様々な出生前親子鑑定:ヒロクリニック

親子鑑定 NIPPT DNA鑑定 ヒロクリニック NIPT

出生前に胎児のDNAを調べる方法には、絨毛採取・羊水穿刺といった侵襲的な方法と、母体血を使う非侵襲的な方法(NIPPT)があります。採取するサンプルの種類によって、実施できる時期や体への負担が大きく異なります。この記事では、それぞれの方法の特徴と、親子確認だけを目的とする場合にどの方法を選ぶべきかを解説します。「本来の検査目的」と「親子確認という目的」を混同しないことが、安全な検査選びの第一歩です。

この記事でわかること

  • 絨毛採取・羊水穿刺・NIPPTそれぞれの実施時期とリスク
  • 絨毛採取・羊水穿刺が本来どのような目的で行われる検査か
  • 親子確認だけが目的の場合に推奨される方法
  • ヒロクリニックのNIPPTの特徴

まず全体像を一覧で確認しましょう。

方法実施時期の目安侵襲性本来の主な目的
絨毛採取(CVS)妊娠10〜13週あり(穿刺)染色体異常・遺伝性疾患の確定診断
羊水穿刺妊娠15〜20週あり(穿刺)染色体異常・遺伝性疾患の確定診断
NIPPT(母体血採取)妊娠6週以降なし(採血のみ)出生前親子鑑定

妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定

絨毛採取(CVS:Chorionic Villus Sampling)

絨毛採取は、胎盤の一部である絨毛を採取して胎児の染色体異常などを調べる、医学的な確定診断のための検査です。産婦人科では主に、染色体異常や遺伝性疾患の確定診断を目的として実施され、親子鑑定は本来の目的ではありません。採取した絨毛には胎児と同じ遺伝情報が含まれているため理論上は親子鑑定にも応用できますが、それはあくまで副次的な利用にすぎない点を理解しておく必要があります。

実施時期・手法・リスクは次の通りです。

  • 実施時期:通常、妊娠10週から13週の間に実施されます。
  • 手法:経腹法または経腟法があり、腹部または腟から細い針を挿入して胎盤の一部を採取します。局所麻酔を用いるのが一般的です。
  • リスク:穿刺を伴う侵襲的な検査のため、流産のリスクが伴います。国内では従来「約1%」という数値が使われてきましたが、近年の技術向上により「0.2〜0.3%程度」とする報告もあります。数値は施設や技術によって差があります。

絨毛採取は産婦人科医が超音波でモニタリングしながら実施し、検査後は数日間、激しい運動や入浴を控えて安静に過ごすのが一般的です。出血や腹痛など普段と異なる症状があれば、速やかに実施した医療機関へ連絡してください。結果が判明するまでには通常1〜2週間程度を要し、この待機期間に不安を感じる方も少なくありません。


羊水穿刺

羊水穿刺は、羊水中の胎児細胞を分析して染色体異常などを確定診断するための検査であり、絨毛採取よりやや遅い時期に実施されます。こちらも産婦人科では主に、染色体異常や遺伝性疾患の確定診断を目的として実施され、親子鑑定はあくまで副次的な利用にとどまります。

  • 実施時期:通常、妊娠15週から20週の間に行われます。
  • 手法:超音波で胎児の位置を確認しながら、腹部に細い針を挿入して羊水を約20ml採取します。
  • リスク:こちらも侵襲的な検査で、流産のリスクが伴います。国内では従来「約0.3%」という数値が使われてきましたが、近年は「0.1%程度」とする報告もあります。絨毛採取より実施時期は遅くなります。

羊水穿刺の結果が判明するまでには、通常2〜3週間程度を要します。この間の待機時間が精神的な負担になるという声も聞かれ、目的が親子確認だけであれば、結果をより短期間で受け取れるNIPPTのほうが心身への負担を抑えられます。

妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定

親子確認だけが目的なら、侵襲的な検査は推奨されません

絨毛採取・羊水穿刺はいずれも、本来は染色体異常など医学的な確定診断を目的とした検査であり、流産のリスクを伴います。流産のリスクがゼロではない以上、目的の見極めが欠かせません。親子関係の確認だけが目的であるにもかかわらず、こうした侵襲的な検査をあえて選ぶことはおすすめできません。

親子関係の確認だけが目的であれば、母体血を採取するだけで完結する非侵襲的な方法(NIPPTで流産リスクを避けられます。私自身、外来で「絨毛検査で親子鑑定もできますか」というご質問を受けることがありますが、医学的な適応がない限り、まずは非侵襲的な方法をご案内しています。NIPPTであれば、採血から結果報告までの流れが確立されており、心身への負担を抑えながら親子関係を確認できます。

すでに医学的な理由で絨毛採取や羊水穿刺を受ける予定がある場合、採取した検体を親子鑑定に転用できるかどうかは検査機関によって対応が異なります。まずは担当の産婦人科医にご相談ください。検査方法を選ぶ際は、「医学的な確定診断が必要か」「親子関係の確認だけで十分か」という目的の切り分けを最初に行うことが、母体と胎児の負担を最小限に抑える近道です。

非侵襲的出生前親子鑑定(NIPPT)という選択肢

NIPPTは、母体血中の胎児由来DNA(cffDNA)を父親候補のDNAと比較することで、身体的リスクなく親子関係を確認できる検査です。NIPPT(Non-Invasive Prenatal Paternity Test)という名称のとおり、通常の採血と同じ手順で完結するため、絨毛採取や羊水穿刺のような穿刺を伴いません。

  • 実施時期:妊娠6週から採血可能ですが、胎児DNA量が安定してくる妊娠9週以降の実施を推奨しています。
  • 手法:母親から約10〜20mlの血液を採取するのみです。父親候補は頬の粘膜(口腔内細胞)を採取します。
  • 精度ヒロクリニックではSTRを最大52座位解析し、99.99%以上の判定精度を実現しています。

STR(Short Tandem Repeat:短鎖タンデム反復配列)とは、DNA上に存在する繰り返し配列の型を比較する解析手法です。個人差が大きく現れる複数の座位を同時に調べることで、SNP(一塩基多型)を用いる方法よりも高い個人識別力が得られます。ヒロクリニックでは日本初導入となるQiagen社製「MiSeq FGx System」でこの解析を行っており、世界で10万件以上の実績を持つ検査機器です。

費用の目安は、私的鑑定98,000円、法的鑑定149,800円です(税込。頬粘膜以外の検体を用いる場合や被検者を追加する場合は別途費用がかかります)。絨毛採取・羊水穿刺は医学的な適応があれば医療保険が適用される場合がありますが、親子鑑定としての利用はいずれの検査も自由診療扱いとなるため、事前に医療機関へご確認ください。

週数が早い段階では胎児DNA量が少なく、まれに再採血が必要になることがあります。妊娠週数の正確な確認方法は、妊娠週数の計算方法(重要)で解説しています。病院とクリニックでの検査体制の違いについては、DNA出生前親子鑑定(病院とクリニック)もあわせてご覧ください。

NIPPTの流れ:申込みから結果報告まで

NIPPTは専用ページからの申込み後、採血・検体発送・解析・結果報告という流れで進みます。採血以降は提携する自社ラボが一貫して検体を管理するため、来院回数を抑えながら検査を進められます。全国のクリニックで血液採取を行い、その後の解析工程は自社ラボに集約する体制のため、居住地にかかわらず同じ品質基準で検査を受けられます。

  1. 申込み・予約:専用ページからオンラインで申込みを行い、来院日を予約します。
  2. 採血・検体採取:母親は医療機関で採血、父親候補は頬粘膜(口腔内細胞)を採取します。検体はバーコードで個別に管理され、取り違えを防止します。
  3. ラボでの解析:採取した検体は医療機関から自社の遺伝子専門検査所「東京衛生検査所」へ直接配送され、次世代シーケンサーでSTR型解析が行われます。
  4. 結果報告:解析結果はメールで報告されます。法的鑑定の場合は、医師の直筆サインが入った書類が別途郵送されます。

私(堤)自身、研究者として次世代シーケンサーによる遺伝子解析に携わってきた経験から、検体の管理体制と解析精度の両方が結果の信頼性を左右すると実感しています。ヒロクリニックでは全自動の検査システムを採用することで、ヒューマンエラーの防止と迅速な結果報告の両立を図っています。

監修者情報

本記事は、ヒロクリニック統括院長・医学博士の岡博史と、ゲノム医学を専門とする医学博士の堤修一が医療情報を監修しています。岡はCAPラボディレクター・東京衛生検査所指導監督医として、堤は元東京大学先端科学技術研究センター准教授としてゲノム医学・エピゲノム解析の学術研究に携わった実績があります。

出生前親子鑑定は妊娠中というデリケートな時期に、家族関係という繊細な個人情報を扱う検査です。ヒロクリニックでは検体のバーコード管理や結果の厳重な取り扱いを徹底し、来院前の無料相談でも検査内容についてご質問いただけます。

よくある質問

ここでは、絨毛採取・羊水穿刺とNIPPTの選択について、外来でよくいただくご質問にお答えします。検査方法に迷う場合の参考にしてください。

親子鑑定のためだけに絨毛採取や羊水穿刺を受けられますか?

技術的には可能ですが、いずれも流産のリスクを伴う侵襲的な検査のため、親子確認のみを目的とした実施は推奨されません。同じ目的であれば、非侵襲的なNIPPTをご検討ください。

NIPPTと絨毛採取・羊水穿刺の一番の違いは何ですか?

穿刺の有無です。絨毛採取・羊水穿刺は針を挿入するため流産のリスクがありますが、NIPPTは母体からの採血のみで、身体的リスクがありません。

NIPPTは妊娠何週から受けられますか?

ヒロクリニックでは妊娠6週から採血可能ですが、胎児DNA量が安定する妊娠9週以降の実施を推奨しています。週数が早いと再採血が必要になる場合があります。

絨毛採取・羊水穿刺の流産リスクはどのくらいですか?

国内で従来使われてきた数値は絨毛採取が約1%、羊水穿刺が約0.3%です。近年は技術向上により、これより低い数値を報告する研究もありますが、施設や技術によって差があります。

すでに絨毛採取・羊水穿刺の予定がある場合、検体を親子鑑定に使えますか?

検査機関によって対応が異なるため、まずは担当の産婦人科医にご相談ください。ヒロクリニックでは通常、母体血によるNIPPTでの実施をご案内しています。

NIPPTの結果はどのくらいで受け取れますか?

検体到着後、通常は数日程度で結果をメールにて報告しています。法的鑑定の場合は、後日医師の直筆サインが入った書類が郵送されます。時期により前後することがあるため、詳しい目安は個別にお問い合わせください。

父親候補が遠方に住んでいる場合はどうすればよいですか?

父親候補の検体は頬粘膜(口腔内細胞)のみで採取できるため、母親と全く同じ日に来院いただく必要はありません。全国のクリニックで血液・検体採取に対応していますので、まずはご相談ください。

まとめ

絨毛採取・羊水穿刺は染色体異常などの確定診断を目的とした侵襲的な検査で、流産のリスクを伴います。親子確認だけが目的であれば、母体血のみで完結する非侵襲的なNIPPTが安全な選択肢です。目的に応じて適切な検査方法を選ぶことが、母体と胎児双方の負担を減らす近道といえます。迷ったときは自己判断せず、産婦人科医のいるヒロクリニックへ早めにご相談ください。

ヒロクリニックのNIPPTは妊娠6週から対応し、STRを最大52座位解析することで99.99%以上の判定精度を実現しています。検査方法や時期に迷う場合は、産婦人科医のいるヒロクリニックへお気軽にご相談ください。

妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定

ヒロクリニックでのDNA出生前親子鑑定

ヒロクリニックDNA出生前親子鑑定NIPPT)は、全国のヒロクリニック直営クリニックでご利用いただけます。この検査は妊娠6週0日から提供され、1回の来院で検査が完了するため、必要な時間と労力を最小限に抑えることができます。自社ラボ「東京衛生検査所」(CAP認定・ISO9001取得)による検査ですので、安心してお受けいただけます。ただし、ご夫婦そろっての受診をお願いしています。そうすることで、より正確な検査結果を得ることができます。ご興味のある方は、こちらをクリックしてご予約いただくか、お問い合わせください。※料金・再検査対応の詳細は公式料金ページでご確認ください。

妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定

医師監修 監修日:2024年9月1日

岡 博史 (おか ひろし)

医師・医学博士 ヒロクリニック統括院長

YouTubeチャンネルなどを通じて、遺伝子やNIPT(新型出生前診断)についてわかりやすく発信しています。

略歴

  • 1996年 慶應義塾大学医学部 卒業
  • 2004年 慶應義塾大学 医学博士号 取得
  • 2005年 慶應義塾大学 皮膚科学教室 助手
  • 2008年 ヒロ皮フ形成クリニック 開業
  • 2009年 医療法人社団福美会 理事長
  • 2015年 医療法人社団福美会 理事

資格・所属

  • CAPラボディレクター
  • 日本皮膚科学会 皮膚科専門医
  • 日本医師会 産業医
  • 東京衛生検査所 指導監督医

この記事は、 ヒロクリニックNIPPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。

医師監修 監修日:2024年9月1日

堤 修一 (つつみ しゅういち)

医師・医学博士 ヒロクリニック博多駅前院 院長

略歴

  • 1993年 東京大学医学部医学科 卒業
  • 2016〜2019年 東京大学先端科学技術研究センター 准教授

発信・関連リンク

この記事は、 ヒロクリニックNIPPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。

記事の監修者