皮弁法(ひべんほう)は、わきがのにおいの元であるアポクリン汗腺をしっかり取り除く手術方法の一つです。

手術の流れ(かんたんに説明)

  1. 脇の下に小さく切り込みを入れる
    • だいたい3〜5cmくらいの切開(せっかい)です。
  2. 皮膚をはがしてめくる
    • 皮膚の裏側にあるアポクリン汗腺を見えるようにします。
  3. においの元(汗腺)を直接目で見て取り除く
    • 医師が目で見ながら、丁寧に汗腺を取っていきます。
    • 必要な皮膚は残すので、皮膚が死なないように配慮されます。
  4. 皮膚を元に戻して縫う
    • 切った部分をしっかりと縫合(ほうごう)して終了。

 特徴とメリット

特徴内容
においの原因をしっかり除去できる目で見て手作業で取るので、再発しにくい
再発の可能性が低い他の方法より効果が長続きする傾向あり
保険適用の対象になることがある症状が重い場合、健康保険で安く手術できる場合も

注意点・デメリット

注意点内容
手術後の回復に時間がかかる傷が治るまで数週間、安静が必要
傷あとが残ることがある個人差がありますが、目立たないように工夫されます
腫れ・痛み・感染のリスクしっかりケアすれば防げるが、手術なのでゼロではない

手術にかかる時間・回復期間

  • 手術時間:1〜2時間程度(両脇で)
  • 入院の有無:日帰り手術が多い
  • 回復期間:2〜4週間程度で日常生活に戻れる

向いている人

  • においが強くて悩んでいる人
  • 他の治療(塗り薬・ボトックスなど)で効果がなかった人
  • 根本的に治したい人

まとめ

項目内容
手術名皮弁法(ひべんほう)
対象わきが(腋臭症)
方法皮膚をめくって、汗腺を目で見て取り除く
効果高い(再発しにくい)
デメリット傷あと、回復に時間がかかる
保険適用症状によっては可能