DNA鑑定時にごまかして検体を提出した時のリスク

親子鑑定 NIPPT DNA鑑定 ごまかす リスク

DNA鑑定で本来とは異なる検体を提出することは、結果の信頼性を損なうだけでなく、思わぬリスクにつながります。この記事では、検体を偽って提出した場合に生じる主なリスクを、私的鑑定と法的鑑定の違いを踏まえて解説します。

出産前に父子関係を確認できる検査
法的鑑定もできる

この記事でわかること

検体を偽った場合に生じる技術的なリスク

法的な手続きで用いる場合の注意点

私的鑑定における検体の同一性

正確な結果を得るために大切なこと

鑑定結果の信頼性が失われます

DNA鑑定は、正しい検体が提出されていることを前提に成り立つ検査です。

検体を偽って提出した場合、得られる結果は本来知りたかった血縁関係とは無関係のものになります。時間や費用をかけても、知りたかった答えにはたどり着けません。

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法的鑑定もできる

法的な手続きで用いる場合の注意点

裁判所へ提出する目的で法的鑑定を利用する場合、検体の採取から解析までのプロセスが厳密に管理されています。

  • 第三者立会いのもとでの採取:本人確認をしながら検体を採取する「チェーン・オブ・カスタディ(連鎖管理)」の手順が取られます。
  • すり替え・偽装が起きにくい体制:採取から解析までの経過が記録されるため、不正が入り込む余地が小さくなります。
  • 証拠能力への影響:仮に不正が疑われる経緯があった場合、証拠としての証明力が認められにくくなる可能性があります。

法的な手続きに関わる場合は、こうした管理体制が整った法的鑑定を選ぶことが前提になります。

私的鑑定における検体の同一性

私的鑑定は自宅で検体を採取できる分、第三者による確認が入りません。

そのため、検体の取り違えや意図的なすり替えがあっても、鑑定機関側では気づけない場合があります。複数人のDNAプロファイルを比較する過程で想定と異なる結果が出た場合、再検査が必要になることもあります。

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法的鑑定もできる

再鑑定が必要になった場合の負担

不正な検体の提出が判明した場合、あらためて正しい検体で再鑑定を行う必要があります。

  • 追加の費用と時間:再鑑定には通常の鑑定と同程度の費用と期間がかかります。
  • 信頼関係への影響:検体の偽装が発覚することは、関係者間の信頼関係にも影響を及ぼします。

正確な結果を得るために大切なこと

意図的であるかどうかにかかわらず、正しい検体を提出することが、信頼できる結果を得るための前提です。

  • 検体を採取する本人を明確にする:家族間で検体が混同しないよう、採取者の氏名を確認しながら進めてください。
  • 目的に合わせて鑑定の種類を選ぶ:法的な手続きに関わる場合は、私的鑑定ではなく法的鑑定を選んでください。詳しくはDNA鑑定の費用(私的、法的鑑定の比較)でご確認いただけます。
  • 不安な点は事前に相談する:検体の採取方法に迷う場合はDNA鑑定を行う際に必要なものをご確認のうえ、事前にご相談ください。

相手の協力を得にくい場合の進め方は相手の男性から頬粘膜のDNAサンプルを得るのが難しい場合はどうしたらいいでしょうか?にまとめています。ヒロクリニックにも、検体の扱いについて事前に確認のご相談をいただくことがあります。

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法的鑑定もできる

まず専門家に相談してください

検体の取り扱いに不安がある場合は、一人で判断せず専門家に相談してください。目的に合った検査方法と、正確な検体採取の進め方をご案内します。

よくある質問

DNA鑑定で違う人の検体を提出するとどうなりますか。

得られる結果は本来確認したかった血縁関係とは無関係のものになり、鑑定の目的が果たせなくなります。

検体のすり替えは鑑定機関で見抜けますか。

法的鑑定では第三者立会いのもとで本人確認をしながら検体を採取するため、すり替えが起きにくい体制になっています。私的鑑定では確認が難しい場合があります。

不正な検体で得た結果を裁判に提出できますか。

採取経緯の正当性が問われるため、証拠としての証明力が低く評価される可能性があります。法的な手続きには法的鑑定を利用してください。

再鑑定にはどのくらいの費用がかかりますか。

通常の鑑定と同程度の費用と期間がかかります。詳しい料金は事前にご確認ください。

正しい検体か不安な場合はどうすればいいですか。

事前に鑑定機関へご相談ください。目的に応じた適切な検体採取方法をご案内します。

まとめ

DNA鑑定で検体を偽って提出することは、結果の信頼性を損なうだけでなく、証拠能力の低下や再鑑定の負担にもつながります。法的な手続きに使う場合は、管理体制が整った法的鑑定を選んでください。

正確な結果を得るためにも、正しい検体で誠実に手続きを進めることが大切です。不安な点があれば、一人で抱え込まず専門家に相談してください。

出産前に父子関係を確認できる検査
法的鑑定もできる

医師監修 監修日:2024年9月14日

岡 博史 (おか ひろし)

医師・医学博士 ヒロクリニック統括院長

YouTubeチャンネルなどを通じて、遺伝子やNIPT(新型出生前診断)についてわかりやすく発信しています。

略歴

  • 1996年 慶應義塾大学医学部 卒業
  • 2004年 慶應義塾大学 医学博士号 取得
  • 2005年 慶應義塾大学 皮膚科学教室 助手
  • 2008年 ヒロ皮フ形成クリニック 開業
  • 2009年 医療法人社団福美会 理事長
  • 2015年 医療法人社団福美会 理事

資格・所属

  • CAPラボディレクター
  • 日本皮膚科学会 皮膚科専門医
  • 日本医師会 産業医
  • 東京衛生検査所 指導監督医

この記事は、 ヒロクリニックNIPPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。

医師監修 監修日:2024年9月14日

堤 修一 (つつみ しゅういち)

医師・医学博士 ヒロクリニック博多駅前院 院長

略歴

  • 1993年 東京大学医学部医学科 卒業
  • 2016〜2019年 東京大学先端科学技術研究センター 准教授

発信・関連リンク

この記事は、 ヒロクリニックNIPPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。

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