赤ちゃんを迎える準備は、楽しみな反面、何をどれだけ揃えればいいのか迷うことも多いものです。特に初めての出産では、必要なアイテムをリストアップし、余裕をもって準備しておくことが安心につながります。本記事では、出産前に揃えておきたい必須の赤ちゃんグッズをカテゴリー別に詳しく紹介します。また、妊娠中にNIPT(新型出生前診断)などの検査を受けて出産計画を立てる方にとっても役立つ、生活面での準備ポイントを解説します。
1. 衣類・肌着類の準備
新生児の衣類の役割
新生児期は、体温調節機能が未発達で、自分で体温を保つことができません。そのため衣類は防寒と体温調整の両方の役割を果たします。また、肌着は汗や皮脂、母乳の吐き戻しなどの汚れを吸収し、肌を清潔に保つための大切なアイテムです。
必要なアイテムと枚数の目安
- 短肌着・長肌着
- 素材は必ず綿100%。オーガニックコットンやガーゼ素材は特に肌触りが柔らかく、通気性も良好。
- 短肌着は肌に直接触れるため、吸湿性・速乾性が重要。
- 長肌着は丈が長く足先まで覆うため、冷えやすい下半身を守るのに適しています。
- 枚数目安:短肌着5〜6枚、長肌着3〜4枚。
- 素材は必ず綿100%。オーガニックコットンやガーゼ素材は特に肌触りが柔らかく、通気性も良好。
- コンビ肌着
- 股部分にスナップボタンがあり、足を動かしやすく寝返り前後の時期に重宝します。
- 生地は季節によって使い分け、夏は薄手ガーゼや天竺、冬はスムースやキルト素材がおすすめ。
- 枚数目安:4〜5枚。
- 股部分にスナップボタンがあり、足を動かしやすく寝返り前後の時期に重宝します。
- カバーオール
- 足まで覆うデザインで、お出かけ時や室内での防寒に便利。
- 前開きタイプは着替えが簡単で、授乳後やおむつ替えの後もスムーズ。
- 枚数目安:3〜4枚。
- 足まで覆うデザインで、お出かけ時や室内での防寒に便利。
- 帽子・ミトン
- 帽子は冬は保温、夏は直射日光から頭部を守る役割があります。
- ミトンは爪による顔のひっかき防止になりますが、長時間つけっぱなしにしないよう注意。
- 帽子は冬は保温、夏は直射日光から頭部を守る役割があります。
選び方のポイント
- 縫い目とタグの位置
新生児の肌は薄くデリケートなので、縫い目が外側にあるものや、タグが首や脇に直接当たらない仕様を選ぶと刺激が減ります。 - 生地の厚みと通気性
- 夏場はガーゼや天竺など薄手で通気性の良い素材。
- 冬場はスムースやキルトで保温性を重視。
- 室温に合わせてレイヤリングできるよう複数の厚さを用意。
- 夏場はガーゼや天竺など薄手で通気性の良い素材。
- サイズ感
新生児サイズ(50〜60cm)が一般的ですが、成長が早い子はすぐにサイズアウトするため、少し大きめ(60〜70cm)も数枚あると便利。
洗濯とお手入れの注意点
- 初めて着せる前に必ず水通し
工場出荷時の糊やホコリ、化学物質を落とすため、生まれる前に一度洗濯します。 - ベビー専用洗剤または無添加洗剤を使用し、香料や蛍光剤入りは避ける。
- 洗濯後はしっかり乾燥し、湿気を避けて保管。
- 衣類はアイロンをかけると柔らかくなり、雑菌やダニ予防にも効果的。
2. 寝具とベビーベッド
新生児の睡眠環境の重要性
赤ちゃんは1日の大半を寝て過ごします。特に新生児期は16〜18時間程度眠るため、寝具は「快適さ」だけでなく「安全性」と「衛生管理」が非常に重要です。乳幼児突然死症候群(SIDS)や窒息事故を防ぐためにも、睡眠環境は慎重に整えましょう。
必要なアイテムと役割
- ベビーベッドまたは布団セット
- ベビーベッドは床から高さがあり、ホコリやペットの接触を避けられる利点があります。
- 布団セットは和室や狭い空間に向きますが、硬めのマットレスを使用し、沈み込みによる窒息リスクを防ぐことが大切。
- レンタルも可能で、短期間の使用や帰省時には経済的かつ省スペース。大手ベビー用品店やオンラインサービスで、1カ月単位から借りられる場合が多いです。
- ベビーベッドは床から高さがあり、ホコリやペットの接触を避けられる利点があります。
- 防水シーツ
- 吐き戻し・おむつ漏れ時のマットレス汚れを防ぎます。
- 通気性が良いタイプを選び、シーツカバーの下に敷くと洗濯も簡単。
- 吐き戻し・おむつ漏れ時のマットレス汚れを防ぎます。
- ガーゼケットやタオルケット
- 冷房対策や軽い掛け物として通年活躍。
- ガーゼ素材は吸湿性と通気性に優れ、洗濯しても乾きやすい。
- 冷房対策や軽い掛け物として通年活躍。
- スリーパー
- 寝返りを打つようになった赤ちゃんは布団を蹴飛ばしがちですが、スリーパーなら体を覆い続けられます。
- 季節に合わせて薄手・厚手を使い分けると快適。
- 寝返りを打つようになった赤ちゃんは布団を蹴飛ばしがちですが、スリーパーなら体を覆い続けられます。
安全面のポイント
- 枕・ぬいぐるみは使わない
新生児期は頭や首が安定していないため、枕は不要です。ぬいぐるみやクッションは窒息の危険があります。 - ベッド柵の安全確認
- 隙間が広すぎると頭や手足が挟まる危険があります。国際安全基準(隙間6cm以内)を満たしているか確認。
- 柵の高さは、赤ちゃんがつかまり立ちを始めても乗り越えられない高さが必要。
- 隙間が広すぎると頭や手足が挟まる危険があります。国際安全基準(隙間6cm以内)を満たしているか確認。
- 寝具の通気性
- 柔らかすぎるマットレスは窒息のリスクがあるため、適度な硬さと通気性があるものを選択。
- 夏場は湿気がこもらない構造、冬場は保温性を高める組み合わせが理想。
- 柔らかすぎるマットレスは窒息のリスクがあるため、適度な硬さと通気性があるものを選択。
快適さを高める工夫
- 室温は20〜25℃、湿度は**50〜60%**を目安に調整。加湿器や除湿機を上手に活用。
- 日中は日差しや照明を調整して昼夜の区別をつけ、生活リズムを整える。
- シーツやケットは予備を2〜3枚用意して、汚れたらすぐに交換できるようにする。
- レンタル活用のメリット:短期利用、保管スペース削減、購入前の試用が可能。特にベビーベッドはレンタル品も安全基準を満たしている場合が多く、メンテナンス・消毒も業者が行うため安心。

3. 授乳・ミルク関連用品
授乳用品の準備の基本
赤ちゃんの栄養源は母乳またはミルク。母乳育児でも搾乳や外出時の対応が必要になることがあるため、母乳・ミルクのどちらにも対応できる環境を整えておくと安心です。
必要なアイテムと選び方
- 哺乳瓶(ガラス製・プラスチック製)
- ガラス製は傷がつきにくく衛生的で、におい移りが少ない。ただし重く割れやすい。
- プラスチック製は軽くて持ち運びやすいが、長期間使用で細かい傷がつきやすい。
- 新生児期は150ml程度、小児期には240mlサイズも用意すると便利。
- ガラス製は傷がつきにくく衛生的で、におい移りが少ない。ただし重く割れやすい。
- 乳首の替え(サイズ違いも)
- 赤ちゃんの月齢や吸う力に合わせてサイズを変える。
- 新生児用はSサイズ、成長に応じてM・Lへ。
- 素材はシリコン製が耐久性と清潔さでおすすめ。
- 赤ちゃんの月齢や吸う力に合わせてサイズを変える。
- 粉ミルクまたは液体ミルク
- 粉ミルクはコスパが良く長期保存が可能。液体ミルクは災害時や外出時に便利。
- 液体ミルクは開封後すぐ使えるが、常温保存可能なタイプを選ぶと管理しやすい。
- 粉ミルクはコスパが良く長期保存が可能。液体ミルクは災害時や外出時に便利。
- 調乳ポットや湯沸かしポット
- 温度設定機能があると、ミルク作りが短時間で正確にできる。
- 70℃以上での調乳が推奨される粉ミルクに対応している製品を選ぶ。
- 温度設定機能があると、ミルク作りが短時間で正確にできる。
- 授乳クッション
- 授乳姿勢を安定させ、母体の腰や肩への負担を軽減。
- 腰回りにしっかりフィットする形状がおすすめ。
- 授乳姿勢を安定させ、母体の腰や肩への負担を軽減。
- 搾乳器(母乳保存用パックと併せて)
- 電動タイプは効率的に搾乳可能、手動タイプは外出先や短時間利用に便利。
- 保存パックは冷凍対応のものを選び、日付を記入して管理。
- 電動タイプは効率的に搾乳可能、手動タイプは外出先や短時間利用に便利。
清潔管理のポイント
- 哺乳瓶の消毒方法を選択
- 煮沸消毒:鍋で沸騰したお湯に5分程度。
- 電子レンジ消毒:専用容器に入れ、短時間で完了。
- 薬液消毒:薬液に一定時間浸け置き、低温殺菌が可能。
- 煮沸消毒:鍋で沸騰したお湯に5分程度。
- 使用後は即洗浄・乾燥
- ミルク残りは雑菌の温床になりやすい。
- 専用ブラシで乳首部分も丁寧に洗う。
- 自然乾燥または専用の乾燥機を利用。
- ミルク残りは雑菌の温床になりやすい。
おすすめ製品例(国内人気・高評価)
- 哺乳瓶
- ピジョン「母乳実感」シリーズ(母乳育児との併用向け)
- ドクターベッタ「哺乳瓶」(空気混入を抑えて飲みやすい)
- ピジョン「母乳実感」シリーズ(母乳育児との併用向け)
- 粉ミルク
- 明治「ほほえみ」キューブタイプ(計量不要で便利)
- 森永「E赤ちゃん」(消化吸収性が高い)
- 明治「ほほえみ」キューブタイプ(計量不要で便利)
- 液体ミルク
- グリコ「アイクレオ」(常温保存可能)
- 森永「はぐくみ液体ミルク」(災害備蓄にも)
- グリコ「アイクレオ」(常温保存可能)
- 授乳クッション
- ダッコ「授乳クッション&ベルト付きタイプ」
- 西松屋「シンプル授乳クッション」(コスパ重視)
- ダッコ「授乳クッション&ベルト付きタイプ」
- 搾乳器
- メデラ「スイング・マキシ電動搾乳器」
- ピジョン「さく乳器 手動タイプ」
- メデラ「スイング・マキシ電動搾乳器」
レンタル可能な授乳関連用品
- 電動搾乳器(短期間利用や産後入院直後の集中使用に)
- 高性能調乳ポット(自宅での試用後に購入検討も可能)
- 消毒&乾燥一体型マシン(短期育児期間のみ使用する場合に経済的)
4. おむつ替え・衛生用品
新生児期は1日に10回以上おむつ替えが必要になることもあります。
必要なアイテム
- 紙おむつ(新生児サイズ):体重に合わせて選択。
- おしりふき:低刺激・無香料タイプ。
- おむつ替えマット
- おむつバケツ(消臭機能付き)
- おむつ用ゴミ袋
肌トラブル予防
- おむつかぶれ防止クリームやワセリンを常備。
- おしりふきの後は乾いたガーゼで軽く水分を取る。
5. 沐浴・スキンケア用品
新生児期は皮膚が薄く、乾燥や湿疹が起こりやすいため、肌に優しいケアを。
必要なアイテム
- ベビーバス
- ベビー用全身シャンプー
- バスタオル・ガーゼタオル
- 保湿ローションやオイル
- 沐浴用温度計
沐浴のポイント
- 湯温は37〜38℃程度が目安。
- 入浴時間は5〜10分程度にとどめ、入浴後はすぐに保湿ケア。
6. お出かけ用品
退院後に必要なお出かけ準備
出産後は退院や1カ月健診、小児科受診など外出の機会があります。安全性・使いやすさ・持ち運びやすさを考慮して準備することで、赤ちゃんも保護者も安心して移動できます。
必要なアイテムと選び方
1. チャイルドシート(法律で義務化)
- 用途:車での移動時に必須。新生児期は後ろ向き装着が基本。
- 種類
- 回転式:乗せ降ろしが楽だが重くて価格が高め。
- 固定式:軽量で取り付けやすいが、回転しないため乗せ降ろしに工夫が必要。
- 回転式:乗せ降ろしが楽だが重くて価格が高め。
- 安全基準:ECE R44/04やR129(i-Size)適合品を選ぶ。
- おすすめ製品
- コンビ「クルムーヴ スマート ISOFIX」
- アップリカ「フラディア グロウ」
- コンビ「クルムーヴ スマート ISOFIX」
- レンタル可:短期間利用や祖父母宅用としてレンタルも人気。
2. 抱っこ紐またはスリング
- 用途:近距離の移動や公共交通機関利用時に便利。
- 種類
- 抱っこ紐(キャリア型):長時間の移動や安定感重視。新生児パッド付きが便利。
- スリング:布を使った簡易抱っこで、密着度が高く授乳ケープ代わりにもなる。
- 抱っこ紐(キャリア型):長時間の移動や安定感重視。新生児パッド付きが便利。
- おすすめ製品
- エルゴベビー「OMNI Breeze」
- ベビービョルン「MINI Air」
- エルゴベビー「OMNI Breeze」
- レンタル可:試着後に購入を検討できる短期レンタルあり。
3. ベビーカー(A型・B型の特徴)
- A型(新生児〜)
- フルリクライニング可能で新生児から使用可。
- 重量があり、大きめサイズ。安定性◎。
- フルリクライニング可能で新生児から使用可。
- B型(生後7カ月頃〜)
- 軽量でコンパクト、持ち運びやすい。
- 長時間の睡眠には向かない。
- 軽量でコンパクト、持ち運びやすい。
- おすすめ製品
- コンビ「スゴカルSwitch」
- アップリカ「ラクーナクッション」
- コンビ「スゴカルSwitch」
- レンタル可:旅行や期間限定利用、車に積みっぱなし用として便利。
4. おむつポーチ
- 用途:外出時のおむつ替え用品をまとめて持ち歩く。
- 必須収納:紙おむつ数枚、おしりふき、防臭袋、使い捨ておむつ替えシート。
- おすすめ製品
- スキップホップ「おむつ替えマット付きポーチ」
- 無印良品「ナイロンポーチ」(シンプルで軽量)
- スキップホップ「おむつ替えマット付きポーチ」
5. 授乳ケープ
- 用途:外出先での授乳を周囲の視線からカバー。
- 種類:エプロン型、ポンチョ型、マルチカバー型(ベビーカー・抱っこ紐兼用)
- おすすめ製品
- Bétta「授乳ケープ ポンチョ型」
- アダーカバーズ「エプロン型ケープ」
- Bétta「授乳ケープ ポンチョ型」

7. NIPTと出産準備の関連性
妊娠中にNIPT(新型出生前診断)を受ける方は、検査結果を踏まえて出産計画を立てることがあります。結果が陰性であれば通常の出産準備を進められますが、陽性だった場合には出産後の医療体制やサポート用品を早めに検討することが重要です。
- 事前に準備できること
- 医療機関との連携体制の確認
- 必要に応じた医療ケア用品の手配
- 家族や支援団体への相談
- 医療機関との連携体制の確認
出産前に揃えておきたい赤ちゃんグッズ チェックリスト
衣類・肌着類
□ 短肌着(5〜6枚)
□ 長肌着(3〜4枚)
□ コンビ肌着(4〜5枚)
□ カバーオール(3〜4枚)
□ 帽子・ミトン
寝具・ベビーベッド
□ ベビーベッドまたは布団セット
□ 防水シーツ
□ ガーゼケット / タオルケット
□ スリーパー
授乳・ミルク用品
□ 哺乳瓶(ガラス製・プラスチック製)
□ 乳首の替え
□ 粉ミルク / 液体ミルク
□ 調乳ポット
□ 授乳クッション
□ 搾乳器と保存パック
おむつ替え・衛生用品
□ 紙おむつ(新生児サイズ)
□ おしりふき(低刺激)
□ おむつ替えマット
□ おむつバケツ
□ おむつ用ゴミ袋
□ おむつかぶれ防止クリーム
沐浴・スキンケア
□ ベビーバス
□ ベビー用全身シャンプー
□ バスタオル・ガーゼタオル
□ 保湿ローション / オイル
□ 沐浴用温度計
お出かけ用品
□ チャイルドシート
□ 抱っこ紐 / スリング
□ ベビーカー
□ おむつポーチ
□ 授乳ケープ
まとめ
出産準備は、赤ちゃんの安全と快適さ、そして育児のスムーズなスタートのために欠かせません。衣類や寝具、授乳用品、おむつ替えグッズなどをリスト化して計画的に揃えることが大切です。また、妊娠中にNIPTなどの検査を受ける方は、結果を踏まえた生活・医療面の準備も並行して行いましょう。必要な物品を整えた状態で、安心して赤ちゃんを迎える日を迎えてください。
