この記事の概要
近年、DNA出生前親子鑑定(NIPPT)は、妊娠中の女性にとって非常に重要な選択肢の一つとなっています。この技術は、母体の血液を採取することで、胎児の遺伝情報を取得し、親子関係を確認する方法です。従来の侵襲的な手法に比べて、母体や胎児にかかるリスクが少なく、より安心して実施できるという点で注目されています。しかし、DNA出生前親子鑑定が妊婦に与える影響については、十分な理解が求められます。本記事では、DNA出生前親子鑑定が妊婦にどのような影響を与えるのか、心理的側面、身体的側面、社会的影響について詳しく解説します。
DNA出生前親子鑑定(NIPPT)を検討しているとき、「お腹の赤ちゃんに何か影響が出ないか」「自分の気持ちが不安定にならないか」と心配される方は多いです。結論からお伝えすると、NIPPTは母体からの採血だけで完結するため身体的な影響はほとんどありません。一方で、結果を待つ間に気持ちが揺れ動くのは自然な反応であり、決しておかしなことではありません。この記事では、身体面と心理面の両方から、妊婦さんに起こりうる変化と向き合い方を優しく整理します。
妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定
この記事でわかること
身体面への影響(採血だけで完結する検査の実際)
検査を受ける前後に起こりやすい心の動き
妊婦さん自身とパートナーができるサポートの形
身体面への影響 — 採血だけで完結する検査
NIPPTは、母体の血液を採取するだけで行う非侵襲的な検査です。羊水穿刺や絨毛検査のようにお腹に針を入れる工程がないため、検査そのものが妊娠経過に影響を与えることはほとんどありません。
母体・胎児への負担
採血の手順は、健康診断や妊婦健診と変わりません。針を刺す一瞬の痛みはありますが、その後の身体的な負担はほぼないと考えて差し支えありません。胎児への直接的な処置は一切行わないため、流産リスクを心配する必要もありません。妊娠中の検査全般については、日本産婦人科医会の情報も参考にできます。
妊娠週数・体調による影響
NIPPTは妊娠6週0日以降から受けられます。つわりの時期と重なる方もいますが、採血自体が体調を大きく左右することは考えにくいです。ただし、当日の体調がすぐれないときは無理をせず、医師に相談したうえで日程を調整してください。
妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定
検査を受ける前後に起こりやすい心の動き
身体への負担が少ない一方で、気持ちの面では揺れを感じる方が少なくありません。これは検査の性質上、自然なことです。
結果を待つ間の気持ちの動き
申し込みから結果報告までの間、期待と不安の両方を感じる方は多くいます。「早く知りたい」という気持ちと「知るのが怖い」という気持ちが同時に存在しても、それは矛盾ではありません。気持ちの揺れ方には個人差があり、どちらが正しいということもありません。
パートナーとの関係における影響
検査を受けること自体が、パートナーとの関係を見つめ直すきっかけになる場合もあります。結果を待つ間にすれ違いを感じたときは、無理に一人で抱え込まず、話せる範囲でパートナーと気持ちを共有してみてください。話し合いのタイミングは、お互いが落ち着いているときを選ぶと進めやすくなります。
統括院長の岡は「診察の場で、結果を待つ間の不安を口にされる妊婦さんは珍しくありません。私自身、その気持ちを否定せずにまず受け止めることを大切にしています」と話しています。気持ちを言葉にすることは、それ自体が心を落ち着かせる助けになります。
妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定
妊娠中の心と体を大切にするためにできること
結果を待つ期間を穏やかに過ごすために、日常生活の中でできる工夫をいくつか紹介します。
- 生活リズムを整える:睡眠と食事のリズムを保つだけでも、気持ちが安定しやすくなります。
- 気持ちを書き出す:頭の中だけで考え続けるより、ノートに書き出すことで気持ちが整理されることがあります。
- 結果を待つ間の予定を詰め込みすぎない:無理に気を紛らわせようとせず、自分のペースで過ごせる時間を確保してください。
結果を待つ間の過ごし方をさらに詳しく知りたい方は、結果を待つ間にできる、自分と向き合う時間の作り方もあわせてご覧ください。
パートナーや家族ができるサポート
妊婦さん本人だけでなく、周囲の関わり方も気持ちの安定に影響します。パートナーや家族には、次のような関わり方が助けになります。
- 結果を急かさず、本人のペースを尊重する。
- 不安な気持ちを聞くときは、アドバイスより先にまず話を聞く姿勢を持つ。
- 通院や検査の日程を一緒に確認し、付き添えるときは付き添う。
検査に向けた心構えを家族で共有したい場合は、NIPPTと向き合う、親になる前の覚悟と準備も参考になります。一般的な妊娠期のメンタルヘルスについては、厚生労働省こころの耳などの公的情報も確認できます。
妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定
NIPT(新型出生前診断)との違いに戸惑う方へ
NIPPT(出生前親子鑑定)と、名前の似ているNIPT(新型出生前診断)を混同してしまう方がいます。NIPTは胎児の染色体疾患の可能性を調べる検査で、NIPPTは父子関係を調べる検査です。目的がまったく異なるため、申し込みの際は取り違えないよう注意してください。
どちらも母体からの採血で行える非侵襲的な検査という共通点はありますが、調べる対象も、心理的な受け止め方も異なります。両方の検査を検討している場合は、同日に実施できるかどうかも含めて、医師に確認しておくと安心です。詳しくはNIPTと出生前親子DNA鑑定は同日でできるのか?で解説しています。
| 項目 | NIPT(新型出生前診断) | NIPPT(出生前親子鑑定) |
|---|---|---|
| 調べる対象 | 胎児の染色体疾患の可能性 | 父子関係 |
| 採取方法 | 母体の血液 | 母体の血液・父親候補のDNA |
| 心理的な負担の性質 | 胎児の健康に関する不安 | 家族関係に関する不安 |
妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定
よくある質問
検査自体が母体や胎児に悪影響を与えることはありますか。
採血のみで完結するため、身体的な悪影響はほとんど考えられません。心配な症状がある場合は、検査の前後を問わず医師に相談してください。
結果を待つ間、不安になるのは普通のことですか。
はい、自然な反応です。感じ方には個人差があり、不安を感じたからといって何か問題があるわけではありません。
つわりがひどい時期でも検査を受けられますか。
採血自体は短時間で終わりますが、体調がすぐれない場合は無理をせず、日程を医師に相談してください。
パートナーに気持ちをうまく伝えられません。どうすればいいですか。
無理に一度に伝えようとせず、落ち着いているタイミングで少しずつ共有する方法もあります。診察の場に同席してもらい、医師を交えて話すことも選択肢のひとつです。
誰にも相談できずつらいときはどうすればいいですか。
まずは検査を受けた医療機関に相談してください。身近に話せる相手がいない場合は、厚生労働省こころの耳など公的な相談窓口を利用する方法もあります。
妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定
まとめ
NIPPTが妊婦さんに与える身体的な影響は、採血に伴う一時的なものにとどまります。一方で、結果を待つ間に気持ちが揺れるのはごく自然な反応であり、無理に抑え込む必要はありません。
不安を感じたときは一人で抱え込まず、パートナーや医師に気持ちを共有してください。その積み重ねが、穏やかに結果を迎えるための一番の準備になります。
妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定
ヒロクリニックでのDNA出生前親子鑑定
ヒロクリニックのDNA出生前親子鑑定(NIPPT)は、全国のヒロクリニック直営クリニックでご利用いただけます。この検査は妊娠6週0日から提供され、1回の来院で検査が完了するため、必要な時間と労力を最小限に抑えることができます。自社ラボ「東京衛生検査所」(CAP認定・ISO9001取得)による検査ですので、安心してお受けいただけます。ただし、ご夫婦そろっての受診をお願いしています。そうすることで、より正確な検査結果を得ることができます。ご興味のある方は、こちらをクリックしてご予約いただくか、お問い合わせください。※料金・再検査対応の詳細は公式料金ページでご確認ください。
妊娠6週からできる親子鑑定
周りにバレずにこっそり判定
略歴
- 1996年 慶應義塾大学医学部 卒業
- 2004年 慶應義塾大学 医学博士号 取得
- 2005年 慶應義塾大学 皮膚科学教室 助手
- 2008年 ヒロ皮フ形成クリニック 開業
- 2009年 医療法人社団福美会 理事長
- 2015年 医療法人社団福美会 理事
資格・所属
- CAPラボディレクター
- 日本皮膚科学会 皮膚科専門医
- 日本医師会 産業医
- 東京衛生検査所 指導監督医
この記事は、 ヒロクリニックNIPPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
堤 修一 (つつみ しゅういち)
医師・医学博士 / ヒロクリニック博多駅前院 院長
略歴
- 1993年 東京大学医学部医学科 卒業
- 2016〜2019年 東京大学先端科学技術研究センター 准教授
発信・関連リンク
この記事は、 ヒロクリニックNIPPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
参考文献
- Bianchi DW, Chudova D, Sehnert AJ, Bhatt S, Jiang K, Prosen G, et al. Noninvasive Prenatal Testing and Incidental Detection of Occult Maternal Malignancies. JAMA. 2015 Jul 14;314(2):162-9.
- Wang E, Batey A, Struble C, Musci T, Song K, Oliphant A. Gestational age and maternal weight as predictors of cell-free fetal DNA fraction. Prenat Diagn. 2013 Jul;33(7):662-6.
- Curnow KJ, Wilkins-Haug L, Ryan A, Kırkızlar E, Stosic M, Hall MP, et al. Detection of triploidy, reciprocal submicroscopic abnormalities, and shared demised cotwin DNA in single-nucleotide polymorphism-based noninvasive prenatal testing. Am J Obstet Gynecol. 2015 Jan;212(1):79.e1-9.
- Osborne CM, Hardisty E, Devers P, Kaiser-Rogers V, Hayward MZ, Vora NL, et al. Discordant noninvasive prenatal testing results in a patient with Hodgkin lymphoma. Obstet Gynecol. 2013 Aug;122(2 Pt 2):517-9.





