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一般内科・健康診断のご予約
お子さまが発熱したとき、親として「どう対応すべきか」が最も気になるものです。単なる熱でも、場合によっては迅速な対応や受診が必要になります。本記事では、内科医が日常診療で実際に行っている“観察のコツ”や、“家庭でできる対応法”、そして“受診の判断基準”を、エビデンスに基づいて分かりやすく解説します。不安があるときに頼りになる、実用的な内容です。
発熱は“病気そのもの”ではなく、体の防御反応です。体温の数字だけに注目せず、いつもと違う全身の変化を丁寧に見てください。
抱っこしてもぐったりしている/機嫌が著しく悪い・反応が鈍い/呼吸が速い・肩で息をする・胸やみぞおちがへこむ(陥没呼吸)/顔色が悪い・口唇が紫っぽい──こうしたサインは重症化の可能性を示します。水分がとれているか、尿の回数が極端に減っていないか(脱水)も必ず確認を。手足が冷たい悪寒(寒気)は上昇期のサインで、無理に冷やしすぎないようにします。
38℃台でも元気なら自宅で様子見できることが多い一方、40℃前後の高熱が出る/解熱してもすぐ再上昇する(発熱が3~4日以上続く)/解熱剤がほとんど効かないといった場合は、細菌感染やほかの疾患を疑って受診を検討します。震え(悪寒戦慄)を伴う急激な上昇や、発熱と解熱を大きく繰り返すパターンも要注意です。
咳・鼻水・のどの痛み・耳を触って嫌がる(中耳炎)・強い頭痛や首のこわばり・光をまぶしがる・嘔吐や下痢・激しい腹痛・排尿時痛や尿のにおいの変化(尿路感染)・発疹などをチェック。発疹は「赤い点」「じんましん様」「紫斑(ガラスで押しても消えない内出血様)」など性状がヒントになります。紫斑+高熱や強い頭痛+項部硬直はすぐ受診のサインです。
心肺・腎・代謝疾患、けいれんの既往、免疫不全や長期ステロイド内服、生後3か月未満、早産児、ワクチン未接種、最近の海外渡航・流行地域への移動、家族・園・学校での流行状況がある場合は、より慎重に観察・受診判断を行います。
最後に、発熱開始時刻・最高体温・解熱剤の種類と投与時刻・飲水量と尿回数・嘔吐/下痢の回数・気になる随伴症状を簡単にメモしておくと、受診時の評価がスムーズになります。
発熱時の“おうちケア”は、水分・安静・適温の3本柱に、適切な解熱剤と観察の記録を加えるのが基本です。以下を目安に、無理のない範囲で整えていきましょう。
まとめると、“水分は少量頻回” “解熱剤は必要時のみ” “冷やしすぎず快適な環境” “観察記録で受診をスムーズに”。この4点を丁寧に続けることが、家庭でできる最善の内科的ケアです。

内科への受診を検討すべきタイミングは以下の通りです。
| 項目 | 目安・理由 |
| 生後3ヶ月未満 | 38度以上の発熱は即受診が必要。感染性疾患が重大化しやすいため。 |
| ぐったり・反応の鈍さ | 中枢神経・重篤感染症の可能性あり。すぐに医療機関へ。 |
| 呼吸困難やチアノーゼ | 呼吸器の深刻なトラブルの可能性。緊急対応が必要です。 |
| 高熱が続く(発熱4日以上) | 細菌性感染や免疫性疾患などの可能性が高く、検査の必要あり。 |
| その他症状(発疹、嘔吐、下痢、激しい腹痛など) | 医師による評価が不可欠です。特に脱水やアレルギー、腸炎などの懸念あり。 |
また、慢性疾患を持つお子さま(心臓・腎臓・免疫の異常など)は、37.5度でもすぐ受診するケースがあります。
具体的な症状に応じて、以下のような対応が考えられます。
ヒブ・肺炎球菌・麻しん風しん・水ぼうそう・インフルエンザなど、スケジュールどおりの接種が基本です。流行期のインフルエンザは毎年の接種を。重症化を防ぐ観点では、同居家族も含めた接種(コクーン予防)が有効です。母子手帳やアプリで接種歴を常に最新化しましょう。
帰宅後・トイレ後・食事前は、石けんで20~30秒の手洗いを徹底(指先・親指・手首まで)。タオルやコップ、歯ブラシの共用は避けます。咳やくしゃみが出る時はマスク、室内は湿度40~60%・こまめな換気でウイルスが広がりにくい環境に。
年齢相応の睡眠時間を確保し、朝・昼・夕のリズムを整えます。主食・主菜・副菜+乳製品・果物を意識した“彩りのある食事”を目安に。激しい運動でなくても、日中の外遊びや散歩で体温リズムをつくり、便通や食欲を整えましょう。
解熱後24時間以上かつ全身状態が良好、医師の指示に従う──といった園・学校の基準を事前に確認。無理な早期復帰は再燃のもとです。家庭内では患児の寝具やタオルを分け、ドアノブやスイッチなど高頻度接触面を定期清拭すると二次感染予防に役立ちます。
体温計(予備電池)、経口補水液、使い捨てマスク、ゴミ袋、解熱剤(アセトアミノフェン)の在庫と用量メモ、かかりつけの連絡先、#8000(小児救急電話相談)、夜間救急の受付先をひとまとめに。発熱時の“持ち出しセット”を作っておくと慌てません。
発熱の開始時刻・最高体温・解熱剤の投与時刻、飲水量/尿回数、嘔吐や下痢の回数を簡単にメモ。予防接種歴と併せて一元管理すると、受診時の説明が的確になり、診断がスムーズです。
乳幼児は集団生活で年に6~10回程度の発熱は珍しくありません。ただし、毎月40℃台が続く/体重が減る・元気が戻らない/局所症状(関節痛・夜間の強い咳・尿のにおい)を繰り返すなどのパターンがあれば、かかりつけで原因精査を相談しましょう。
日々の小さな習慣(手洗い・睡眠・朝昼晩のリズム)と、家族ぐるみの予防接種・記録の“見える化”。この二本立てが、再発を減らし、いざという時にも落ち着いて動ける土台になります。
発熱時は体温の数字に一喜一憂せず、まず全身の様子を見ましょう。呼びかけへの反応、呼吸の苦しさ、ぐったり度、水分摂取と尿回数――この4点が最優先です。家庭では、経口補水液を少量ずつ回数を分けて与え、室温は目安24〜26℃に整え、汗をかいたら着替えを。解熱剤は“熱を下げる目的”ではなく“不快感を和らげる目的”で、アセトアミノフェンを用量・間隔厳守で必要時のみ使います。食事は無理せず、ゼリーやアイスなど口にしやすいもので十分です。アルコール清拭、保冷剤の当てっぱなし、医師の指示ない解熱剤の併用・変更は避けてください。
受診の目安は、生後3か月未満で38℃以上、ぐったり・反応低下、息苦しさや顔色の悪さ、高熱が4日以上続く・ぶり返す、紫斑を伴う発疹、強い頭痛や首のこわばり、水分がほとんど飲めない・尿が極端に少ない、初めてのけいれん等です。受診前には、発熱開始時刻と最高体温、解熱剤の名前・量・投与時刻、飲水量・尿回数、嘔吐や下痢の回数、持病・内服薬・アレルギー、家族や園の流行状況をメモすると診療がスムーズです。
夜間・休日で迷うときは小児救急電話相談「#8000」へ、平日はかかりつけに。命の危険を感じたらためらわず119番を。――数字より全身状態を見極めること、水分・安静・適温を丁寧に、解熱剤は必要時のみ、迷ったら相談。この4つを覚えておけば“いざ”に強くなれます。※最終判断は主治医の指示に従ってください。
一般内科・糖尿病内科を担当しています。
この記事は、ヒロクリニックの医師紹介・監修体制にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
岡 浩子 (おか ひろこ)
医療法人社団福美会 理事長
この記事は、ヒロクリニックの医師紹介・監修体制にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
一般内科を担当しています。
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緊急性の高い症状は、当院への来院より救急要請を優先してください
強い胸痛、呼吸が苦しい、意識がもうろうとするなどの場合は119へ。受診先に迷う場合は埼玉県救急電話相談 #7119(24時間)をご利用ください。