布団に入っても目が冴えて眠れない。そんな夜が続くと、薬に頼るべきか迷いますよね。一方で「クセになるのでは」「翌朝に残るのでは」という不安もつきまといます。この記事では不眠症に使われる薬を4つのタイプに整理し、作用と副作用を公的資料に沿って解説します。

この記事でわかること

  • 不眠症に使われる薬は4タイプ。寝付きが悪いときに使われるのはどれか
  • 「非ベンゾジアゼピン系なら依存しない」が誤解である理由
  • 市販の睡眠改善薬と、医療機関で処方される睡眠薬の決定的な違い
  • 悪夢・翌朝の眠気・ふらつきなど、副作用が出たときの正しい対処

眠れない状態が2週間以上続くときは、自己判断で市販薬を重ねるより一度ご相談ください。ヒロクリニック心療内科(川口院・池袋駅前院)では、不眠の背景にある原因から確認します。

お電話は048-430-7000、公式LINEからもご相談いただけます。

不眠症の薬は大きく4種類|寝付きが悪いタイプで使い分けます

不眠症に使われる薬は、作用の仕組みによって4種類に整理できます。「どれが一番強いか」ではなく「どの眠れなさに合うか」で選ばれる点が出発点です。

まず全体像を一覧にまとめます。細かい違いは、このあとタイプごとに解説します。

タイプはたらきかける対象主に想定される不眠依存・耐性のリスク
ベンゾジアゼピン系GABA-A受容体(脳の興奮を抑える)入眠困難・中途覚醒比較的高い
非ベンゾジアゼピン系(Z薬)GABA-A受容体(サブユニット選択性あり)入眠困難が中心ゼロではない
メラトニン受容体作動薬体内時計(メラトニン受容体)入眠困難低い
オレキシン受容体拮抗薬覚醒を維持するオレキシン入眠困難・中途覚醒低い

どのタイプを使うかは、年齢・持病・他に飲んでいる薬・不眠のタイプから医師が判断します。本記事では用量や飲み方には触れません。処方は診察を経て医師が決めるものだからです。

「寝付きが悪い」と「夜中に目が覚める」では選ばれる薬が違います

不眠症はひとつの症状ではありません。困っている時間帯によって、大きく3つに分かれます。

  • 入眠困難:布団に入ってから寝付くまでに時間がかかるタイプ。「寝付きが悪い」と表現される状態
  • 中途覚醒:眠りには入れるものの、夜中に何度も目が覚めるタイプ
  • 早朝覚醒:予定より早く目が覚め、その後眠れなくなるタイプ

寝付きの悪さが中心なら、作用時間の短い薬が候補になります。夜中の覚醒が中心なら、作用が朝まで届くタイプが検討されます。眠れない仕組みそのものは不眠症と脳のメカニズムでも整理しています。

「睡眠薬」と「睡眠導入剤」は、実は同じものを指しています

私たちが外来でよく聞かれるのが、この2つの違いです。結論から言えば、明確な線引きはありません。

「睡眠導入剤」は寝付きを助ける作用時間の短い薬を指す通称として使われがちです。ただし薬機法上の分類ではなく、同じ薬が両方の呼び方をされることもあります。呼び名より、どのタイプに属する薬かを確認するほうが実用的です。

ベンゾジアゼピン系睡眠薬|作用は速い一方で依存と転倒に注意が必要です

ベンゾジアゼピン系は歴史が長く、作用時間の選択肢が豊富な一方、依存性への注意が最も必要なタイプです。

脳内のGABA-A受容体に結合し、神経の興奮を抑える方向にはたらきます。鎮静だけでなく抗不安作用や筋弛緩作用もあり、緊張で眠れない状態にも用いられます。

作用時間で4つに分けられます

同じベンゾジアゼピン系でも、体内に残る時間で使い分けられます。

  • 超短時間作用型:トリアゾラムなど。寝付きの悪さが中心のときに検討されます
  • 短時間作用型:ブロチゾラム、リルマザホンなど。入眠と軽い中途覚醒に対応します
  • 中間作用型:フルニトラゼパム、エスタゾラム、ニトラゼパムなど。中途覚醒・早朝覚醒向けです
  • 長時間作用型:クアゼパム、ハロキサゾラムなど。翌日への持ち越しに注意が必要です

作用が長いほど夜間はカバーできますが、翌朝の眠気やふらつきが残りやすくなります。この翌日に残る現象は持ち越し効果と呼ばれます。

高齢者では、ふらつきと転倒のリスクが上がります

加齢に伴って薬の代謝は遅くなり、成分が体内に長くとどまりやすくなります。

筋弛緩作用が加わると、夜間にトイレへ立った際のふらつきにつながります。その先にあるのが転倒と骨折です。高齢のご家族が服用中なら、寝室からトイレまでの動線に物を置かない工夫も併せて検討してください。

前向性健忘という副作用があります

服用後から眠るまでの記憶が抜け落ちる現象を、前向性健忘と呼びます。

飲んだあとに食事をしたり電話をかけたりして、翌朝それを覚えていない。そうした状態が前向性健忘です。アルコールと一緒に飲むと起こりやすくなります。

非ベンゾジアゼピン系(Z薬)|「非ベンゾだから依存しない」は誤解です

Z薬はベンゾジアゼピン系より副作用が穏やかとされますが、依存性の注意喚起の対象からは外れていません。

ゾルピデム、ゾピクロン、エスゾピクロンが代表です。分子構造は異なるものの、結合するのは同じGABA-A受容体。鎮静に関わるサブユニットに比較的選択的に作用するため、筋弛緩作用や抗不安作用は弱めとされます。

PMDAの注意喚起は、Z薬も対象に含めています

ここは誤解が生まれやすい点なので、公的資料に沿って確認します。

医薬品医療機器総合機構(PMDA)が公表している資料があります。「ベンゾジアゼピン受容体作動薬の依存性について」です。2017年3月に発出され、2024年5月に更新されました。

注目すべきは、この資料が挙げる対象薬の一覧です。2024年4月時点の一覧には、ゾルピデム酒石酸塩・ゾピクロン・エスゾピクロンが明記されています。非ベンゾジアゼピン系も同じ注意喚起の対象という位置づけです。

同資料から一文を引用します。「承認用量の範囲内でも漫然とした長期間服用により身体依存が生じることがあります」。つまり用量を守っていれば依存しない、とは言えないのです。

服用後すぐに就寝しないと、複雑睡眠行動が起こることがあります

Z薬で特に知られるのが、眠りきらないまま行動してしまう副作用です。

飲んだあとに起きて活動すると、本人の記憶がないまま食事や外出をすることがあります。そのため服用後はすぐに就寝することが前提とされています。歯磨きや戸締まりは、飲む前に済ませておくと安全です。

メラトニン受容体作動薬|体内時計にはたらきかけ、入眠困難を改善します

メラトニン受容体作動薬は、強制的に眠らせるのではなく体内時計を整えるタイプの薬です。

代表はラメルテオンです。脳の松果体から分泌される睡眠ホルモン、メラトニンの受容体に作用します。依存性や耐性の報告が少なく、長期に使いやすいことが特徴です。

承認されている効能・効果は「入眠困難の改善」です

この薬については、適応範囲を正確に押さえておく必要があります。

ラメルテオンの効能・効果として承認されているのは不眠症における入眠困難の改善です。時差ぼけやシフト勤務、睡眠相後退症候群の治療薬として承認されているわけではありません。

解説記事によっては、これらを適応として挙げているものがあります。実際にどう使うかは医師の判断となるため、ご自身の状態に合うかは診察時にご確認ください。

飲んだその日に効くタイプではありません

即効性を期待して飲むと、期待外れに感じやすい薬でもあります。

体内時計に少しずつはたらきかけるため、効果の実感まで数日から数週間かかることがあります。「1回飲んで効かなかった」で中断すると、本来の評価ができません。服用後にスマートフォンの強い光を浴びると、はたらきを打ち消してしまう点にも注意してください。

オレキシン受容体拮抗薬|覚醒のスイッチを弱める新しい選択肢です

オレキシン受容体拮抗薬は、眠らせるのではなく「起きている力」を弱めることで眠りに導く薬です。

脳内のオレキシンは、覚醒を維持する神経伝達物質です。このはたらきをブロックすると、覚醒から睡眠へ移行しやすくなります。入眠困難と中途覚醒の両方に用いられる点が、Z薬との違いです。

国内では3剤目まで登場しています

この分類は選択肢が増えており、記事によっては情報が古いままのことがあります。

  • スボレキサント:国内で最初に登場したオレキシン受容体拮抗薬
  • レンボレキサント:国内2剤目。2020年に製造販売承認を取得
  • ダリドレキサント:国内3剤目。2024年9月に承認され、同年12月に発売

ダリドレキサントの登場で、このタイプは3剤から検討できるようになりました。なおレンボレキサントは、欧州でも申請が進んでいます。2026年7月、成人の慢性不眠症を対象とした申請が欧州医薬品庁に受理されました。選択肢が動いている領域だと言えます。

悪夢・傾眠が代表的な副作用です

このタイプで患者さんが最も気にされるのが、夢に関する副作用です。

報告されている副作用は、傾眠・頭痛・浮動性めまい・悪心・疲労など。そして悪夢も挙げられています。私たちの外来でも「夢が生々しくなった」と話される方がいます。

X(旧Twitter)で「睡眠薬 副作用」を含む投稿を調べてみました。直近1か月の50件のうち、10件が悪夢や夢の変化に触れていました。

@k_fjwrは「副作用が『悪夢』の睡眠薬を飲んで、無事に悪夢をみた」と投稿。@whale_0030は「嫌な夢ばっか見るのは副作用なんですか」と尋ねていました。服用前から不安を抱く方もいます。@sn_meme_1997216は「飲むの怖い」と書いていました。

悪夢が続くと、眠ること自体が怖くなります。我慢して飲み続ける必要はありません。薬のタイプを変えることで解決する場合があるため、次の診察で必ず伝えてください。

飲み合わせに制限があります

オレキシン受容体拮抗薬には、併用できない薬があります。

スボレキサントは、主にCYP3Aという酵素で代謝されます。この酵素を強く阻害する一部の抗真菌薬や抗菌薬とは、併用禁忌とされています。ナルコレプシーの方への投与も禁忌です。

他院で処方された薬やサプリメントは、必ず医師と薬剤師に伝えてください。お薬手帳を1冊にまとめておくと、確認漏れが減ります。

市販の睡眠改善薬と医療用の睡眠薬は、まったく別の薬です

市販の睡眠改善薬は一時的な不眠が対象であり、不眠症の治療薬ではありません。

ドラッグストアで買える睡眠改善薬の主成分は、ジフェンヒドラミン塩酸塩です。もともとは花粉症などに使われる抗ヒスタミン薬。その副作用である眠気を利用したものが、市販の睡眠改善薬です。

「一時的な不眠」にしか使えません

パッケージに書かれた効能・効果を読むと、位置づけがはっきりします。

市販の睡眠改善薬が想定するのは、寝つけない夜が続くようになった直後などの一時的な不眠です。慢性化した不眠症への使用は想定されていません。

数日から1週間ほど続けると効きにくくなる耐性も知られています。毎晩の常用には向かない薬。眠れない状態が2週間以上続くなら、市販薬を足すより受診が近道です。

「効かない」と感じる人が一定数います

期待と実際のズレが起きやすいのも、このカテゴリーの特徴です。

市販薬は医療用の睡眠薬とは仕組みが違います。同じ手応えを期待すると、肩透かしに感じます。Xにもそうした声がありました。@Kouhei_Yamamotoは「睡眠改善薬だけあって、眠気が来ない」と投稿しています。効かないから量を増やす、という発想は避けてください。

高齢の方では、抗ヒスタミン薬の抗コリン作用によって口の渇き・便秘・ふらつきが出ることがあります。サプリメントとの違いは不眠症に使われるサプリメントの整理でも触れています。処方薬全体の比較は不眠症の睡眠薬の選択肢をご覧ください。

睡眠薬の副作用|持ち越し・健忘・依存・転倒の4つを押さえます

睡眠薬の副作用は、薬のタイプによって出方が変わります。共通して注意したいのは次の4つです。

副作用どんな症状か特に注意したい人
持ち越し効果翌朝の眠気・倦怠感・集中力の低下運転や機械操作をする方
前向性健忘・複雑睡眠行動服用後の記憶が抜ける/眠りきらないまま行動する服用後すぐ寝ない方、飲酒する方
依存・離脱症状薬なしで眠れない/中止時に不眠や不安が悪化長期・多剤で服用中の方
ふらつき・転倒夜間や翌朝のふらつき、転倒による骨折高齢の方

依存と離脱症状は、公的資料でも繰り返し注意喚起されています

依存は「意志が弱いから起こる」ものではありません。薬理学的に起こりうる現象です。

先ほどのPMDA資料は、減量や中止時にあらわれる主な離脱症状を挙げています。不眠、不安、焦燥感、頭痛、嘔気・嘔吐、せん妄、振戦、痙攣発作などです。

同資料には報告件数の集計も載っています。依存や離脱症状に関連する副作用報告は、2018年に118件、2023年に43件と集計されています。

厚生労働省も同じ問題を扱っています。重篤副作用疾患別対応マニュアル「ベンゾジアゼピン受容体作動薬の治療薬依存」です。令和4年2月に公表されました。長期投与・高用量・多剤併用で、依存形成のリスクが高まる点が指摘されています。

アルコールとの併用は避けてください

お酒と睡眠薬の組み合わせは、副作用が最も出やすいパターンです。

どちらも中枢神経を抑える方向にはたらくため、作用が過剰に強まります。健忘や異常行動が起こりやすくなり、呼吸抑制につながることもあります。アルコールとの併用は避けてください。寝酒の習慣がある方は、その点も診察でお話しください。

安全に使うための4つの原則|自己判断が最大のリスクです

睡眠薬でトラブルが起きる場面の多くは、自己判断による調整がきっかけです。

PMDAの資料には、代表的な症例が掲載されています。不眠症の40歳代女性が、「睡眠薬に頼りたくない」との思いから3剤を自己中断しました。1週間後、不眠の悪化・頭痛・気分不快が出現。最終的に睡眠薬依存症と診断されています。

別の症例では、30歳代男性が抗不安薬を数日間中止しました。てんかんの既往がないにもかかわらず、痙攣発作があらわれたと報告されています。やめ方にも医学的な手順があるということ。

睡眠薬を服用したあと、すぐに就寝している男性
  • 自己判断で増やさない・やめない:中止は医師と相談し、漸減や隔日投与など段階的に行います
  • 服用後はすぐ就寝する:準備をすべて済ませてから飲み、そのまま横になります
  • アルコールと併用しない:寝酒との併用は健忘や呼吸抑制のリスクを高めます
  • 他院の薬・市販薬・サプリを申告する:重複処方や飲み合わせを避けるために欠かせません

同じPMDA資料は、患者向けにこう明記しています。「自己判断で服薬を中止したり、用量を減らしたりされないようお願いいたします」。減らしたい気持ちは、そのまま医師に伝えて構いません。

薬だけに頼らない|認知行動療法と睡眠衛生を併用します

薬は眠れない時期を乗り切る支えです。不眠症の根本的な改善は、生活習慣と行動の調整が担います。

不眠症に対する認知行動療法はCBT-Iと呼ばれます。「眠らなければ」という思い込みを扱い、寝床と睡眠の結びつきを整え直す方法です。睡眠制限法や刺激制御法といった技法が含まれます。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(令和6年2月)も参考になります。成人の推奨事項として、「6時間以上を目安として必要な睡眠時間を確保する」ことが挙げられています。

睡眠衛生の見直しも並行して進めます。起床時刻を平日と休日でそろえる。朝の光を浴びる。就寝前のカフェインと強い光を控える。地味ですが、薬を減らす土台になります。睡眠対策の全体像は厚生労働省の睡眠対策ページにまとまっています。

眠れない背景に、うつ病・不安症・睡眠時無呼吸症候群が隠れていることもあります。その場合は原因の治療が先です。どこに相談すべきか迷う方は、不眠症は何科を受診すべきかも参考にしてください。

寝付きの悪さが2週間以上続いているなら、一度診察でご相談ください。ヒロクリニック心療内科は川口駅から徒歩3分、池袋駅前院もございます。

ご予約はお電話048-430-7000、または公式LINEからも承ります。

よくある質問

私たちが外来で実際にいただくことの多い質問をまとめました。

Q. 寝付きが悪いとき、市販の睡眠改善薬を飲んでもいいですか?

A. 数日程度の一時的な不眠であれば、選択肢になります。市販の睡眠改善薬は、抗ヒスタミン薬の眠気を利用したものです。連用すると効きにくくなる耐性が知られているため、毎晩の常用には向きません。眠れない状態が2週間以上続く場合は、市販薬を足さずに医療機関へご相談ください。

Q. 睡眠薬を飲むと悪夢を見るのはなぜですか?

A. 薬のタイプによっては、悪夢が報告されている副作用のひとつです。特にオレキシン受容体拮抗薬では、傾眠や頭痛とともに悪夢が副作用として挙げられています。我慢して飲み続ける必要はありません。薬のタイプを変更することで改善する場合があるため、診察時に必ずお伝えください。

Q. 非ベンゾジアゼピン系(Z薬)なら依存しませんか?

A. 依存しないとは言えません。PMDAの「ベンゾジアゼピン受容体作動薬の依存性について」をご覧ください。2024年5月更新版の対象薬一覧に、ゾルピデム酒石酸塩・ゾピクロン・エスゾピクロンが含まれています。承認用量の範囲内でも、長期間の服用で身体依存が生じることがあると注意喚起されています。

Q. 睡眠薬は一生飲み続けることになりますか?

A. そうとは限りません。睡眠薬は、不眠が強い時期を支える位置づけです。生活習慣の調整や認知行動療法(CBT-I)と併用しながら、減らしていく方針が一般的です。ただし中止には手順があります。自己判断でやめると離脱症状が出ることがあるため、減薬は医師と相談しながら段階的に進めてください。

Q. お酒を飲んだ日に睡眠薬を飲んでも大丈夫ですか?

A. 避けてください。アルコールと睡眠薬は、どちらも中枢神経を抑える方向にはたらきます。併用すると作用が過剰に強まります。服用後の記憶が抜ける前向性健忘や、複雑睡眠行動が起こりやすくなります。呼吸抑制につながることもあります。寝酒の習慣がある方は、その点も診察でお話しください。

Q. 寝付きが悪いとき、何科を受診すればいいですか?

A. 心療内科・精神科が窓口になります。不眠の背景に、うつ病や不安症が隠れていることがあるためです。いびきや日中の強い眠気を伴う場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性もあります。その場合は呼吸器内科や睡眠外来が候補です。判断に迷う場合は、まず心療内科でご相談ください。

まとめ|薬のタイプを知ることが、安全に使う第一歩です

不眠症の薬は4タイプあり、それぞれ作用の仕組みも副作用も異なります。

「寝付きが悪い」だけでも、背景は人によって違います。ベンゾジアゼピン系は作用が速い一方で依存と転倒に注意が要ります。Z薬は穏やかとされますが、PMDAの依存性注意喚起の対象に含まれています。

メラトニン受容体作動薬は体内時計に、オレキシン受容体拮抗薬は覚醒のスイッチにはたらきかけます。市販の睡眠改善薬は、一時的な不眠のための別カテゴリーの薬です。どれを使うかは、診察を経て医師が判断します。

いちばん避けたいのは、自己判断で増やすこと、そして急にやめることです。眠れない夜が2週間以上続いているなら、それは相談してよいサインだと考えてください。

参考文献

本記事は、以下の公的資料をもとに作成しています。

この記事について

発行:ヒロクリニック心療内科編集部/運営統括:岡 博史(医師・医学博士)

本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療に代わるものではありません。薬の種類・量・服用方法は、診察のうえ医師が判断します。服用中の薬について不安がある場合は、自己判断で中止・増量せず、主治医または薬剤師にご相談ください。

医師監修 監修日:2025年8月26日

佐々木先生 (ささき)

医師・医学博士 ヒロクリニック医師

略歴

  • 2008年 佐賀大学卒業
  • 2019年 ヒロクリニック心療内科

資格・所属

  • 日本精神神経学会専門医
  • 日本精神神経学会指導医
  • 精神保健指定医

この記事は、ヒロクリニック心療内科の編集・監修体制にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。