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四季がはっきりと巡る日本では、気温・湿度・日照時間などが変わるたびに私たちの体にもさまざまなストレスがかかります。体調を整えるうえで最も基本的かつ重要なのが「栄養管理」です。しかし、ただ「バランスのよい食事を」と言われても実践は難しく、季節ごとの変化を見落とすと、免疫低下・疲労・代謝異常を招くこともあります。本記事では、内科医の視点から、春夏秋冬それぞれの季節で心がけたい栄養素や食事のポイントを詳しく解説し、信頼性ある根拠をもって、読者が日常に取り入れやすいヒントを提供します。
1. 春 — 冬の疲れをリセットし、アレルギー対策を意識する栄養管理
春に注意すべき体の変化と栄養リスク
冬から春への移行期には、気温の上昇・日照時間の増加・植物の芽吹きなどによるアレルギー源増加などが起こります。また、冬の寒さで体を守ろうと代謝を高めていた身体が、春には“余剰”と感じやすくなり、疲労が残る人も多いでしょう。さらに冬季にビタミンD欠乏が起こることもあり、春先での免疫低下・骨代謝の乱れを生みやすくなります。
そのため、春に特に意識したい栄養リスクは以下のようなものです:
- ビタミンD不足:日照量が少なかった冬期の反動で紫外線を避けがちになり、肌の露出が少なかった期間が長かった人では、ビタミンD血中濃度が低めになっている可能性があります。
- 鉄・葉酸・ビタミンB群の不足:冬の食欲減退や調理を手抜きしがちな食事が続いた場合、特に女性や月経中の人では貧血傾向を残しているケースがあります。
- 抗酸化栄養素の消耗:春の紫外線増加や新陳代謝促進の過程で活性酸素が増えやすく、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール類などが早く消耗しやすくなります。
- 食物アレルギー・花粉反応悪化:花粉やスギ・ヒノキなどによるアレルギー負荷が体にかかるため、腸管バリア機能を維持する栄養(食物繊維、乳酸菌、ビタミンAなど)が不足すると反応が強く出る可能性があります。
春に心がけたい具体的な栄養素と食材例
以下に、春に積極的に取り入れたい栄養素とその食材例、そして実践上のポイントを示します:
| 栄養素 | 目的・効果 | 食材例 |
| ビタミンD | 免疫調整、骨代謝維持 | 干し椎茸・シイタケの天日干し、しらす、鰯(いわし)、鮭、キノコ類、魚油など |
| 鉄・葉酸・ビタミンB群 | 血液・造血・エネルギー代謝補助 | 赤身肉・レバー、ほうれん草、納豆、枝豆、卵、豆類、カツオ・マグロなどの魚 |
| ビタミンC・E・ポリフェノール | 抗酸化・抗炎症 | ベリー類、いちご・キウイ・柑橘類・ピーマン・緑茶・発酵黒豆・ナッツなど |
| 食物繊維・プレバイオティクス・乳酸菌 | 腸内環境改善・アレルギー抑制 | さつまいも、ごぼう、オートミール、きのこ、納豆、ヨーグルト、発酵食品全般 |
| ビタミンA(β‑カロテン) | 粘膜保護作用・免疫維持 | 緑黄色野菜(にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、ブロッコリーなど) |
実践ポイント:
- 毎食で「色」を意識する
春先は淡い野菜だけで偏りがち。例えば、緑(ほうれん草、ブロッコリー)・赤黄(パプリカ、にんじん)・白(大根、カブ、きのこ)を組み合わせて、抗酸化・繊維・ビタミンをバランスよく。 - 魚中心の主菜を週2~3回取り入れる
青魚(イワシ・サバ・サンマなど)にはビタミンD・EPA・DHAが豊富。特に春先の免疫調整には有効。 - 発酵食品や乳酸菌を副菜・スープにプラス
少量のぬか漬け・キムチ・ヨーグルト・味噌といった発酵食品を毎日少しずつ。腸管バリア機能を支えてアレルギー反応を和らげる助けにも。 - 日光浴と散歩を併用
食事だけで補えないビタミンDを、朝・昼に10~15分ほど日差しに当たることで自然合成を促す。ただし花粉症の人は時間帯選びを(風が少ない朝・夕方など)。
リスクへの対応と注意点
春にありがちな注意点も見逃せません:
- 過剰なダイエット・断食
「春に軽くなるように」と無理な断食や極端な糖質制限をすると、栄養欠乏が免疫低下を招き、皮膚・粘膜・筋肉の傷みにつながります。 - アレルギー反応の急激な増悪
食事を変えたことで、腸管反応を刺激すると花粉症などが悪化する可能性も。食品アレルギーを未確認なら慎重に新しい食材を導入する。 - ビタミンK・Dやミネラルの相互作用
高用量のビタミンD補給を考える場合、カルシウム・マグネシウム・ビタミンKとのバランスにも配慮が必要。腎・心血管疾患がある人は医師と相談を。
春は、冬の疲れを払いつつ、これからくる暑さや紫外線に備える期間でもあります。次章では「夏」に焦点を当て、脱水・熱ストレス・ビタミン消耗への対策を見ていきましょう。
2. 夏 — 水分・電解質と熱ストレス対策の栄養管理
夏に直面する体の負荷と栄養リスク
日本の夏は高温多湿で、発汗量が増えることは避けられません。汗と共に体内の水分だけでなく電解質(ナトリウム・カリウム・マグネシウムなど)や微量ミネラルも失われます。これにより以下のようなリスクが高まります:
- 脱水症・熱中症:体内水分量が枯渇して血液循環が滞ると、頭痛・めまい・ふらつきが生じやすくなります。
- ナトリウム・カリウム・マグネシウムの欠乏:汗中にはナトリウム(塩分)が多く含まれ、ミネラルも流失。ひどいと筋肉痙攣・不整脈・疲労感・食欲不振を招きます。
- ビタミンB群・ビタミンC・抗酸化物質の速やかな消耗:高温環境下では酸化ストレスが強まり、これらの栄養素が抵抗力維持や代謝補助に急速に使われます。
- 食欲低下に伴う栄養不足:食欲が落ち、炭水化物中心・麺類・冷たいものだけになる傾向があり、たんぱく質・ミネラル・脂溶性ビタミンが不足しがち。
夏に積極的に取り入れたい栄養素と食材例
以下に、夏に意識的に摂りたい栄養素と食材、および実践ヒントをまとめます:
| 栄養素 | 目的・効果 | 食材例 |
| 水分・電解質(ナトリウム、カリウム、マグネシウム) | 体液バランス維持・筋肉機能補助 | スイカ・キュウリ・トマト・梅干し・漬物・だし汁・ミネラルウォーター・経口補水液・スポーツドリンク(薄めて使う) |
| ビタミンB群(B1・B2・B6・ナイアシン・パントテン酸など) | 代謝維持・疲労回復 | 豚肉・鶏胸肉・魚(特にかつお・まぐろ)・卵・玄米・全粒穀物・豆類 |
| ビタミンC・E・カロテノイド | 抗酸化作用・肌・粘膜保護 | パプリカ・トマト・パイナップル・マンゴー・紫芋・緑黄色野菜・ナッツ類 |
| 良質たんぱく質 | 筋肉維持・体調回復支援 | 魚(白身魚・青魚)、鶏ささみ・胸肉、豆腐・納豆・大豆製品、卵、低脂牛乳・ヨーグルトなど |
| オメガ‑3脂肪酸 | 抗炎症・血管保護 | 青魚(サバ・イワシ・サンマなど)・亜麻仁・チアシードなど |
実践ポイント:
- こまめな水分補給(「のどが渇いた」前に)
常温もしくは冷やしすぎない水、または薄めのスポーツドリンクや経口補水液を少量ずつ頻回補給。 - 「一汁一菜+主菜」形式で食事を
冷たい麺類などに偏らず、具沢山の味噌汁・煮物・具入りスープなどを加えることで、水分・ミネラル補給と栄養バランスを補助。 - 夏野菜を積極的に副菜に
トマト・キュウリ・ナス・オクラ・モロヘイヤなど、カリウム・ビタミンC補給源として常備菜やサラダで活用。 - たんぱく質を意識して確保
体調を崩しやすい夏こそ、筋肉ロスを防ぐためにも主菜で魚・肉・大豆製品を毎食に一品取り入れる。 - 酸味・発酵食品で食欲促進
梅干し・ぽん酢・酢の物・ヨーグルトなどでさっぱり感を出し、食欲を引き出す工夫を。 - 就寝前の水分補給・ミネラル補充
寝汗を想定して、就寝30分前にコップ1杯の水をゆるくミネラル水で飲む、または水に塩少々を溶かす方法も可。ただし高血圧・腎疾患がある方は医師指示に従う。
想定される注意点と対処法
- 塩分過多リスク
夏場は塩分を意識的に補給する必要はありますが、過剰な塩漬け食品や加工食品をとることは血圧上昇や浮腫・腎負担を招きます。特に高血圧患者は医師・栄養士と相談のうえ塩分管理を。 - 冷房・冷たい飲食の過剰な使用
冷えすぎると胃腸の蠕動運動が低下し、消化・吸収効率が悪化。冷たい飲料・氷菓ばかりではなく、常温またはぬるめの飲料・温かい食事も交える。 - 日差し・紫外線対策が不十分
抗酸化栄養素を上げても、紫外線ダメージが強すぎるとビタミン消耗が追いつかないこともあるため、帽子・日傘・日陰を併用する。 - 汗そのものへの鈍感化
「暑くても水を飲まない」習慣化は危険。特に高齢者や持病がある方は、自覚がなくても脱水を起こしやすいため注意が必要。
夏は体への外側からのストレスが強くなる季節。栄養と水分、そしてミネラル補給のバランスをとることが、夏バテ予防・体力維持・免疫力維持に直結します。次章では「秋〜冬移行期」について焦点を当てます。

3. 秋〜冬移行期 — 抵抗力・代謝・暖活を支える栄養戦略
秋〜冬への心身の変化とリスク
秋から冬への移行期は、気温・日照量・湿度の低下などが体に徐々にストレスを与えます。昼夜の寒暖差・乾燥・ウイルス流行なども加わり、抵抗力や粘膜の防御機構に負荷がかかります。さらに、夏に消耗したミネラルやビタミン、エネルギー代謝を整えつつ、冬に備えて「暖をとる食」「体温維持」効果を意識する必要があります。
この時期に特に注意したい栄養リスクは、次のとおりです:
- ビタミンA・β‑カロテンの不足:粘膜防御機能を高めることは、風邪・ウイルス予防に直結します。
- セレン・亜鉛などのトレースミネラル欠乏:免疫調整・抗酸化作用に関与するミネラルが慢性的に不足しがち。
- 良質脂肪酸の確保不足:冬に備える脂質代謝・体温維持には適量の脂質が不可欠。
- エネルギー供給源不足:寒さで基礎代謝が上がるので、極端な食事制限は危険。
- 水分摂取の低下:寒さにより「のどの渇き」が感じにくくなり、水分入力量が減って便秘・尿路結石・腎への負荷を招くことも。
秋〜冬移行期に重視したい栄養素と食材例
以下に、秋〜冬移行期に意識すべき栄養素と具体的な食材、実践ヒントを示します:
| 栄養素 | 目的・効果 | 食材例 |
| ビタミンA・β‑カロテン | 粘膜・皮膚・呼吸器防御 | 緑黄色野菜(にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、ブロッコリー)・緑茶(カテキン)・レバー |
| 亜鉛・セレン | 免疫調整・抗酸化 | 牡蠣・魚介類(サバ・イワシ・エビなど)・ナッツ・卵・肉類・穀物 |
| 良質脂肪(オメガ‑3・オメガ‑9) | 抗炎症・体温維持 | 青魚(サバ・アジ・サンマ)、ナッツ・アボカド・オリーブオイル、エゴマ油・亜麻仁油 |
| 良質たんぱく質 | 筋肉維持・免疫維持 | 鶏肉・豚肉・豆腐・魚・大豆製品・低脂乳製品 |
| 食物繊維・発酵食品 | 腸環境維持・免疫抑制 | きのこ・海藻・根菜類・玄米・納豆・漬物・味噌・ヨーグルトなど |
| 水分・適度な塩分 | 体液バランス維持 | 温かいスープ・味噌汁・だし汁系飲料、白湯に塩少々など(過剰注意) |
実践ポイント:
- 温かい主菜+具だくさんスープを毎食に
鍋料理・シチュー・味噌汁・スープ類で野菜・たんぱく質・水分を同時に補う。 - 魚介・貝類を週数回必ず
牡蠣・ホタテ・サンマ・イワシなどは、亜鉛・セレンと良質脂肪を併せ持つ優れた食材。 - 発酵食品・食物繊維で腸内免疫を支える
納豆・味噌・漬物・発酵乳製品などを毎日少しずつ加える。腸管免疫は体全体の防御を支える鍵。 - ナッツ・種子類をスナック代替に
くるみ・アーモンド・南瓜の種などを間食として取り入れ、脂溶性ビタミン・良質脂肪補給を。 - 体を温める食材を活用
生姜・シナモン・ねぎ・山芋・ショウガ湯などを料理や飲料に使って、末梢血管を拡張・体の芯を温める。 - 適度な水分補給継続
冷たい飲料ではなく、ぬるま湯・白湯・温かいお茶・味噌汁などをこまめに飲む。乾燥予防・腎機能維持にも寄与。
リスク・注意点と対策
- 冷えすぎ・末梢循環低下
過剰に冷たい室内環境(冷房+暖房切替)や冷たい飲食の取りすぎは、胃腸の働き低下・冷え症を招く。温度調整・衣服工夫を併用。 - 過剰な脂質摂取
冬に備えるとはいえ、飽和脂肪・トランス脂肪の多い揚げ物・加工脂質の過剰投入は、メタボリスク・脂質異常を引き起こす。 - ナトリウム過多によるむくみ・血圧上昇
味噌汁・鍋料理は便利だが、味付けは薄めに(出汁強め+塩分控えめ)を心がける。 - 空気の乾燥と水分摂取感覚の鈍化
加湿器併用・マスク着用・こまめな水分補給で乾燥・のど・呼吸器を守る。
秋〜冬移行期は、体の基礎的な防御・代謝・体温維持を支える栄養の備え時期です。次章では冬本番、寒さ・感染・免疫維持を中心に解説します。
4. 冬 — 免疫持続と代謝強化を支える栄養管理
冬の体の挑戦と栄養リスク
冬本番は、寒さ・乾燥・ウイルス流行(風邪・インフルエンザ・新型ウイルスなど)・活動量低下・日照時間短縮など、さまざまなストレスが重なります。体はこれらと闘うためにエネルギー・栄養を余分に要し、同時に免疫系・代謝系も高負荷状態になります。
特に気をつけたい栄養リスクは次の通りです:
- ビタミンD・カルシウム不足:日照量の少なさからビタミンD合成が抑制され、骨代謝・免疫応答に悪影響を及ぼしやすくなります。
- ビタミンC・E・β‑カロテン・セレン等の抗酸化栄養素不足:冬場のウイルス侵入・細胞ストレスを抑えるには強い抗酸化防御が必要。
- タンパク質不足:筋肉維持・体温産生・免疫タンパク質(抗体・補体系)の合成にはたんぱく質が必須。
- 良質脂肪酸不足:細胞膜機能・炎症制御にかかわる脂質(オメガ‑3など)の不足は、免疫異常や炎症の過剰化に繋がります。
- 水分摂取不足・乾燥:寒さで飲水量が減ると、気道・粘膜・血液粘稠度悪化などの問題が起こります。
冬に積極的に摂るべき栄養素と食材例
以下は冬に特に意識したい栄養素とそれを補う食材、実践のコツです:
| 栄養素 | 目的・効果 | 食材例 |
| ビタミンD・カルシウム | 骨維持・免疫調整 | 鮭・サンマ・きのこ類(干し椎茸含む)・チーズ・ヨーグルト・小魚・牛乳 |
| 抗酸化栄養素(ビタミンC・E・β‑カロテン・セレン) | ウイルス防御・酸化ストレス抑制 | キウイ・柑橘類・かぶ・大根・にんじん・緑黄色野菜・ナッツ・魚介類(貝・サバ・いわしなど) |
| 良質タンパク質 | 抗体・免疫分子合成・筋肉維持 | 鶏肉・豚肉・魚・豆腐・納豆・豆類・卵・低脂乳製品 |
| 良質脂肪 | 抗炎症・細胞機能維持 | 青魚、亜麻仁油・魚油・ナッツ・アボカド・オリーブオイルなど |
| 食物繊維・発酵食品 | 腸内免疫維持 | きのこ・海藻・根菜類・漬物・味噌・納豆・ヨーグルト・オートミールなど |
| 水分・塩分(適量) | 粘膜潤滑・電解質維持 | 白湯・温かいスープ・味噌汁・ゆるいミネラル水など(過度な塩分注意) |
実践ポイント:
- 温かい鍋料理・スープ料理を主力に
具材は魚介・豆類・根菜・きのこ類・発酵食品を混ぜ、バランスのよい一品にする。 - 魚介・小魚・貝類を積極利用
カルシウム・セレン・亜鉛・良質脂肪を兼ねるため、干物・缶詰(無塩・低塩)も有効。 - 発酵食品・漬物を副菜に
漬物・味噌・ヨーグルト・納豆を毎日少量摂ることで腸管免疫が強まり、ウイルス侵入を抑える助けになる。 - ナッツ・種子類を間食に
くるみ・アーモンド・ヒマワリの種などを少量摂ることで、不飽和脂肪酸やビタミンEを補える。 - 日中の軽い日光浴と適度な運動
日中の散歩や日光浴(晴れた日の午前中など)で、体温上昇・ビタミンD合成促進を期待。 - こまめな水分補給
温かい飲み物(白湯・お茶・スープ)を少量ずつ定期的に。乾燥環境に対する防御としても重要。
冬の注意点と対策
- 過剰なカロリー摂取・体重増加
寒さに備えようとして高脂肪・高糖食品を多く摂ると、肥満・脂質異常症リスクが高まる。エネルギー量は適量管理。 - 塩分過多・血圧上昇
鍋・漬物・スープなどは便利だが、味付けは薄めにし、風味をハーブ・出汁・香辛料で出すよう工夫。 - 冷え性・末梢循環不良
飲食以外に、衣服・暖房・入浴・適度な運動(ストレッチ・散歩など)を総合的に調整。 - 慢性疾患(高血圧・腎疾患・心疾患)のある方のミネラル管理
ミネラル補給(ナトリウム・カリウム・マグネシウムなど)は、個別状態に応じて医師指導を必ず仰ぐ。 - 水分誤認
寒さでのどの渇きに気づきにくくなるため、意識的に時間を決めて飲水を。
冬は、体を守るべき負荷が多い季節です。適切な栄養補給と体温・代謝維持の戦略が、風邪や感染症を跳ね返す基盤となります。
まとめ:年間を通した栄養管理のポイント
- 季節応じた栄養戦略を意識する
春は冬残留分のリセットとアレルギー対策、夏は水分・ミネラル補給、秋冬は代謝・免疫・体温維持を重視。 - 食材の多様性と“色”を意識する
季節野菜・魚介・豆類・発酵食品などをローテーションで取り入れ、偏ることを避ける。 - 日光浴・適度な運動・休息をセットで行う
栄養だけでなく、生活リズム・日光刺激・睡眠がゆるぎない基盤。 - 無理な食事制限を避け、体のサインに耳を傾ける
食欲低下・だるさ・肌荒れなどのサインは、栄養不足・代謝低下の警告。 - 基礎疾患がある場合は医師・栄養士連携を
高血圧・腎疾患・心疾患などがある場合、ミネラル制限・塩分管理などの個別調整が必要。



