「孤独死」と「DNA鑑定」

NIPPT 孤独死とDNA鑑定

身寄りのないまま息を引き取られた方の身元確認や、その後の相続手続きにおいて、DNA鑑定が血縁関係を確認する手段として用いられることがあります。この記事では、こうした場面でDNA鑑定がどのように役立つのか、そして実際に鑑定を検討する際に知っておきたいことを、ご遺族の気持ちに配慮しながら解説します。

この記事でわかること

  • 身元確認とDNA鑑定が関わる一般的な場面
  • 身元確認の手続きは主にどこが担うのか
  • 相続手続きで血縁関係の確認が必要になるケース
  • DNA鑑定を検討する際に大切にしたいこと

身元確認とDNA鑑定が関わる場面

身寄りのないまま自宅などで亡くなられ、しばらく気づかれないケースは、高齢化や単身世帯の増加を背景に社会的な課題として認識されています。ご遺体の状態によっては、ご本人であることの確認が難しい場合があり、そうした際にDNA型の比較による確認が行われることがあります。

身元が確認できることは、ご遺族への連絡や、その後の手続きを進めるための大切な第一歩です。DNA鑑定は、こうした場面でご本人とご家族をつなぐ役割を担っています。長らく連絡を取っていなかった親族であっても、身元が確認されることで最後のお別れの機会につながることがあります。

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身元確認の手続きは主にどこが担うのか

身元不明のご遺体が発見された場合、身元確認は警察や監察医務機関など公的な機関が担当します。所持品や医療記録などの手がかりに加え、必要に応じてDNA型の照合が行われ、ご家族の情報と照らし合わせる形で身元の特定が進められます。

ヒロクリニックのような民間の検査機関は、こうした公的機関によるご遺体そのものの身元確認とは役割が異なります。私たちが担っているのは、生存しているご家族同士の血縁関係を確認するDNA鑑定です。次の章で、実際にどのような場面で必要とされるかをご紹介します。

高齢者の手を優しく握るイメージ

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相続手続きで血縁関係の確認が必要になるケース

身寄りが少ないまま亡くなられた方に遺産がある場合、相続人であることを証明するために血縁関係の確認が必要になることがあります。長年疎遠だった親族が相続人にあたるケースや、遺言の有効性をめぐって親族関係が争点になるケースなどです。

このような場面では、生存しているご家族・ご親族同士のDNA型を比較することで、血縁関係を確認します。ヒロクリニックでは、STR法による52座位の分析で、こうした血縁関係の確認にも対応しています。相続人が見つからない場合、遺産は最終的に国庫に帰属することもあるため、心当たりのある方は早めに弁護士など専門家へ相談してください。

血縁関係を証明する書類が乏しいケースでも、DNA鑑定の結果が手続きを前に進める材料になることがあります。戸籍や住民票の記録だけでは関係が追いきれない場合にこそ、DNA鑑定という選択肢を知っておく意味があります。

場面主な対応機関
ご遺体そのものの身元確認警察・監察医務機関などの公的機関
相続などのための血縁関係確認(生存者間)ヒロクリニックなどの民間検査機関

統括院長の岡博史は「相続のご相談で来院される方の多くは、疎遠だった親族との関係を証明したいという事情を抱えていらっしゃいます。血縁関係を数値で示すことが、その後の手続きを進める支えになればと考えています」と話しています。

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DNA鑑定を検討する際に大切にしたいこと

血縁関係の確認は、法的な手続きを進めるために必要な場合がある一方で、ご遺族にとって心情的に複雑な過程でもあります。私自身、こうしたご相談を受ける際は、手続きの説明だけでなく、どのような経緯でご相談に至ったのかを丁寧に伺うようにしています。

鑑定の結果は、相続や戸籍上の手続きに関わる重要な証拠となることがあります。法的な手続きに関わる場合は、弁護士や家庭裁判所など専門家への相談もあわせて検討してください。ヒロクリニックでは、法的鑑定として実施した結果報告書を、こうした手続きに提出できる形式でご案内しています。

また、検査を受けるかどうか迷っている段階でも、まずは事情をお話しいただくだけで構いません。結果がどう出るかにかかわらず、状況を整理すること自体が次の手続きを考える助けになる場合があります。ご自身のペースで検討していただければと思います。

よくある質問

ヒロクリニックでご遺体そのものの身元確認はできますか?

ご遺体そのものの身元確認は、警察や監察医務機関などの公的機関が担当する手続きです。ヒロクリニックでは、生存しているご家族・ご親族同士の血縁関係を確認するDNA鑑定に対応しています。

相続のために血縁関係を確認したい場合、何を用意すればよいですか?

基本的には、血縁関係を確認したいご本人同士の来院による血液または口腔粘膜の採取が必要です。法的な手続きに使う場合は、法的鑑定としての実施をご案内していますので、事前にご相談ください。

相続人が見つからない場合、遺産はどうなりますか?

法律上の手続きを経ても相続人が確認できない場合、遺産は最終的に国庫に帰属することがあります。心当たりのある親族関係がある場合は、早めに弁護士など専門家に相談してください。

鑑定結果は法的な手続きに使えますか?

法的鑑定として実施した場合、結果報告書を裁判所などの手続きに提出できます。提出先によって求められる要件が異なる場合があるため、事前に弁護士や提出先の窓口へ確認しておくと安心です。

相談だけでもできますか?

はい、検査を迷っている段階でもご相談いただけます。どのような事情で血縁関係の確認が必要になったのか伺ったうえで、私的鑑定・法的鑑定のどちらが適しているかをご案内します。

まとめ

身寄りのないまま亡くなられた方の身元確認は警察や監察医務機関が担う一方、相続などの手続きで血縁関係の証明が必要な場合は、生存しているご家族間でのDNA鑑定が役立ちます。ヒロクリニックでは、STR法による52座位の分析と、法的鑑定にも対応できる体制で、こうしたご相談をお受けしています。

血縁関係の確認方法については親子鑑定とDNA鑑定の基礎、私的鑑定・法的鑑定の違いについてはDNA鑑定の費用(私的、法的鑑定の比較)で解説しています。あわせてご覧ください。

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医師監修 監修日:2024年9月19日

岡 博史 (おか ひろし)

医師・医学博士 ヒロクリニック統括院長

YouTubeチャンネルなどを通じて、遺伝子やNIPT(新型出生前診断)についてわかりやすく発信しています。

略歴

  • 1996年 慶應義塾大学医学部 卒業
  • 2004年 慶應義塾大学 医学博士号 取得
  • 2005年 慶應義塾大学 皮膚科学教室 助手
  • 2008年 ヒロ皮フ形成クリニック 開業
  • 2009年 医療法人社団福美会 理事長
  • 2015年 医療法人社団福美会 理事

資格・所属

  • CAPラボディレクター
  • 日本皮膚科学会 皮膚科専門医
  • 日本医師会 産業医
  • 東京衛生検査所 指導監督医

この記事は、 ヒロクリニックNIPPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。

医師監修 監修日:2024年9月19日

堤 修一 (つつみ しゅういち)

医師・医学博士 ヒロクリニック博多駅前院 院長

略歴

  • 1993年 東京大学医学部医学科 卒業
  • 2016〜2019年 東京大学先端科学技術研究センター 准教授

発信・関連リンク

この記事は、 ヒロクリニックNIPPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。

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