にきび ・ 尋常性座瘡

にきびは医学用語で尋常性座瘡といいます。

毛の周りに存在する毛嚢という組織が炎症をおこしている状態です。思春期から30歳ぐらいの時期に発症しやすく、顔面、体幹中心部に見られることが多いです。ありふれた病気だけに、病気という意識が薄く、治療をしない方も多いと思いますが、深いにきびあとを残してからでは、改善にとても時間がかかります。

思春期に生じたにきびは通常、額や頬のところに生じますが、30歳に近づいてくるとあご周りなどの顔面周囲に生じやすくなってきます。また、大人になってからのにきびは、原因も複雑になり、繰り返したり、治りにくくなったり、あとを残しやすくなったりしてきますので、特に早めの治療が大切です。

病気としてのにきびの治療は、ビタミンB2、 B6の内服、抗生剤の内服、外用が中心でした。というのも保険診療でできる治療が限られているからです。世界的には、レチノイド製剤という、にきびの初期から毛穴のつまりを解消し、赤いにきびへの悪化を防ぎ、あとを残さず治すタイプの薬の使用が第一選択薬とされています。

ついに日本でも、2008年10月21日、塩野義製薬からretinoid製剤のにきびの塗り薬が発売されました。ディフェリンという薬です。現段階では、皮膚科を標榜しているクリニックでのみ処方してもらえます。当院でも処方できますので、ご相談ください。

この薬が使用できるようになったことで、にきびの治療は飛躍的に進歩を遂げることになります。

しかし、これからできるにきびを防いだり、悪化を防いだりはできますが、できてしまったにきびあとの凹凸や、赤み・黒ずみを治すには、さらに踏み込んだ治療が必要です。

保険の適応はありませんが、にきびあとや、全体的な肌質改善には、ピーリングという治療が効果的です。繰り返すことにより、にきびをできにくくするほか、にきびあとの凹凸をなめらかにしたり、赤みや黒ずみを改善したり、毛穴の開きを改善したり、肌のハリを改善したりという全体的なお肌の改善効果が期待できます。

当院では難治性のにきび跡を治療することも行っています。自由診療になるのですが、フラクショナルレーザーであるアファームマルチプレックスによる治療も可能です。

【 にきびの種類と治療方法について 】

赤にきび
[ 治療方法 ]
■ 内服薬・外用薬(保険適応)
■ ケミカルピーリング
■ イオン導入

白にきび
[ 治療方法 ]
■ 内服薬・外用薬(保険適応)
■ ケミカルピーリング
■ イオン導入

にきび跡
[ 治療方法 ]
■ 内服薬・外用薬(保険適応)
■ フォトRF


皮膚科

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    足白癬、水虫は皮膚科で治療可能です。

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    尋常性乾癬

    尋常性乾癬とは皮膚の表面にあるケラチノサイト(表皮の細胞)が異常に分化増殖する病態です。

  13. 手湿疹

    手湿疹

    手湿疹は水仕事をしている主婦の方や、美容室や飲食店でお湯をよく使う人によく見られる湿疹です。

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    脂漏性角化症とは日光によく当たる部位にできる良性の腫瘍です。

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    ヘルペスとは唇と皮膚の境界部にヘルペスウィルスが原因で生じる発疹です。

  16. にきび(尋常性座瘡)

    にきび(尋常性座瘡)

    にきびは、毛の周りに存在する毛嚢という組織が炎症をおこしている状態です。

  17. とびひ

    とびひ

    とびひは伝染性膿痂疹という病気で、皮膚の表面に細菌が感染し増殖している状態です。

  18. じんましん・蕁麻疹

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    じんましんは何らかのアレルギーによって皮膚が浮腫になる状態です。

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    シラミの治療には、シラミの成虫から卵にいたるまで完全に駆除することが重要です。

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