国籍の異なるカップルが出生前親子鑑定を検討する背景には、認知や国籍取得、相続など、子どもの将来に関わる法的な手続きを早めに整えたいという事情があります。ヒロクリニックにも、フィリピン国籍の方を含む国際カップルからのご相談をいただくことがあります。この記事では、国際カップルが出生前親子鑑定を検討する一般的な理由と、検査方法、法的な手続きの注意点を解説します。
この記事でわかること
- 国際カップルが出生前親子鑑定を検討する一般的な理由
- 出生前親子鑑定の主な方法とそれぞれのリスク
- 国籍が異なる場合に必要となる法的手続きの考え方
- 検査を検討する際の注意点
国際カップルが出生前親子鑑定を検討する理由
日本国内の国際結婚・国際カップルには、さまざまな国籍の組み合わせがあります。国籍が異なるカップルに共通する事情として、子どもの認知や国籍取得、在留資格の手続きが、日本国内のカップルより複雑になりやすい点が挙げられます。
具体的には、次のような目的で出生前親子鑑定が検討されます。
- 出生後の認知手続きを円滑にするため:出産前に父子関係を確認しておくことで、出生後の認知届の提出をスムーズに進められます。
- 子どもの国籍・在留資格の手続きのため:国籍によって必要な証明が異なるため、早い段階で父子関係を明確にしておきたいというニーズがあります。
- 養育費や相続権を確定するため:認知が確定することで、子どもの法的な権利(養育費請求権、相続権など)の基礎が整います。
これらの事情は、フィリピン国籍の方に限らず、国籍が異なるカップル全般に共通する傾向です。ヒロクリニックでは、特定の国籍を理由に検査内容を変えることはなく、どの国籍の組み合わせでも同じ検査体制でご案内しています。
妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定
出生前親子鑑定の主な方法
出生前に父子関係を調べる方法にはいくつかの種類があり、それぞれ体への負担や実施できる時期が異なります。
| 検査方法 | 採取するもの | 母体・胎児への負担 |
|---|---|---|
| 非侵襲的出生前親子鑑定(NIPPT) | 母体血液中の胎児由来DNA | 採血のみで、流産等のリスクはありません |
| 羊水検査 | 羊水 | 穿刺を伴い、わずかに流産リスクがあります |
| 絨毛検査 | 絨毛(胎盤の一部) | 穿刺を伴い、わずかに流産リスクがあります |
ヒロクリニックが提供しているのは、母体血液を採取するだけで実施できる非侵襲的出生前親子鑑定(NIPPT)です。妊娠6週から検査を受けられ、母体や胎児への身体的なリスクを伴いません。羊水検査・絨毛検査は医療機関で染色体異常等の診断目的に行われる検査で、親子鑑定のみを目的にこれらの侵襲的な検査を選ぶことは推奨されていません。
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国籍が異なる場合に必要となる法的手続きの考え方
子どもの国籍や在留資格の取り扱いは、両親の国籍の組み合わせや、それぞれの国の法律によって異なります。日本国内での認知や出生届の手続きに加えて、相手国側の手続きが必要になるケースもあるため、一般的な情報だけで判断せず、大使館・領事館や行政書士・弁護士など専門家に個別に確認してください。
DNA鑑定の結果は、認知や国籍手続きにおける父子関係の証明として活用できますが、手続きそのものの要件を満たすかどうかは提出先によって異なります。法的な手続きに使う予定がある場合は、事前に法的鑑定として実施できるかをご相談ください。
国籍が異なるカップルに共通する法的な注意点については国籍が違うものの間での出生前親子鑑定の問題点で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
共同監修者の堤修一(医学博士、元東京大学先端科学技術研究センター准教授)は「DNA型の解析自体は、両親の国籍によって内容が変わるものではありません。一方で、結果をどの手続きにどう使うかは国によって異なるため、検査の予約時点で目的を明確にしておくと手続きがスムーズです」と話しています。
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検査を検討する際の注意点
私自身、国際カップルの方からのご相談では、言語や制度の違いへの不安を伺うことが少なくありません。検査の流れそのものは国籍にかかわらず共通していますので、まずは検査目的(私的な確認か、法的手続きに使うか)を整理したうえでご相談いただくと、案内がスムーズになります。
結果が確定するまでの間、ご不安を感じる方も少なくありません。検査を受けるかどうか迷っている段階でも、遠慮なくご相談ください。
よくある質問
まとめ
国籍が異なるカップルが出生前親子鑑定を検討する背景には、認知・国籍取得・相続など、子どもの将来に関わる法的手続きを早めに整えたいという事情があります。検査そのものはどの国籍の組み合わせでも同じ体制で対応しており、母体血液を採取するだけで実施できる非侵襲的な方法(NIPPT)が中心です。結果をどの手続きに使うかによって必要な確認事項が変わるため、目的を整理したうえでご相談ください。
国籍が異なる場合の法的な注意点は国籍が違うものの間での出生前親子鑑定の問題点、出生前親子鑑定実施の法的問題全般はDNA出生前親子鑑定の実施における法的問題で解説しています。
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ヒロクリニックでのDNA出生前親子鑑定
ヒロクリニックのDNA出生前親子鑑定(NIPPT)は、全国のヒロクリニック直営クリニックでご利用いただけます。この検査は妊娠6週0日から提供され、1回の来院で検査が完了するため、必要な時間と労力を最小限に抑えることができます。自社ラボ「東京衛生検査所」(CAP認定・ISO9001取得)による検査ですので、安心してお受けいただけます。ただし、ご夫婦そろっての受診をお願いしています。そうすることで、より正確な検査結果を得ることができます。ご興味のある方は、こちらをクリックしてご予約いただくか、お問い合わせください。※料金・再検査対応の詳細は公式料金ページでご確認ください。
略歴
- 1996年 慶應義塾大学医学部 卒業
- 2004年 慶應義塾大学 医学博士号 取得
- 2005年 慶應義塾大学 皮膚科学教室 助手
- 2008年 ヒロ皮フ形成クリニック 開業
- 2009年 医療法人社団福美会 理事長
- 2015年 医療法人社団福美会 理事
資格・所属
- CAPラボディレクター
- 日本皮膚科学会 皮膚科専門医
- 日本医師会 産業医
- 東京衛生検査所 指導監督医
この記事は、 ヒロクリニックNIPPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
堤 修一 (つつみ しゅういち)
医師・医学博士 / ヒロクリニック博多駅前院 院長
略歴
- 1993年 東京大学医学部医学科 卒業
- 2016〜2019年 東京大学先端科学技術研究センター 准教授
発信・関連リンク
この記事は、 ヒロクリニックNIPPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
参考文献
- Ryan A, Banjevic M, Demko ZP, et al. Accurate noninvasive prenatal paternity testing using maternal plasma. Genet Med. 2013 Jun;15(6):473-7.





