この記事の概要
Qiagen株式会社は、世界中の研究者や医療機関に向けて高品質なサンプル解析技術を提供するリーディングカンパニー。最新のバイオテクノロジーを活用し、革新的なソリューションを展開しています。
Qiagen(キアゲン)は、ドイツに本社を置くバイオテクノロジー企業で、DNA・RNA・タンパク質の解析に必要な試薬やキット、解析機器を開発・製造しています。ヒロクリニックの出生前親子鑑定でも、Qiagen社の解析機器を検査に使用しています。この記事では、Qiagen社がどのような企業で、当院の検査にどう関わっているかを紹介します。
この記事でわかること
- Qiagen社がどのような企業か
- 法医学・個人識別分野での実績
- ヒロクリニックの検査での活用状況
安心の国内検査
全国にあるお近くの院で受けられます
Qiagen株式会社とは
Qiagen株式会社(QIAGEN N.V.)は、1984年にドイツ・デュッセルドルフ大学発のベンチャーとして設立された、分子診断・遺伝子解析分野の国際的なバイオテクノロジー企業です。Qiagenは、分子診断・遺伝子解析・法医学・次世代シーケンシング(NGS)といった分野で使われる試薬やキット、解析機器を手がける企業です。製品は研究機関や病院、製薬企業など幅広い現場で使用されており、遺伝子解析や分子生物学の分野で高い信頼性を持つメーカーとして知られています。
取り扱う技術は、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)やリアルタイムPCR、サンプル調製、DNA・RNA抽出など多岐にわたります。中でも法医学・個人識別・診断分野での製品展開に力を入れている点が特徴です。
法人としての本社はオランダ・フェンローに、実務上の本部はドイツ・ヒルデンに置かれています。世界35カ国以上に拠点を持ち、従業員数は5,900名を超える規模で事業を展開しており、米国ニューヨーク証券取引所(NYSE)とフランクフルト証券取引所に上場しています。分子診断・遺伝子解析の分野で世界的に事業を展開する、実績のある企業です。
法医学・個人識別分野での実績
Qiagen社は法医学分野において20年以上にわたり世界中の検査機関を支援してきた実績を持ち、2023年には次世代シーケンシング分野に強みを持つVerogen社を買収して体制をさらに強化しました。
Qiagen社は自社サイトで、法医学分野への取り組みについて次のように紹介しています。
「時間とリソースに対する要求が高まっているため、ヒト個人識別および法医学ラボは、品質を犠牲にすることなくワークフローの効率を高める必要性に常に迫られています。QIAGENは20年以上にわたり、世界各地の法医学ラボの信頼できるパートナーとしてソリューションを提供してきました。小規模なラボにも、ハイスループットの施設にも、必要なスピード、精度、および信頼性をもたらす包括的なソリューションを開発しています。」
同社は、Investigator Communityと呼ばれる取り組みを通じて、世界中の法医学者をキャリアの各段階で支援する活動も行っています。犯罪捜査の現場から法廷まで、一貫したワークフローを支えるパートナーとして、20年以上にわたり法医学分野での実績を積み重ねてきた企業です。
次世代シーケンシング分野については、2023年1月にVerogen社(米国・サンディエゴ、次世代シーケンシングを用いた個人識別分野のリーディングカンパニー)を買収し、体制を強化しました。Verogen社が手がける解析ソリューションは、一度に231種類もの遺伝子マーカーを同時に解析できる技術として、2019年に米国の国家DNAデータベース(NDIS)にも採用されています。
さらに2023年6月には、米国FBIがQiagen社の「ForenSeq MainstAY」ワークフローをNDIS向けに承認しました。この手法はMiSeq FGxと専用の解析キット・ソフトウェアを組み合わせ、52種類の遺伝子マーカーを同時に解析するもので、個人識別だけでなく親族検索(familial search、血縁関係を手がかりに対象者を絞り込む手法)にも対応しています。血縁関係の解析という点では、出生前親子鑑定とも技術的な土台を共有する分野です。
Verogen社は、法医学向けの解析キット「ForenSeq」シリーズ(DNA Signature Prep、Imagen、Kintelligence、MainstAYなど)や、系譜解析データベース「GEDmatch」も手がけており、行方不明者の身元特定や未解決事件の捜査支援に活用されています。個人識別・血縁鑑定の分野で幅広い実績を持つグループであることがうかがえます。
安心の国内検査
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ヒロクリニックの検査での活用
ヒロクリニックの出生前親子鑑定では、Qiagen社の次世代シーケンサー「MiSeq FGx」を、日本で初めて導入しました。この解析機器は世界で10万件以上の使用実績を持ち、法医学分野でも採用されているシーケンシング技術です。当院の自社ラボ「東京衛生検査所」では、この機器を含む次世代シーケンサーを5台保有し、CAP・ISO9001の認証を取得したうえで、専属医師の管理下で解析を行っています。
私自身、検査の精度についてご質問をいただくことが多いのですが、「どのメーカーの、どのような機器を使っているか」を説明できる検査機関を選ぶことは、検査を検討するうえで一つの目安になると感じています。実績のある機器を、実績のある検査機関が運用しているかどうかを、あわせて確認していただくことをおすすめします。
なお、ヒロクリニックが導入しているMiSeq FGxは、もともとVerogen社が法医学向けに開発した次世代シーケンサーで、世界の法医学ラボに300台以上が導入されています。Verogen社は2023年にQiagenグループの一員となり、現在はQiagen社の製品として提供されています。
まとめ
Qiagen社は、法医学・個人識別分野で20年以上の実績を持つバイオテクノロジー企業です。ヒロクリニックでは、同社の次世代シーケンサーを日本で初めて導入し、東京衛生検査所での精度管理体制のもとで出生前親子鑑定に活用しています。検査機関を選ぶ際は、使用機器やラボの認証状況もあわせてご確認ください。
よくある質問
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- 料金について
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略歴
- 1996年 慶應義塾大学医学部 卒業
- 2004年 慶應義塾大学 医学博士号 取得
- 2005年 慶應義塾大学 皮膚科学教室 助手
- 2008年 ヒロ皮フ形成クリニック 開業
- 2009年 医療法人社団福美会 理事長
- 2015年 医療法人社団福美会 理事
資格・所属
- CAPラボディレクター
- 日本皮膚科学会 皮膚科専門医
- 日本医師会 産業医
- 東京衛生検査所 指導監督医
この記事は、 ヒロクリニックNIPPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
堤 修一 (つつみ しゅういち)
医師・医学博士 / ヒロクリニック博多駅前院 院長
略歴
- 1993年 東京大学医学部医学科 卒業
- 2016〜2019年 東京大学先端科学技術研究センター 准教授
発信・関連リンク
この記事は、 ヒロクリニックNIPPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
参考文献
- Kucharik M, Gnip A, Hyblova M, Budis J, Sekelska M, Minarik G, et al. Validation of a targeted next-generation sequencing-based non-invasive prenatal test (NIPT) for trisomies 21, 18 and 13. PLoS One. 2020 Mar 19;15(3):e0230303.





