
ガングリオンとは?
ガングリオンは、関節や腱の近くにできるゼリー状の液体がたまった袋のような腫瘤(しゅりゅう)です。
- 手首や指の関節に多い
- 痛みはないこともあるが、神経や血管を圧迫するとしびれや痛みが出る
- 良性の腫瘍なので命に関わることはないが、生活に支障が出る場合に治療が必要
手術が必要になるケース
- 針で中身を吸っても何度も再発する
- 大きくなって神経を圧迫し、しびれや痛みが強い
- 動きに支障がある
- 見た目の問題で気になる
ガングリオン摘出術の流れ
- 麻酔
多くは局所麻酔で行い、手術中は痛みを感じません。大きいものや深部にある場合は伝達麻酔や全身麻酔を行うこともあります。 - 切開
腫瘤の直上に数センチの切開を入れます。 - ガングリオンの摘出
ガングリオンの袋と、その根っこ(関節や腱につながる部分)を丁寧に切り取ります。根っこを残すと再発の原因になるため、ここが最も重要なポイントです。 - 止血と縫合
出血を止めたあと皮膚を縫い合わせ、ガーゼや包帯で保護します。
手術時間と入院
- 通常 30分〜1時間程度
- 多くは日帰り手術
- 大きなものや複雑な部位(足首など)は短期入院になる場合もある
メリット
- ガングリオンを根本から取り除ける
- 再発の可能性が注射より低い
- 神経圧迫や痛みが改善する
デメリット・リスク
- 再発の可能性はゼロではない(数%〜10%程度)
- 傷あとが残る可能性がある
- 出血や感染、神経損傷のリスク
- 術後しばらくは腫れや痛みが続くことがある
術後の注意
- 数日は安静にし、患部を強く動かさない
- 抜糸は通常 1〜2週間後
- 腫れや赤みが強くなったら早めに受診
- 術後リハビリが必要な場合もある(関節可動域を保つため)
まとめ
ガングリオン摘出術は、関節や腱にできた袋状の腫瘤を袋ごと根元から切除する手術です。注射による治療より再発が少なく、痛みやしびれといった症状の改善に有効です。













