと診断された方
  • 抗がん剤やホルモン療法が効果不十分だった方
  • 免疫療法や分子標的治療の適応を判断したい方
  • 医師と相談しながら、より個別化された治療法を希望する方

🔬 検査のポイント

項目内容
検査できる変異SNV(一塩基変異)、INDEL(挿入・欠失)、CNV(コピー数変化)、構造変異対応
MSI検査免疫療法の適応判断に有効な指標。オプションで追加対応
対象がん乳がん、卵巣がん、子宮がんなど女性がかかりやすいがん

🧪 検査の流れと所要時間

  1. 病院で手術や生検により採取したがん組織(FFPE標本)を提出
  2. 東京衛生検査所で次世代シーケンサー(NGS)による解析を実施
  3. 約2~3週間後に検査報告書が医療機関へ届きます
  4. 医師とともに治療方針や治験参加の検討に活用

📄 報告書に含まれる情報

  • 遺伝子変異とその治療適応性:どの薬が効く可能性があるか、どの治療は適さないか
  • 免疫療法マーカー(MSI・TMB):適応の可能性や現在利用できる薬の情報
  • 臨床試験の紹介:該当する遺伝子変異に基づく治験情報
  • 変異分類:確定的に治療対象となるものから臨床意義が未確定なもの(VUS)まで分類して報告

📝 Q&A(一般向けよくある質問)

Q. 保険は適用されますか?
A. 原則として自費検査ですが、がんの進行度によっては保険適用の対象となる場合もあります。医師へご相談ください。

Q. 検査による身体への負担はありますか?
A. 採取済みの組織をご提出いただくため、追加の負担や痛みはありません。


✨ まとめ

項目内容
検査名乳がん・婦人科がんパネル(東京衛生検査所)
対象乳がん・卵巣がん・子宮がん等の患者さま
検査内容約48のがん関連遺伝子を解析し、免疫療法バイオマーカーも評価可能
使用技術NGS(次世代シーケンス)
検体FFPE 組織
結果までの期間約2〜3週間(目安)

乳がん・婦人科がんに関する治療選択に迷いがある方にとって、この遺伝子パネル検査は、有効な情報源となります。ご検討を希望される場合は、医療機関の医師とご相談のうえ、申込みをご検討ください。