DNAと出生前親子鑑定の関係

親子鑑定 NIPPT DNA鑑定 科学的根拠 原則

この記事の概要

DNAと出生前親子鑑定の関係について解説。遺伝子情報をもとに、妊娠中に親子関係を確認する方法やその正確性、信頼性について詳しく説明します。

出生前親子鑑定は、母体の血液に含まれる胎児のDNAと、父親候補のDNAを比較することで親子関係を判定する検査です。DNAは親から子へ受け継がれる遺伝情報の設計図であり、この共通性を科学的に読み解く仕組みが検査を支えています。この記事では、DNAが親子関係の証明にどう使われるのか、ヒロクリニックで実際に採用している検査方法とあわせて解説します。

妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定

この記事でわかること

DNAが親子関係の証明に使われる仕組み

出生前親子鑑定で採取するサンプルの種類

検査を進める前に確認しておきたい同意の考え方

私的鑑定と法的鑑定で何が変わるか

DNAが親子関係の証明に使われる仕組み

DNA(デオキシリボ核酸)は、細胞の核の中に存在する遺伝情報の本体です。人の体をつくる設計図にあたり、両親から半分ずつ受け継がれます。

DNAの中には、人によって繰り返し回数が異なる領域(STR:Short Tandem Repeat)があります。ヒロクリニックの検査では、この繰り返し回数を13〜20カ所の部位(座位)で比較し、親子間で一致するかどうかを判定します。STR法はFBIの犯罪者DNAデータベース(CODIS)でも採用されている、法医学分野の標準的な手法です。

ヒロクリニックにも「血液だけで胎児のDNAが本当にわかるのか」というご質問を数多くいただきます。次の章で、実際の採取・解析の流れを説明します。

出生前親子鑑定でDNAはどのように採取されるのか

妊娠6週を過ぎるころから、胎児由来のDNA(cell-free fetal DNA)が母体の血液中に流れ出すことがわかっています。出生前親子鑑定では、この母体血液と、父親候補の頬粘膜(ほおの内側の粘膜)または血液から得たDNAを比較します。

ヒロクリニックでは、検体をバーコードで管理し、医療機関からの直接配送で取り違えを防止しています。解析には次世代シーケンサー「MiSeq FGx System」を使用し、専属医師が管理する自社ラボ「東京衛生検査所」で処理する体制です。検査に必要な検体の詳細はDNA鑑定を行う際に必要なものでも確認できます。

妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定

検査を進める前に確認しておきたい同意の考え方

DNA鑑定は、対象者本人の同意を得たうえで実施することが大原則です。母体血液は妊婦さん本人の意思で採取できますが、父親候補のDNAサンプルについては、その方自身の同意が必要になります。

父親候補の協力を得づらい状況にある場合は、伝え方や進め方を工夫することで状況が変わることもあります。詳しい進め方は相手の男性から頬粘膜のDNAサンプルを得るのが難しい場合はどうしたらいいでしょうか?で解説しています。

私的鑑定と法的鑑定でDNAの使われ方は変わるのか

DNAを比較する解析の仕組み自体は、私的鑑定でも法的鑑定でも変わりません。違いが出るのは、検体採取時の本人確認や書類の厳密さです。法的鑑定では、裁判所や役所への提出を想定し、採取時に本人確認書類の提示や写真撮影などを行い、証拠としての信頼性を高めます。

比較項目私的鑑定法的鑑定
主な目的個人的に事実関係を確認したい場合裁判所や役所の手続きに使用する場合
採取時の本人確認任意(省略できる場合がある)必須(本人確認書類の提示・記録)
結果の証拠能力参考情報としての位置づけ裁判・行政手続きの証拠として利用可能

個人的に事実関係を確認したい場合は私的鑑定、裁判所や役所の手続きに使う予定がある場合は法的鑑定を選ぶのが一般的です。費用や手続きの違いはDNA鑑定の費用(私的、法的鑑定の比較)にまとめています。

妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定

まず専門家に相談してください

DNAの仕組みや検査方法を理解したうえでも、「自分のケースではどちらの鑑定が合うのか」「父親候補にどう伝えればいいのか」といった個別の悩みは、一人で判断しきれないことも多いはずです。ヒロクリニックでは、検査そのものだけでなく、進め方に関する相談も受け付けています。

実際の相談窓口でも、検査の仕組みそのものより「どう進めればいいか」という進め方の悩みを打ち明けられることが少なくありません。大切なのは、正しい知識と、無理のない進め方。

よくある質問

出生前親子鑑定はいつから受けられますか。

妊娠6週以降であれば、母体血液に含まれる胎児のDNA量が検査に必要な水準に達するため受検可能です。詳しい時期はクリニックにご確認ください。

母体血液だけで判定できますか。父親候補のサンプルは必須ですか。

母体血液に含まれる胎児のDNAは、比較対象となる父親候補のDNAがなければ親子関係を判定できません。父親候補の頬粘膜または血液の提出が必要です。

精度はどのくらいですか。

ヒロクリニックのSTR法による解析では、52座位の分析で99.99%以上の精度を実現しています。

私的鑑定と法的鑑定はどちらを選べばいいですか。

結果を裁判所や役所の手続きに使う予定がある場合は法的鑑定を、個人的に事実関係を確認したい場合は私的鑑定を選ぶのが一般的です。迷う場合はクリニックにご相談ください。

結果はどのように受け取れますか。

ヒロクリニックでは医師の診察・説明つきで結果をお伝えしています。検査から結果報告までの日数はDNA鑑定に必要な日数はどのくらい?で解説しています。

まとめ

出生前親子鑑定は、母体血液に含まれる胎児のDNAと父親候補のDNAをSTR法で比較し、親子関係を科学的に判定する検査です。妊娠6週以降から受検でき、精度は99.99%以上を実現しています。

検査を進める際は、父親候補本人の同意を得ることが前提です。私的鑑定と法的鑑定のどちらが適しているかを含め、不安な点は一人で抱え込まず、専門家に相談しながら進めてください。

妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定

医師監修 監修日:2024年8月28日

岡 博史 (おか ひろし)

医師・医学博士 ヒロクリニック統括院長

YouTubeチャンネルなどを通じて、遺伝子やNIPT(新型出生前診断)についてわかりやすく発信しています。

略歴

  • 1996年 慶應義塾大学医学部 卒業
  • 2004年 慶應義塾大学 医学博士号 取得
  • 2005年 慶應義塾大学 皮膚科学教室 助手
  • 2008年 ヒロ皮フ形成クリニック 開業
  • 2009年 医療法人社団福美会 理事長
  • 2015年 医療法人社団福美会 理事

資格・所属

  • CAPラボディレクター
  • 日本皮膚科学会 皮膚科専門医
  • 日本医師会 産業医
  • 東京衛生検査所 指導監督医

この記事は、 ヒロクリニックNIPPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。

医師監修 監修日:2024年8月28日

堤 修一 (つつみ しゅういち)

医師・医学博士 ヒロクリニック博多駅前院 院長

略歴

  • 1993年 東京大学医学部医学科 卒業
  • 2016〜2019年 東京大学先端科学技術研究センター 准教授

発信・関連リンク

この記事は、 ヒロクリニックNIPPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。

記事の監修者