たるみ
たるみの原因には、大きく分けて3つあります。
- 皮膚のコラーゲンが伸びて弱ってくるため皮膚が伸びてたるむ
- ボリュームのある脂肪が下に下がってくる
- 骨が萎縮してくる
1.皮膚のたるみには
『皮膚の中の伸びたコラーゲンを引き締めたり、再生させたりする治療』がおすすめです。
ちりめんじわ、刻まれ始めたしわ、毛穴などを、繰り返す毎に目立たなくし、ツルツルの艶肌に導いてくれます。熱の治療と違って、ギュッとボリュームを縮める感じというよりは、徐々にコラーゲンを増やしてしぼんだお肌をピンとし、ツルツル感、艶、ハリを与えてくれる治療です。クシャクシャとしやすく年齢のあらわれる手の甲や首などにも行えて、表面的な質感の改善にとても優れています。はじめは、1−3週間毎の治療を5回程度集中的に行うのがおすすめです。
2.脂肪の下垂には
あるべき位置に脂肪を移動させたり、脂肪をつなぎとめている組織が緩んでいるのを補強したり、脂肪の下垂によりこけて見える部分を修正する治療がお勧めです。
引き締めたい面をデザインし、溶ける糸を挿入してコラーゲン増生を活発にし、自然な引き締めを起こすショッピングスレッドに加え、引き上げたい方向にリフトした状態で安定させるためのトゲのついた糸を使用するのがおすすめです。手術と違って切ったり降ったりするわけではないので、ダウンタイムも軽く、手軽な治療でお悩みの箇所のリフトアップ効果をしっかりと得ることができます。
脂肪の下垂により下あるボリュームがなくなり、窪んで影になって見えるような場所にはヒアルロン酸の注入でボリュームを戻してあげると若々しく皮膚もピンとした印象を取り戻せます。アンカリングポイントに少量のヒアルロン酸をリフトアップのために注入すると、腫れぼったい印象にならずによりすっきりとリフトアップした印象に仕上げることができおすすめです。
脂肪のボリュームが多く特に目立つような場所には、脂肪を分解しながら皮膚の引き締め効果もある輪郭注射を用いてすっきりさせるのもおすすめです。
ピンポイントに細かいデザインを考えながら減らしたい部分だけを減らすことができ、便利です。腫れや痛みもほとんどありません。1回の治療でその部位の脂肪を約1/3減らすことができます。1週間ほどで効果が見えるため、さらに減らしたい場合は1週間後以降に再度治療をします。お好みの引き締まりが得られるまで数回治療をすることもありますが、手軽さと効果のバランスが良く、人気のある治療です。
3.骨の萎縮には
こめかみや顎の骨が痩せてくると、さらに皮膚が余ってしまい、下垂やダブついた印象のもととなります。また、滑らかな輪郭のラインが、ひょうたん型のような凸凹した印象になったり、こけているところが目立ってきたりします。このような場合はヒアルロン酸でボリュームを追加してあげると、元の滑らかな輪郭のラインが蘇り、皮膚のあまりも解消され、すっきりします。特に顎などは、横顔がすっきりとしたきれいなフェイスラインが作れるので、さりげなくきれいになれるおすすめの方法です。
自分でどの治療が合うのか、いろいろあってわからない・・という方
たるみは様々な要因が重なり合って生じます。どの要素が強いか、どこが一番お悩みの重点かによっても患者様ごとに適した治療が異なります。ご予算やお好みの仕上がり、目標の期日などをご相談のうえ、ご希望に最も合う治療を行うことができますので、是非一度ご相談にいらしてください。
監修医 岡浩子医師