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電動ダーマローラー(FNS)で諦めていた肌トラブル改善!【医師監修】

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電動ダーマローラー(FNS)は、非常に細い針を肌に刺すことで、肌細胞の再生を促し、美容成分を浸透しやすくする施術です。ニキビ跡や毛穴の開きなどの肌悩みにアプローチでき、痛みやダウンタイムが少ない、費用が安いなどのメリットがあります。

ダーマローラーとは?

ダーマローラーとは、極細の「マイクロニードル」を使って肌に小さな穴を開けて、美肌に整える治療の総称です。「ダーマペン」や「ダーマスタンプ」と呼んでいるクリニックも多く存在します。

「穴がたくさん開く」と聞くと傷や痛みが気になるかもしれませんが、傷はほとんど見えないほど小さく、跡が残る様な心配はありません。

昔は手動で施術していましたが、現在のダーマローラーは電動式で「電動ダーマローラー(FNS:fractional needle system)」と呼ばれています。1秒に100回以上垂直に振動し、目に見えないほど小さな穴を肌にたくさん開けます。極細の針の束が降り注ぐようなイメージでスタンプのように肌に押しあてることで、高速でムラなく、施術範囲に穴を開けられるのです。

ダーマローラーは、肌表面に多くの小さな穴を開け、その傷を治そうとする自然治癒能力を刺激し、コラーゲンの生成をサポートし、肌細胞の再生を促します。

表面に塗ったり、マシンをあてたりするだけでは肌に浸透しにくい薬剤も、ダーマローラーの施術により肌に小さな穴をたくさん開けることで、肌の奥まで届きます。そのため、美容成分の効果を実感しやすくなるでしょう。

従来の転がすタイプのダーマローラーは、施術時に皮膚にスクラッチによるダメージを与えるリスクがありましたが、電動ダーマローラーであれば負担を最小限におさえられます。その結果、従来よりもダウンタイムが大幅に短くなりました。

また、スタンプ式・ローラー式よりも細い針を使用でき、レーザーのように均一に極小の穴を開けられるため、出血やかさぶたなども起きにくいのが特徴です。

毛穴やニキビ痕の凹凸など、諦めていた深いお肌のトラブルに

鼻や頬などの毛穴の開きやニキビ跡など、悪化してしまいお手入れをしてもなかなか改善しない肌トラブルにも、電動ダーマローラーは力を発揮します。

極細の針で肌に小さな穴をたくさん開けることで、肌の自然治癒力に働きかけ再生を促し、さまざまな肌悩みを根本から対策できるのが特徴です。

また、美容成分が浸透しやすくなるため、美容成分の効果をさらに実感できます。肌悩みに合わせた薬剤の効果により、高い美肌効果が期待できるでしょう。

赤みなどのダウンタイムやコストが気になり、レーザー治療に抵抗のある方も気軽に受けられる施術です。

進化する電動ダーマローラー治療

電動ダーマローラーは、それまでのダーマローラー治療と比べ、肌への負担が軽く、高い効果が期待できる治療法です。

ここでは電動ダーマローラーの治療の流れや、どういった治療の仕方があるのかなどを解説します。

ヒロクリニック美容皮膚科・美容外科での治療の流れ

ヒロクリニック美容皮膚科・美容外科では、下記のような流れで治療を行います。

(1)クレンジング洗顔

メイク・皮脂・汚れをしっかり落として、肌を電動ダーマローラーの施術に適した状態に整えます。

(2)表面麻酔

通常の強さであてる場合は、施術箇所に表面麻酔を塗って浸透させ、効果が出るまで待ちます。

(3)施術

有効成分を塗布しながら、電動ダーマローラーを小さな円を描くように治療部位に優しくあてていきます。

まんべんなくあてたら、残りの有効成分を塗り、エレクトロポレーションでさらに深くまで浸透させます。

(4)クーリング・スキンケア

肌の状態に応じ、クーリングを行い、肌を落ち着かせます。異変がなければ、刺激の少ないスキンケアでお手入れをして、帰宅します。

ダウンタイムあり・なし、組み合わせはお好み次第

電動ダーマローラーによる治療は、ダーマローラーをあてる強さや導入する薬剤などを選べるため、自分の目指す肌や好みに合った施術を受けられるのが魅力です。

通常の強くしっかりダーマローラーをあてる方法の場合は、痛みを軽減するために施術時に麻酔を塗らなければいけません。施術後に出血したり、1週間弱ほど赤みや乾燥などのダウンタイムが生じたりすることもあります。

ダーマローラーを弱くあてて薬剤を浸透させる方法の場合は、麻酔は不要で痛みもダウンタイムもほぼありません。負担が少ない施術ですが、肌が活性化するとともに、組み合わせる薬剤に応じた美容効果がしっかりあらわれます。

ごく弱い電流を流し温度調整をしながら薬剤を導入する「エレクトロポレーション(ケアシス)」と組み合わせ、より高濃度の成分を肌の奥まで浸透させるのも効果的です。

美白効果のあるビタミンCやトラネキサム酸、保湿力の高いヒアルロン酸、肌再生を強化し年齢に応じたケアをサポートする成長因子など、目的に合わせた薬剤を使用することで、理想の肌を目指せます。

電動ダーマローラーとマッサージピールのコンビネーションで輝く美肌に

電動ダーマローラーと「マッサージピール」を組み合わせる施術は、痛み・出血・赤みなどのダウンタイムの症状を防ぎつつ、高い美肌効果を発揮します。新しい美肌治療として注目されており、「ヴェルヴェットスキン」という名前で施術メニューを設けている美容クリニックも多く存在します。

マッサージピール」とは、肌の表面には強いダメージを与えずに、真皮層にある「線維芽細胞」の活性化をサポートする施術です。線維芽細胞は、「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」といった、肌にハリやうるおいを与える成分を生み出す細胞です。マッサージピールを行うと、キメが整った艶肌になり、続けて集中的に行うとたるみやシワの改善やリフトアップが徐々に現れます。通常のピーリングでは難しい、手強い毛穴の開きやニキビ痕などの深い部分のトラブルにも作用します。

電動ダーマローラーと合わせて施術すると、マッサージピールの真皮層への働きがより強まり、肌再生をさらに促進します。

また、ニキビ跡の硬い肌は薬剤を塗るだけでは浸透が難しいのですが、電動ダーマローラーで小さな穴をたくさん開けると、しっかり美容成分がいきわたります。

ニキビ跡など肌悩みのある場所こそ重点的にケアしたいものですが、トラブル後の肌は硬く薬剤が染み込みにくいため、充分に効果を感じられないケースは多いものです。電動ダーマローラーを使えば、硬い肌にもより効果を発揮しやすくなります。

電動ダーマローラーマッサージピールの併用は、ニキビ跡の他にも毛穴の開きなどさまざまな肌トラブルに対応できます。

まとめ

電動ダーマローラーは、極細のニードルにより肌に目に見えないほど小さな穴を多数開け、肌細胞の再生を促し、美容成分を浸透しやすくする施術です。

ニキビ跡や鼻・頬の毛穴の開き、たるみなどさまざまな肌悩みにアプローチできます。レーザー治療と比べ、ダウンタイムが短く治療費が安いので、気軽に受けられる点も魅力です。

肌悩みや希望に合わせて、あてる強さや他の治療との組み合わせなど選択し、フレキシブルな施術ができます。

セルフケアでは改善が難しい肌トラブルにも対応しているので、まずはお気軽にご相談ください。

電動ダーマローラーのおもな副作用とリスク

  • 強い治療の場合、治療中ににじむように少量の出血が見られる場合がある
  • 治療後に赤み・ほてり・ヒリヒリ感が出る
  • 強い治療の場合、鼻・額・目の下といった肌の薄い部分に、1週間ほど点状の赤みが残ることがある
  • 肌の回復に伴い、かさつきやかゆみが出る場合がある
  • 赤みやかさつき、かゆみのある部分の皮膚を強くこすると悪化する可能性がある
  • 肌が回復する前に、摩擦や日焼けで皮膚を強く刺激するとまれに色素沈着を起こす

記事の監修者

岡 浩子先生

岡 浩子先生

経歴

平成9年: 東邦大学医学部卒業
平成9年: 慶応大学医学部内科学教室入局。 大学病院、総合病院で研鑽をつんだのち、美容皮膚科を習得。
平成20年7月: 開院

所属学会

日本内科学会会員
日本リウマチ内科学会会員
抗加齢美容医療学会会員
点滴療法研究会マスターズ会員

資格

サーマクール認定医
日本内科学会認定医
日本医師会認定産業医

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