陥入爪とは?

足の親指の爪が横の皮膚に食い込んで、炎症や痛みを起こす状態を「陥入爪」といいます。悪化すると膿んだり、肉芽(赤い盛り上がり)ができたりして、歩くのもつらくなることがあります。

手術が必要になるとき

  • 爪が深く食い込み、強い痛みがある
  • 化膿や出血を繰り返す
  • テーピングや爪の矯正具など保存療法で改善しない

このような場合に、再発を防ぐために手術を行います。

手術の流れ

  1. 麻酔
    足の指の付け根に局所麻酔をして、手術中の痛みをなくします。
  2. 爪の一部を切除
    食い込んでいる部分の爪を縦に切り、爪の根元(爪母:そうぼ)まで取り除きます。
  3. 爪の根元を処理
    爪がまた同じ部分から生えてこないように、爪母の細胞を電気や薬(フェノールなど)で処理します。これで再発を防ぎます。
  4. 傷口を整えて終了
    基本的には縫合はせず、ガーゼで保護して終了することが多いです。

手術時間

通常は20〜30分程度で終わります。日帰り手術が可能です。

術後の経過と注意

  • 手術当日は包帯で指を保護し、歩行は可能ですが長時間の歩行は控える
  • 翌日以降、ガーゼ交換や消毒を数日〜1週間ほど続ける
  • 爪の切除部分は徐々に皮膚に覆われ、数週間〜1か月ほどで落ち着く
  • 爪は少し細くなりますが、日常生活に支障はありません

メリット

  • 痛みや炎症の根本原因を取り除ける
  • 再発しにくい

デメリット・リスク

  • 爪の幅が細くなる
  • 稀に爪がまた生えてきて再発することもある
  • 感染や出血のリスク