遺伝子検査(ジーン・チェッカー)
受信のご案内
遺伝子検査について
遺伝子検査は、ゲノム・遺伝子の構成(DNAの塩基対の順序)を解析して、特定の遺伝子に何らかの変異が起こっていないかを確かめたり、その人の体質や特定の病気(遺伝性疾患等)へのかかりやすさ(発症リスク)を解析したりする検査です。
遺伝子検査では血液を使用することが一般的です。しかし、体の全ての細胞は共通の遺伝子の構成を持っていますので、口腔粘膜(綿棒で頬の内側を軽くこすって採取)、皮膚、髪の毛の毛根、爪、唾液(に含まれる口腔上皮細胞)などでも検査は可能です。
当院では、228種の遺伝子異常を調べることができる検査キット(Gene-Checkerジーン・チェッカー)で遺伝子検査を受けることができます。子どもに遺伝する可能性のある遺伝子変異の有無を調べるために用いられます。さらに、原因が不明な症状の解明にも役立つことがあります。
Gene-Checker(ジーン・チェッカー)について
当院では、『劣勢遺伝』『ブルガダ症候群』『不妊症』を調べる遺伝子検査のキット(Gene-Checkerジーン・チェッカー)をお取り扱いしております。
Gene-Checkerをご自宅にお届けしますので、医療機関と同じ内容の検査をご自宅で簡単に行うことができます。
※クリニックで受け取り、その場で採取していただくことも可能です。その場合は、クリニックより検体を検査所へ発送いたします。
この検査は、妊娠を希望するカップルが将来の子どもの健康を考えて利用することができるほか、出生後の新生児の遺伝子診断にも活用が可能です。 病院で行われる様々な検査では発見が難しい疾患も、遺伝子検査によって早期に発見することができます。
検査の流れ
※クリニックで購入し持ち帰って自宅で検査も可能です。
- キットの購入
- クリニックでご購入いただくか、下記の専用ページからご購入ください。
- キットを発送
- キット到着までお待ちください。
- 検体採取
- 頬粘膜から採取してください。詳しい手順はこちら。
- 検体を検査所に発送
- 同梱しているレターパックで発送をお願いいたします。
- 結果を受け取る
-
メールにて結果をお知らせします。
※結果通知までにかかる時間は検体が検査所に到着後30日です。
- 担当医に連絡
- 検査結果について不安や疑問がありましたら担当医にご相談ください。
検査キット
検体採取にあたっての注意事項
- パッケージ開封後はすみやかに検体を採取してください。
-
スワブを必要以上に強く押し当てたり、曲げたりしないでください。
シャフト部分が予想外に破損することがあります。 -
検体を採取される方は、口腔スワブ採取前30分以内の喫煙、飲食(水は除く)、歯磨き、ガムを噛むことを控えてください。
30分経過していることを確認してから採取してください。
検体採取の手順
1
-
同梱物チェックシートを見ながら同梱物に不備がないか確認してください。
※採取した唾液は24時間以内に送れるよう準備をしてください。
2
- 手を洗い、清潔な環境で検査を行います。食後またはうがい後30分時間をおいてから検査をしてください。
3
- プラスチック容器とジップ袋には、バーコードが貼ってあります。
4
- ゴム手袋をして、プラスチックチューブを片手でおさえ、白いキャップをもう片手でひねるように開けます。
5
- 白いキャップからスワブを取り出してください。(折れやすいので十分に注意してください。)※一時的にチューブ部分を清潔な場所に置いてください。
6
- シャフト部分を口の中に入れて、下の上に置き、唾液で10秒ほど湿らせてください。
7
- スワブを口腔内の片側に移動し、上顎・下顎の頬粘膜に10回ほどこすりつけてください。頬の細胞が必要なので頬と歯茎の間が目安です。
8
- 反対側の頬に移動して、同様に上顎・下顎の頬粘膜に10回ずつこすりつけてください。もう一方の手で摩擦を増加させるために外側から軽く頬を押して圧をかけることも有効的です。
9
- 左右、上下で計4箇所こすりつけ、採取できたスワブはプラスチック容器に戻します。
10
- カチッと音がするまで蓋をしっかり閉めこんでください。採取はこれで以上です。
11
- プラスチック容器はジップ袋に入れてください。
12
- 11でジップ袋に入れたプラスチック容器を更に「バイオハザードバッグ」に入れてください。
13
- 12の「バイオハザードバッグ」を茶色の箱の中に入れ、必要事項を記入した同意書も同封し、梱包します。
14
- 同封しているレターパックに入れてしっかり封をしてください。
15
- 封筒をお近くのポストへ投函してください。お客様の送料のご負担はありません。
※クリニックで検査を行う場合は、14・15の項目については、クリニックにて行います。
検査の種類
劣性遺伝子検査
カップルや赤ちゃんにおすすめ
こどもに遺伝する可能性のある遺伝子変異の有無を調べるために用いられます。さらに、原因が不明な症状の解明にも役立つことがあります。
循環器遺伝子検査
突然死の家族歴がある方におすすめ
ブルガダ症候群のなかには突然死の家族歴を有する方もあり、何らかの遺伝的な異常が関係していると考えられます。
がんの遺伝子検査
健康診断では見えない遺伝的リスクを明らかに
がんの発症リスクを調べる遺伝子検査です。19種類の遺伝性がんパネルを提供し、最大62個の遺伝子を検査します。これにより、24種類の遺伝性がん傾向症候群に関連する遺伝子変異を特定することが可能です。家族歴に基づくがんリスクを早期に特定し、予防策を講じましょう。あなたと家族の健康管理を、遺伝子レベルで強化します。