この記事のまとめ
出産前に揃える赤ちゃんグッズは「まず必要」と「後で足せる」に分け、肌着・おむつ・寝具・授乳・お風呂・おでかけ・ママの入院準備の7カテゴリで整理すると、買いすぎずに揃えられます。肌着やおむつなどの最低限は安定期(妊娠16週頃)から少しずつ、入院バッグは臨月(36週頃)までに用意してください。チャイルドシートやベビーバスは、SGマークやPSCマークといった安全基準を目安に選びます。短期間しか使わない品はレンタルも便利です。この記事では、カテゴリ別チェックリストと優先度、買いすぎを防ぐコツまでをまとめました。妊娠初期から中期の妊婦さんとパートナーが、あわてず準備を進められる内容です。
この記事でわかること
- 出産準備をいつから始めるか、時期別スケジュールの目安
- 肌着・おむつ・寝具・授乳・お風呂・おでかけ・ママ入院準備の7カテゴリ別チェックリスト
- 「まず必要」と「後で足せる」を分ける優先度の考え方と、買いすぎ・レンタルのコツ
- チャイルドシートやベビー用品を選ぶときの安全基準(SGマーク・PSCマーク)
出産準備はいつから始める?時期別スケジュール
出産準備は、体調の落ち着く安定期(妊娠16週頃)から少しずつ進め、入院バッグは臨月に入る36週頃までに用意しておくと安心です。妊娠初期は、つわりや体調の波で思うように動けない時期。無理をせず、情報を集めるところから始めてください。
妊娠初期は、必要なものを書き出したり、先輩ママの声を調べたりする準備期間と考えてください。買い物を急ぐ必要はありません。お腹の張りや出血など気になる症状があるときは、買い物より受診を優先しましょう。
安定期に入ると、体が動かしやすくなります。この時期に肌着や寝具など、生まれてすぐ使うものを少しずつ揃えます。一度にまとめて買うより、体調の良い日に分けて買うほうが、心にも体にもやさしい進め方です。買い物で長時間歩くときの体の負担は、妊娠中の日常の動作と過ごし方もあわせてご覧ください。
妊娠後期は、お腹が大きくなって動きづらくなる時期。入院バッグの用意は、この頃の大切な仕事です。早く産まれても慌てないよう、36週頃までに一式まとめてください。臨月の過ごし方は臨月の過ごし方と準備のポイントも参考になります。
出産準備リストは「まず必要」と「後で足せる」で分ける
赤ちゃんグッズは「まず必要(生まれてすぐ使う)」と「後で足せる(様子を見て買う・レンタルでよい)」に分けると、買いすぎを防ぎながら過不足なく揃えられます。すべてを産前に完璧に揃える必要はありません。
「まず必要」は、赤ちゃんが生まれてすぐ使うもの。肌着やおむつ、授乳・お風呂の道具、寝る場所、そして退院時のチャイルドシートが当てはまります。ここは産前にきちんと揃えてください。
「後で足せる」は、赤ちゃんとの相性や生活スタイルで要否が変わるもの。抱っこ紐やベビーカー、バウンサーなどがここに入ります。産後に実物を試してから決めても遅くありません。短期間しか使わないベビーバスやベビーベッドは、レンタルで済ませる家庭も増えています。整理した目安を、次の表にまとめました。
| 分類 | 主なアイテム | 準備の目安 |
|---|---|---|
| まず必要 | 肌着・紙おむつ・おしりふき・授乳グッズ・ベビーバス・寝具・チャイルドシート | 安定期〜臨月に産前に揃える |
| 後で足せる(様子見) | 抱っこ紐・ベビーカー・搾乳器・バウンサー | 産後に実物を試してから判断 |
| 後で足せる(レンタル向き) | ベビーバス・ベビーベッド・こまごました小物 | 必要になってから購入・レンタル |
チェックリストを1枚にまとめておくと、抜けや重複に気づきやすくなります。何から手をつけるか迷ったら、まず一覧に書き出すところから始めてください。こそらぼ(@kosolabo)さんも、手続き・入院準備・赤ちゃんグッズ・パパの準備までをチェックリストにまとめると「何から始めれば」がスッキリすると書いています。私も、頭の中で考えるより紙に落とすほうが、買い忘れも買いすぎも減ると感じています。
肌着・衣類のチェックリスト
肌着は短肌着5〜6枚、長肌着やコンビ肌着を合わせて数枚あれば、生まれてすぐの時期は足ります。赤ちゃんは体温調節がまだ苦手なので、肌着で保温と汗の吸収を助けます。
素材は綿100%を選ぶと、肌への刺激が少なく安心です。オーガニックコットンやガーゼは肌ざわりがやわらかく、汗もよく吸います。縫い目やタグが肌に当たりにくい仕立てだと、デリケートな肌にもやさしく着せられます。
枚数の目安と選び方
枚数が多すぎると、使いきれないまま赤ちゃんが大きくなってしまいます。まずは最低限だけ用意し、足りなければ生まれてから買い足す。その前提で、次を目安にしてください。
- 短肌着:肌に直接着せる基本の1枚。5〜6枚。
- 長肌着・コンビ肌着:季節に合わせて合計4〜5枚。
- カバーオールやツーウェイオール:外出や防寒に2〜3枚。
初めて着せる前には、水通しをしておいてください。工場ののりやほこりを落とし、肌あたりをやわらかくする下準備です。生まれる季節に合わせ、夏は薄手のガーゼ、冬は保温性のある素材へ調整すると快適に過ごせます。マタニティ期のこまごました準備品はマタニティライフに役立つアイテムも参考になります。
おむつ・授乳・お風呂の必需品チェックリスト
おむつ・授乳・お風呂は毎日くり返し使う場面なので、この3カテゴリは産前にひととおり揃えてください。新生児期は1日に10回以上おむつを替える日もあります。消耗品は少し多めに見積もると安心です。
おむつ替え・衛生用品
紙おむつは新生児サイズを1パック用意し、体重の増え方を見ながら買い足してください。おしりふきは低刺激・無香料が使いやすいです。おむつ替えマットや防臭袋があると、においや汚れの対策になります。まとめ買いは、サイズが合うか確かめてからにしましょう。
授乳・ミルク用品
母乳かミルクか、生まれてみないと分からない部分があります。まずは哺乳瓶1〜2本と乳首、粉ミルクか液体ミルクを少量そろえ、様子を見ながら増やしてください。授乳クッションがあると、腰や肩の負担がやわらぎます。搾乳器は必要になってからでも間に合います。
お風呂・スキンケア用品
沐浴はベビーバス、ベビー用の全身シャンプー、湯温を測る温度計、やわらかいガーゼタオルがあれば始められます。湯温は38℃前後が目安。入浴後にすぐ保湿すると、乾燥やあせもの予防につながります。ベビーバスは使う期間が短いため、レンタルや代用品で済ませる家庭も少なくありません。

寝具の安全とSIDS対策
赤ちゃんの寝具は、かたい敷布団を使い、あおむけ寝を基本にすることが、乳幼児突然死症候群(SIDS)の対策として欠かせません。やわらかい掛け布団や枕は、うつぶせになったときの窒息につながるため避けてください。
赤ちゃんは1日の大半を眠って過ごします。だからこそ、寝る場所は「快適さ」より先に「安全」を考えてください。マットレスは沈み込まないかたさを選び、枕やぬいぐるみ、厚みのあるクッションは寝床に置かないようにします。
寝かせるときは、あおむけが基本です。うつぶせや横向きで寝かせないよう、家族みんなで共有しておいてください。掛け物は軽いガーゼケットにし、口や鼻をふさがない位置に整えます。冬は着るタイプのスリーパーにすると、布団がずれる心配が減ります。
ベビーベッドを使うかどうかは、住まいや生活で判断が分かれるところです。柵で赤ちゃんを守れる一方、場所を取るという声もあります。買うか借りるか迷う方は、ベビーベッドは本当に必要?選び方と購入のコツで見極め方を確認してください。SIDSを含む睡眠環境の基本は、こども家庭庁 母子保健の情報もあわせてご覧ください。
退院時のチャイルドシートとおでかけ用品|安全基準の見方
車で退院するご家庭は、チャイルドシートが退院の日から必要で、SGマークやPSCマークなどの安全表示を目安に選んでください。道路交通法で、6歳未満の乳幼児を車に乗せるときの使用が義務づけられています。生まれてからでは間に合わないため、産前に用意しておきましょう。
新生児期は、後ろ向きに取り付けるタイプが基本です。安全の目安として、国内で流通する製品にはいくつかの表示があります。PSCマークは、法律で定められた安全基準を満たした製品につく表示。SGマークは、業界団体の安全基準に適合し、対人賠償の仕組みがついた製品につきます。どちらも、選ぶときの手がかりになります。
抱っこ紐やベビーカーは、退院直後に必ず要るわけではありません。1か月健診のあと、外出が増えてから実物を試して選んでも十分間に合います。祖父母の車用など、短期間だけ使うチャイルドシートはレンタルという選択もあります。製品の安全表示やリコール情報は、消費者庁 子どもの事故防止のページでも確認できます。おでかけ用品は、生活リズムが見えてから少しずつ揃えてください。

ママの入院準備リスト
ママの入院バッグは、母子健康手帳・健康保険証・診察券・印鑑といった手続き類を最優先に、臨月の36週頃までにまとめておいてください。陣痛はいつ始まるか読めません。玄関にすぐ持ち出せる形で置いておくと安心です。
手続き類のほかに、入院中の生活で使うものを分けて考えると抜けにくくなります。産院で用意される品もあるため、事前にもらう持ち物リストと照らし合わせてください。次が基本の目安です。
- 手続き類:母子健康手帳・健康保険証・診察券・印鑑・分娩予約の書類
- 入院生活:前開きパジャマ・産褥ショーツ・授乳ブラ・洗面用具・スリッパ
- 退院時:赤ちゃんの肌着とセレモニー用の服・おくるみ・ガーゼ
スマホの充電器や、産後のむくみ対策の羽織りものも入れておくと役立ちます。前開きのパジャマは、授乳や診察のときに動きやすい一枚。産褥ショーツは多めにあると安心です。入院中に必要になりやすい細かな品は、マタニティライフに役立つアイテムでも紹介しています。パートナーと持ち物を共有しておくと、当日の連絡もスムーズです。
買いすぎを防ぐコツとレンタル活用
買いすぎを防ぐには、産前は「まず必要」なものにしぼり、「後で足せる」は生まれてから判断すると決めておくのがいちばんの近道です。「かわいい」「便利そう」で増やしすぎると、使わないまま眠る品が出てしまいます。
私が周囲の先輩ママの話を聞いて感じるのは、産後に「これは使わなかった」と振り返る品ほど、後で足せる分類に入るものが多いという点です。迷ったら、まず必要なものだけを固め、あとは生まれてから足していく。この順番が、いちばん無駄が少なく感じます。
迷ったときは、次の3つを目安にしてください。産前にあわてて全部そろえなくても、赤ちゃんとの暮らしは十分にまわります。
- 消耗品は少量から:おむつやミルクはサイズや相性があるため、まとめ買いしすぎない。
- 短期間だけ使うものはレンタル:ベビーバスやベビーベッド、新生児用チャイルドシートは借りて試す。
- 産後でも間に合うものは後回し:抱っこ紐やベビーカーは実物を見てから。
レンタルは、使う期間が短い大型用品と相性が良い選び方です。合わなければ返せる気軽さもあります。お住まいの自治体では、育児用品の情報や相談先を案内していることもあります。妊娠・出産期の体と心のことは、女性の健康推進室 ヘルスケアラボでも調べられます。ひとりで抱え込まず、公的な窓口も頼ってください。
まず何から?準備の優先順位
何から始めるか迷ったら、生まれてすぐ使う「肌着・おむつ・授乳・お風呂・寝具・チャイルドシート」の6つを最優先に揃えてください。この6つがあれば、退院後の生活はスタートできます。
産後は、想像以上に寝不足になります。だからこそ、家事や育児の負担を減らす工夫に、早めに目を向けておくと楽になります。私は、体力に自信があっても、産後の睡眠だけは別だと感じています。おたぬママ(@otanu_mamm)さんも、出産準備は「命と休息」の確保が最優先で、寝不足でボロボロだったときに最後に頼ったのは便利な家電だったと書いていました。必需品を固めたら、次は自分の体を守る道具にも予算を回してください。
準備を進めるうちに、産後の生活や仕事の見通しも気になってきます。休みの取り方は育児休業のしくみで確認しておくと安心です。準備は「モノ」だけでなく、暮らしの段取りを整えることでもあります。パートナーと役割を分けておくと、当日も落ち着いて動けます。
よくある質問
出産準備について、妊婦さんとパートナーからよく寄せられる疑問をまとめました。参考にしてください。
Q. 出産準備はいつから始めればよいですか?
体調が落ち着く安定期(妊娠16週頃)から少しずつ進めてください。妊娠初期は情報を集めたりリストを作ったりする準備期間と考え、無理はしないでください。入院バッグは、臨月に入る36週頃までに一式そろえておくと安心です。
Q. 産前にすべて揃えないといけませんか?
いいえ、赤ちゃんグッズを「まず必要」と「後で足せる」に分けて、まず必要なものだけを産前に揃えれば十分です。抱っこ紐やベビーカーは、産後に実物を試してから選んでも間に合います。買い足しは生まれてからでもできます。
Q. 赤ちゃんの寝具で気をつけることは?
乳幼児突然死症候群(SIDS)の対策として、かたい敷布団を使い、あおむけ寝を基本にしてください。やわらかい掛け布団や枕、ぬいぐるみは、うつぶせになったときの窒息につながるため寝床に置かないようにします。掛け物は軽いものを選んでください。
Q. チャイルドシートはいつから必要で、どう選べばよいですか?
車で退院する場合は、退院の日から必要です。道路交通法で6歳未満の乳幼児の使用が義務づけられています。新生児期は後ろ向きに取り付けるタイプが基本で、SGマークやPSCマークなどの安全表示を目安に選んでください。短期間だけ使うならレンタルも選べます。
Q. ママの入院準備には何を入れますか?
母子健康手帳・健康保険証・診察券・印鑑といった手続き類を最優先に入れてください。あわせて前開きパジャマ・産褥ショーツ・授乳ブラ・洗面用具、退院時の赤ちゃんの服とおくるみを用意します。産院からもらう持ち物リストと照らし合わせ、36週頃までにまとめておくと安心です。
Q. 買いすぎを防ぐコツはありますか?
産前はまず必要なものにしぼり、消耗品は少量から、短期間だけ使うものはレンタルで試してください。おむつやミルクはサイズや相性があるため、まとめ買いしすぎないほうが無駄になりません。製品の安全情報は消費者庁のサイトでも確認できます。
著者・監修
岡 博史(おか ひろし)/医療法人社団福美会 ヒロクリニック統括院長・Labo Director(ラボディレクター)。慶應義塾大学医学部卒業後、日本と米国の医師国家試験に合格し、医学博士を取得。日本に約20人しかいないラボディレクター資格を保有。YouTube「ひろし先生の正しいエビデンス妊娠ch」などで、エビデンスにもとづく妊娠・出生前診断の情報を発信しています。
日本皮膚科学会 皮膚科専門医/日本医師会 産業医/東京衛生検査所 指導監督医
この記事は、 ヒロクリニックNIPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
