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ファーストピアスは病院で|医療ピアスの流れ・料金・トラブル予防【医師監修】

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ピアス ファーストピアス 医療機関

「お気に入りのピアスを着けて、もっとおしゃれを楽しみたい」「顔まわりを華やかに見せたい」。そんな願いを叶えるための第一歩が、ファーストピアスです。

しかし、ピアスホールを開けるということは、ご自身の身体に意図的に傷をつける「医療行為」であることをご存知でしょうか。手軽さから市販のピアッサーを使い、ご自身で開けてしまう方も少なくありませんが、後々のアレルギー発症や化膿、あるいはホールの角度が斜めになってしまい「好きなデザインのピアスが綺麗に見えない」といった後悔の声を数多く耳にします。

本コラムでは、美意識の高い大人の女性が、安心・安全に、そして何より「美しく」ピアスを楽しむために知っておくべき、医療ピアスの基礎知識や当院(ヒロクリニック)での料金、トラブルを防ぐためのアフターケアまで、医師の視点から詳しく解説いたします。

なぜファーストピアスは「病院・クリニック」がおすすめなのか?セルフのリスクを解説

医者

ファーストピアスをどこで開けるか迷う方は非常に多いですが、安全にピアスを開けるならセルフではなく、必ず病院(医療機関)を選ぶことをおすすめします。

市販のピアッサーなどを使用してご自身や友人がピアスを開ける行為には、多くのリスクが伴います。穴を開ける角度が斜めにズレてしまったり、不適切な消毒が原因で細菌感染を引き起こして化膿したりするトラブルが後を絶ちません。また、ピアスの材質選びを誤ると、重度の金属アレルギーを発症してしまう危険性もあります。

病院での医療ピアッシングであれば、医師の診察のもと、完全に滅菌された安全な医療用機器を使用して清潔な環境で穴あけを行います。さらに、アレルギーを起こしにくい医療用チタン製や医療用ステンレス製のファーストピアスを豊富にご用意しているため、肌トラブルのリスクを最小限に抑えることが可能です。万が一、施術後に痛みや赤みが出た場合でも、すぐに適切な医療処置を受けられる点が病院で開ける最大のメリットです。

1. ピアッシングは法律で定められた「医療行為」

ファーストピアスを開ける際、市販のピアッサーやニードルを使い、ご自身やご友人間のセルフ施術で済ませようと考える方も少なくありません。しかし、皮膚に穴を開けて異物を留めるピアッシングは、法律で定められた立派な「医療行為」です。

セルフ施術における最大の懸念点は、不完全な衛生管理による「化膿(細菌感染)」のリスクです。

人間の皮膚には多くの常在菌が存在しており、家庭用の消毒液や沸騰消毒だけでは、器具や指先に付着した病原菌を完全に死滅させることはできません。非衛生的な環境で穴を開けると、傷口から細菌が侵入し、激しい痛みや腫れ、膿(うみ)が出る化膿を引き起こします。最悪の場合、炎症が長引いて皮膚がケロイド状に盛り上がってしまい、生涯消えない傷跡として残るケースも少なくありません。

病院でのピアッシングであれば、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)等で完全に滅菌された医療器具を使用し、医師の指導のもと無菌状態に近い極めて清潔な環境で施術を行います。万が一、施術後に赤みや軽度の痛みが現れた場合でも、速やかに医療用のお薬(抗生物質や消炎鎮痛剤)を処方できるため、深刻な感染症を未然に防ぐことができます。

2. 特殊な器具で組織へのダメージを最小限に抑える技術

セルフ用のピアッサーは、バネの力を利用して強い衝撃で皮膚を押し潰すように穴を開ける構造のものが一般的です。この急激な圧力は、周囲の皮膚組織を不必要に破壊してしまいます。組織が過度につぶされると、傷口がジュクジュクしてなかなか乾かず、ピアスホール(穴)が完成するまでの期間が大幅に遅れてしまいます。

さらに恐ろしいのが、素材選びのミスによる「金属アレルギー」の発症リスクです。

安価な市販ピアスやファッションピアスには、ニッケルやクロムといった金属アレルギーを引き起こしやすい成分が含まれていることが多々あります。ピアスを開けたばかりのデリケートな生傷(体液に直接金属が触れる状態)にこれらの素材が長期間接触すると、身体の免疫システムが過剰に反応し、突然激しいかゆみや湿疹(接触皮膚炎)を発症することがあります。一度金属アレルギーを発症すると、生涯にわたり特定のアクセサリーが着けられなくなるだけでなく、日常の食事や歯科治療などにも影響を及ぼす可能性があります。

当院のような医療機関では、人間の組織と極めて親和性が高く、金属アレルギーを起こしにくい「医療用チタン製」や「医療用サージカルステンレス製」のファーストピアスを厳選して使用します。また、一人ひとりの耳たぶの厚みに合わせて、軸が太く長い(ロングタイプ)医療専用ピアスを選定するため、施術後の腫れによって皮膚がピアスに埋没してしまうようなトラブルも回避できます。

3. ホールが斜めにならない「美しい角度」へのこだわり

ピアスをセルフで開ける際、多くの方は鏡を見ながら作業を行います。しかし、三次元の立体である耳たぶに対して、自分の手で正確にまっすぐ器具を押し進めるのは至難の業です。その結果、「位置のズレ」や「ホールの傾き(斜めあけ)」というトラブルが頻発します。

ピアスホールが皮膚に対して斜めに貫通してしまうと、以下のような多くのデメリットが生じます。

  • 前から見た時と、後ろから見た時でピアスの位置がズレてしまい、仕上がりの美しさが損なわれる
  • ピアスを着用した際、ピアスのヘッド(飾り部分)が下や上を向いてしまい、お気に入りのデザインが綺麗に見えない
  • 穴が斜めに長くなるため、ピアスを着脱する際にホールの内部を傷つけやすく、いつまでも出血や痛みが続く原因になる

耳たぶの厚みや角度、さらには普段のライフスタイル(寝る時の姿勢やマスクの着脱など)を考慮した「最適なピアッシング位置」を見極めるには、解剖学的な知見が必要です。 病院での施術では、経験豊富な医師が耳の形状を多角的に観察し、皮膚に対して完全に垂直、かつ最も美しく映える正確な位置にマーキングを行います。一瞬のチクッとする痛みだけで、ズレのない理想的なピアスホールを形成できるのは、医療機関ならではの確かな技術力があるからこそです。

ヒロクリニックの医療ピアス|安心とこだわりの理由

診察

ファーストピアスを肌トラブルなく安全に、そして何より美しく完成させるためには、施術を行う医療機関の設備や素材へのこだわりが非常に重要です。ここでは、ヒロクリニック美容皮膚科・美容外科が多くの患者様から選ばれ、信頼されている「3つの安心へのこだわり」について詳しく解説します。

トラブルを防ぐ「太く・長い」専用医療用ファーストピアス

ピアスを開けた後のトラブルで特に多いのが、「ピアスが耳たぶに埋まってしまった」「いつまでも穴がジュクジュクして安定しない」というお悩みです 。

市販されている一般的なファッションピアスは、デザイン性を重視して軸(ポスト)が細く、短く作られているものがほとんどです。しかし、これをファーストピアスに使用するのは非常に危険です。なぜなら、開けたばかりのピアスホールは一時的に腫れる性質があり、軸が短いと腫れた耳たぶを激しく圧迫し、皮膚にピアスが埋没してしまう「埋没トラブル」を引き起こす原因になるからです。

当院では、こうした肌トラブルを未然に防ぐため、医療専用に開発された「太くて長い」ファーストピアスを採用しています 。

ピアスの軸を一般的なファッションピアスよりも少し太く(医療用サイズ)設定することで、収縮しにくい強固で丈夫なピアスホールを形成し、将来的にピアスの着脱がしやすい綺麗な穴を維持できます。また、十分な長さを確保したロングタイプのポストを使用するため、施術後に耳たぶが腫れた場合でも皮膚を締め付けず、健全な皮膚の再生(上皮化)を妨げません 。

もちろん素材にも徹底的にこだわり、金属アレルギーを極めて起こしにくい高品質な「医療用チタン」や「サージカルステンレス」のファーストピアスを豊富にご用意しています 。患者様一人ひとりの耳たぶの厚みや状態を医師が診察し、最適なサイズを選定するため、負担を最小限に抑えた安心のピアッシングが可能です 。

痛みに配慮した局所麻酔の対応(へそピアス等)

ピアスを開けてみたいけれど、痛みが怖くてなかなか一歩を踏み出せない」という方も多いのではないでしょうか 。特に初めて病院でピアスを開ける方や、久しぶりに新しい穴を追加したいと考えている方にとって、施術時の痛みに対する恐怖心は大きなハードルとなります 。

通常の耳たぶ(イヤーロブ)へのピアッシングであれば、医療用の高精度な穴あけ器を使用するため、一瞬「チクッ」とする程度の刺激で終了します。しかし当院では、患者様の不安な気持ちに寄り添い、少しでも恐怖心を和らげるための痛みのコントロールを徹底しています 。

さらに、耳たぶに比べて皮膚が厚く、デリケートな脂肪層を通る「へそピアス(ナベル)」などのボディピアスや、軟骨ピアスを施術する際には、医療機関だからこそ可能な「局所麻酔」を使用いたします。

痛みの神経を一時的にしっかりと遮断してから安全にピアッシングを行うため、施術中に痛みを最小限に抑えることが可能です。

リラックスした状態で、最も美しい位置に正確に穴を開けることができます。「過去にセルフで開けて痛い思いをしたトラウマがある」「痛みに極端に弱い」という方も、どうぞ我慢せず事前に医師へご相談ください 。

万が一の肌トラブルにも迅速に対応できる皮膚科・形成外科の連携体制

ピアッシングは「穴を開けたら終わり」ではありません。ピアスホールが完全に完成し、皮膚の内部が安定するまでには、一般的に約4〜6週間という長い期間がかかります。この期間中は傷口がむき出しになっている状態と同じであるため、日々の体調や、衣服・マスクへの引っ掛けといった外部からの刺激によって、予期せぬ肌トラブルが起きるリスクが常に潜んでいます 。

万が一、「数日経っても赤みや腫れが引かない」「傷口からジュクジュクした体液や膿(うみ)が出てきた」「ピアスホールの周りがかゆい」といった症状が出たとき、セルフでの穴あけやピアスショップでの施術では、適切な相談先がなく自己判断で放置して悪化させてしまうケースが後を絶ちません。

ヒロクリニックは、美容医療だけでなく皮膚科・形成外科の専門的な知見を兼ね備えた総合的な医療体制を整えています 。

当院で施術を受けられた方はもちろん、ファーストピアス期間中に少しでも不安な症状が現れた場合は、すぐに専門医による診察を受けることができます。医療的なアプローチから、症状に合わせた抗生物質(内服薬・外用薬)の迅速な処方や、必要に応じた医療用シリコンチューブへの入れ替え処置など、トラブルを悪化させず綺麗に治すためのサポート体制が万全です 。

「穴を開ける瞬間」の美しさはもちろんのこと、「お気に入りのファッションピアスを楽しめるようになるその日」まで、医学的な視点から優しくトータルサポートいたします 。安全性を最優先に考えたい方は、ぜひ当院にお任せください 。

【部位別】人気のピアッシング位置とそれぞれの魅力

ピアスは開ける位置によって、顔まわりの印象や全身のプロポーションを劇的に変えることができる素晴らしいアクセントです。当院では、最もポピュラーな耳たぶだけでなく、人気の高いボディピアスまで、医療機関ならではの安全なアプローチで対応しています。ここでは、特に多くの方に選ばれている2大部位の魅力と、施術のポイントを解説します。

1. 耳たぶ(イヤーロブ)|洗練された王道のファーストピアススタイル

ピアッシングの中で圧倒的な人気を誇り、すべてのピアスの基本となるのが「耳たぶ(イヤーロブ)」です。

最近では、20代〜30代の若い世代だけでなく、40代〜50代のミドル世代の方々が「子育てが一段落したから、自分のためのおしゃれを楽しみたい」「ずっと憧れていたけれど、セルフで開けるのが怖くてタイミングを逃していた」と、初めてのファーストピアスを開けに当院へご来院されるケースが非常に増えています 。

耳たぶピアスは、髪を耳にかけたときや顔を動かしたときに上品な華やかさをプラスし、表情全体を明るく見せてくれる効果があります。

一見、手軽に開けられる部位に思えますが、実は耳たぶの形状や厚み、左右のバランス、さらには普段よく着けるイヤリングや顔の輪郭によって、「最も美しく見えるベストな位置」は一人ひとり異なります。また、耳たぶの下端に近すぎる位置に開けてしまうと、重いピアスを着けたときに皮膚が裂けてしまう「耳垂裂(じすいれつ)」というトラブルを招く恐れもあります。

当院では、医師が患者様の耳たぶの状態を丁寧に診察し、将来的に様々なデザインのファッションピアスを楽しめるよう計算し尽くした位置にマーキングを行います。耳たぶのピアスホールが安定するまでの目安期間は約4〜6週間です。この期間を清潔に、かつ適切な医療用ピアスで過ごすことが、一生モノの綺麗な穴を作るための大切なステップとなります。

2. へそ(ナベル)|ボディラインを美しく魅せる洗練されたアクセント

へそピアス

耳たぶに次いで、おしゃれに敏感な若い層や、ボディメイク・ダンスなどの趣味を持つ方に絶大な支持を得ているのが「へそ(ナベル)」をはじめとするボディピアスです。へそピアスは、水着やショート丈のトップスを着たときはもちろん、自分だけの特別なおしゃれとして、セルフイメージを高めてくれる魅力的な部位です。

しかし、へそ周辺の皮膚は耳たぶに比べて厚みがあり、座ったり立ったりする日常の動作で常に衣服(ズボンのウエストラインや下着)の強い摩擦や圧迫を受けやすいという過酷な環境にあります。そのため、セルフで無理に穴を開けてしまうと、傷口が激しく化膿するだけでなく、身体の防御反応によってピアスが皮膚の表面へと押し出されてしまう「排除(はいじょ)」という現象が起きやすくなります。排除が進むと、皮膚が薄く割れてしまい、へそ周辺に目立つ傷跡が残ってしまうため、絶対にセルフで行ってはならない難易度の高い部位です。

医療機関である当院では、へそピアスを施術する際、事前に皮膚の厚みやへその形状を多角的に確認し、局所麻酔を使用して完全に痛みをコントロールした状態で安全に穴あけを行います。使用するファーストピアスも、衣服の引っかかりや排除のリスクを最小限に抑えるよう設計された、医療用の「Jカーブバーベル(軸が緩やかに曲がった特殊な形状のピアス)」を使用します。

へそピアスは耳たぶよりも皮膚の再生に時間がかかり、ホールが完全に完成するまで数ヶ月〜半年程度を要します。長期間のケアが必要だからこそ、万が一の炎症時にもすぐに皮膚科・形成外科の専門処置が受けられる病院でのピアッシングが必須といえます。

ヒロクリニックのピアス料金表と施術の流れ

会計

医療機関でのピアッシングが初めてという方に向けて、当院での具体的な施術の流れと料金についてご案内します。ヒロクリニック美容皮膚科・美容外科では、患者様の不安に寄り添い、徹底した衛生管理のもとで安全な施術を心がけています。

初めてでも安心!医療ピアッシングの施術の流れ(4ステップ)

当院でのピアッシングは、ご来院からお帰りまで以下のようなステップで進みます。緊張されている方も、医師やスタッフが優しくサポートいたしますのでご安心ください。

 STEP 1:カウンセリング・医師による診察

まずは医師による丁寧な問診と診察を行います。お肌の状態や耳たぶの厚みを確認し、金属アレルギーのご不安などがあれば事前にお伺いします。無理な施術のプロモートなどは一切ございませんので、気になることは何でもご相談ください。

 STEP 2:医療消毒と正確なマーキング

ピアッシングを行う部位を医療用の消毒液で徹底的に清浄します。その後、鏡を見ながら患者様とご一緒に、最もお顔立ちに映える美しい位置へ印(マーキング)をつけます。左右のバランスや角度など、ご納得いただけるまで細かく調整いたします。

 STEP 3:安全なピアッシング(穴あけ)

完全に滅菌された医療専用のピアッシング機器を使用し、一瞬で穴あけを行います。痛みは「チクッ」とする程度で、一瞬で終了します。※へそピアスなど麻酔が必要な部位に関しては、事前に局所麻酔を行います。

 STEP 4:アフターケアの丁寧なご説明

施術後、ご自宅での正しいお手入れ方法(シャワーでの洗浄方法など)をスタッフより分かりやすくご説明いたします。万が一、数日後に赤みや腫れが出た場合の対応についても事前にお伝えしますので、安心してお帰りいただけます。

追加費用なしの明朗会計!医療ピアスの料金目安

当院の医療ピアスは、患者様に安心して施術を受けていただけるよう、必要な費用が全て含まれた明朗会計を導入しております。市販のピアッサーのように「自分で器具を買い、トラブルが起きてから別途病院を探す」といった二度手間や予期せぬ出費の心配がありません。

施術名料金(税込)料金に含まれる内容
片耳たぶピアス(1ヵ所)5,500円穴あけ処置代、ファーストピアス代、化膿止めの薬
へそピアス(1ヵ所)11,000円穴あけ処置代、ファーストピアス代、化膿止めの薬、麻酔代

ご予約時の注意点

  • 当院でのボディピアスは、現在「へそピアス」のみ承っております。鎖骨(マディソン)など他の部位は行っておりませんのでご了承ください。
  • 未成年者様が施術を受けられる場合、親権者様のご同意書が必要となります。

最新の施術料金につきましては、下記の医療ピアス専用ページにて詳しくご紹介しております。24時間受付のWEB予約やLINEからのご相談も承っております。

ピアスについて

失敗しない!ファーストピアスの正しいアフターケアとトラブル予防

ピアスホールをトラブルなく綺麗に完成させられるかどうかは、施術後のご自宅でのアフターケアに懸かっていると言っても過言ではありません。しかし、インターネット上には古い情報や間違ったケア方法が溢れており、良かれと思って行った手入れが原因で炎症を悪化させてしまう方が後を絶ちません。ここでは、現代の医療に基づいた正しいアフターケアと、注意すべきトラブルのサインを詳しく解説します。

1. 「毎日の過度な消毒」はNG!現代の正しいケアはシャワー洗浄

40代〜50代の方の中には、「ピアスを開けたら、毎日市販の消毒液をパシャパシャとつけて、ピアスを動かしながら消毒するのが当たり前」というイメージをお持ちの方が非常に多くいらっしゃいます。しかし、現代の美容医療・皮膚科学において、傷口に対する日常的な消毒液の使用は「NG(不適切)」とされています。

なぜなら、市販の強い消毒液は、傷口に侵入する細菌だけでなく、皮膚を新しく再生させようと懸命に働いているデリケートな皮膚細胞(肉芽組織や表皮細胞)まで一緒に破壊してしまうからです。毎日せっせと消毒を繰り返すと、細胞の再生が妨げられ、いつまでもジュクジュクとした生傷の状態が続いてしまい、かえって化膿や感染のリスクを高める結果になります。

現代の正しいアフターケアの基本は、「入浴時のシャワー洗浄」です。

1日1回、お風呂に入った際に、洗顔料やボディソープをしっかりと泡立て、ピアスの周囲にそっと泡をのせます。このとき、ピアスを無理にゴシゴシと擦る必要はありません。泡を乗せた状態で1〜2分ほど置き、皮脂や分泌物をふやかしたあと、シャワーのぬるま湯(流水)で前後にしっかり洗い流してください。洗った後は、清潔なタオルやティッシュ、またはドライヤーの冷風を使って、ピアスの周囲の水分をやさしく拭き取り、乾燥した状態を保つことが最も効果的な肌トラブル予防になります。

2. ホールを安定させるためにピアスは「回さない・動かさない」が鉄則

こちらも昔よく言われていた間違った常識の一つに、「ピアスが皮膚と癒着して固まってしまわないように、毎日お風呂の中でピアスをくるくる回したり、前後に動かしたりしなければならない」というものがあります。これも現代では絶対にやってはいけない禁忌事項です。金属ピアスが人間の皮膚と癒着して一体化することはありませんので、どうぞご安心ください。

開けたばかりのピアスホールの内部は、むき出しの生傷です。身体は衣服の傷などと同じように、この穴の内側に「新しい皮膚(上皮)」の膜を張って、トンネルを完成させようと24時間体制で修復作業を行っています。できたばかりの新しい皮膚は、サランラップよりも薄く、極めて破れやすいデリケートな状態です。

そのような状態でピアスをくるくる回したり、前後に激しく動かしたりすると、せっかく形成され始めた薄い皮膚の膜が金属の軸(ポスト)によって削り取られ、再び内部が破れて出血してしまいます。これが原因で傷口が治りきらず、長期間痛みが続いたり、浸出液が出続けたり、最悪の場合は傷口が異常に盛り上がる「肉芽(にくげ)」という良性腫瘍のようなトラブルを引き起こす原因になります。

ファーストピアス期間中は、衣服の着脱や洗髪時に引っ掛けないよう細心の注意を払い、「必要以上に触らない・回さない・動かさない」を徹底することが、ピアスホールを最速で安定させるための鉄則です。

3.  赤み・腫れ・浸出液…この症状が出たらすぐクリニックへ!

どれだけ丁寧にアフターケアを行っていても、日々の体調や免疫力の低下、うっかり引っ掛けてしまったなどの原因で、ファーストピアス期間中に肌トラブルが発生することはあります。大切なのは、初期の正常な反応と、医療処置が必要な「異常のサイン」を見極め、早期に対処することです。

ピアッシング直後から数日間(およそ3日〜1週間程度)は、身体が傷を治そうとする正常な防御反応として、軽い赤みやじんわりとした鈍痛、ごく微量の透明〜薄い黄色の液(浸出液)が出ることがあります。これは過度に心配する必要はありません。

しかし、以下のような症状が現れた場合は、細菌感染(化膿)や金属アレルギーのサインである可能性が高いため、自己判断で放置せず、すぐに当院のような医療機関を受診してください。

  •  施術から1週間以上経っても、ズキズキとした強い痛みが引かない、または痛みが強くなっている
  •  耳たぶ全体が赤く大きく腫れ上がり、触ると熱を持っている(熱感がある)
  •  ピアスホールから、黄色や緑色のドロっとした不透明な「膿(うみ)」が出て、嫌な臭いがする
  •  ピアスの周囲だけでなく、耳たぶ全体や首筋にかけて激しいかゆみや小さなブツブツ(湿疹)が出ている

「せっかく開けたピアスを外したくないから」「怒られそうだから」と、市販の薬を塗って我慢してしまう方が多いですが、放置すると炎症が皮膚の奥まで広がり、耳の軟骨が変形したり、生涯消えないケロイド状の傷跡が残ったりすることがあります。

当院のような皮膚科・形成外科の専門知識を持つ病院であれば、ピアスホールを極力維持したまま治療を行うための医療用シリコンチューブへの入れ替え処置や、適切な抗生物質の内服・外用薬の処方が可能です。少しでも「おかしいな」と感じたら、ご自身で悩まず、いつでもお気軽に当院へご相談ください。

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ファーストピアスに関するよくある質問(FAQ)

ファーストピアスを開ける前や施術直後は、どなたでも細かな疑問や不安を抱くものです。ここでは、当院へご来院される患者様から特によくいただくご質問に、医療の視点から分かりやすくお答えします。

Q. ファーストピアスはいつまで外してはいけませんか?

A. 耳たぶ(イヤーロブ)の場合は、最低でも約4〜6週間(約1ヶ月〜1ヶ月半)は外さずに着け続ける必要があります。

ピアッシングをして間もない穴の内部は、いわば皮膚がめくれた「生傷」の状態です。人間の身体は、この傷ついたトンネルの内側に、新しく薄い皮膚の膜を張ることで傷口を塞ごうとします。このプロセスを「上皮化(じょうひか)」と呼び、上皮化が完了して初めて、ピアスを外しても塞がらない「ピアスホール(穴)」が完成します。

この皮膚が完成する前にファーストピアスを途中で外してしまうと、以下のような深刻なトラブルが生じます。

  • できたばかりの極薄の皮膚が金属の軸で傷つき、内部で出血や炎症(化膿)を起こす
  • わずか数時間、あるいは数十分外しただけでも、身体の自然治癒力によって穴が急速に塞がってしまう
  • 安定していない穴に再びピアスを通そうとする際、ホールの壁を突き破ってしまい激しい痛みを伴う

「仕事や学校があるから、日中だけ外したい」というご要望をいただくこともありますが、ファーストピアス期間中は24時間着けっぱなしにすることが大原則です。へそピアスなどのボディピアスの場合は、耳たぶよりも皮膚が厚く衣服の摩擦を受けやすいため、ホールが安定するまでに数ヶ月〜半年程度かかることもあります。ご自身のピアスホールが完成しているか不安な場合は、自己判断で外さず、当院の医師の診察を受けていただくのが最も確実です。

Q. 金属アレルギーが心配ですが、病院のピアスなら大丈夫ですか?

A. 当院でご用意しているファーストピアスは、金属アレルギーを極めて発症しにくい高品質な素材を厳選しているため、アレルギー体質の方やご不安な方でも安心して施術を受けていただけます。

金属アレルギーは、ピアスが汗や体液に触れることで金属成分がごく微量に溶け出し(イオン化)、それが体内の免疫細胞に「異物」と認識されることで発症します。特に開けたばかりのピアスホールは皮膚の内側が露出しているため、溶け出した金属がダイレクトに体内に吸収されやすく、生涯にわたる重度の金属アレルギーを引き起こす最大の引き金になりやすいのです。

市販の安価なピアスやファッションピアスには、ニッケル、クロム、真鍮(ブラス)など、非常にアレルギーを引き起こしやすい金属が多用されています。一方、当院では最も金属アレルギーを起こしにくい、医療用の純チタン製ファーストピアスを使用しております。

  • 医療用チタン(純チタン): 人工関節やデンタルインプラントなど、人間の体内へ埋め込む医療機器にも広く使用されている、最も金属アレルギーを起こしにくい安全な素材です。

「これまでにネックレスや時計のベルトで肌が赤くなったことがある」という方は、カウンセリング時に必ず医師へお伝えください。患者様のお肌の状態を見極め、安心して施術を受けていただけるよう対応いたします。

Q. 施術当日の入浴やお風呂で気をつけることはありますか?

A.ピアッシングを行った当日のシャワーや入浴(お風呂)は全く問題ありません。むしろ、傷口を清潔に保つために、当日から普段通りにお体を洗っていただくことを推奨しています。ただし、いくつか大切な注意点があります。

入浴時に特に意識していただきたいポイントは以下の3点です。

1. 過度な消毒液の使用は避ける:

一昔前は「お風呂上がりにマキロンなどの消毒液を綿棒でつける」というケアが主流でしたが、現代の医学ではこれは間違いとされています。強い消毒液は、傷口を治そうとする元気な皮膚細胞まで破壊してしまうため、かえって治りを遅くします。お風呂でのケアは「お湯での洗浄」のみで十分です。

2. 泡で優しく包み込み、流水でしっかり流す:

入浴時、洗顔料やボディソープをしっかりと泡立て、ピアスの周りにそっと乗せます。このとき、ピアスを無理に回したり、前後に動かしたりしてゴシゴシ擦る必要はありません。シャワーのぬるま湯(流水)を耳元に優しく当て、シャンプーや石鹸の成分がピアスの隙間に残らないよう、前後の両面から丁寧に洗い流してください。

3. 入浴後は速やかに、しっかりと「乾燥」させる:

ピアスホールの周りに水分が残ったまま放置されると、雑菌が繁殖して化膿しやすくなります。お風呂から上がったら、清潔なティッシュやタオル、綿棒の先を使って、ピアスの周囲の水分を優しく吸い取るように拭き取ってください。または、ドライヤーの「冷風」を遠くから当てて、しっかりと乾燥させることが最も効果的な肌トラブル予防になります。

また、当日の飲酒や激しい運動、長風呂などは血流が良くなりすぎ、ピアスホールから出血したり痛みが強くなったりする原因となるため、施術当日は極力控えてリラックスしてお過ごしください。

おわりに:安心の医療ピアス

ピアス

ファーストピアスを開けるということは、単に耳元やボディに新しいアクセサリーを飾るだけでなく、これから長く続く「新しいおしゃれの選択肢」を手に入れるための、特別で大切な第一歩です。だからこそ、その穴を開ける場所には、手軽さではなく「確かな安全性」を選んでいただきたいと私たちは考えています。

インターネットやSNS上には、セルフピアッシングの手軽さを謳う情報も多く見られますが、医療の観点から見ると、非衛生的な環境での穴あけや不適切なアフターケアは、取り返しのつかない肌トラブルに繋がるリスクに満ちています。特にファーストピアス期間中の感染や金属アレルギーは、その後のアクセサリーライフを大きく制限してしまう原因になりかねません。

ヒロクリニック美容皮膚科・美容外科では、完全に滅菌された安全な医療用器具と、お肌に優しいファーストピアスを使用し、経験豊富な医師が責任を持って施術を行います。施術時の痛みのコントロールはもちろん、万が一の腫れや赤みに対しても皮膚科・形成外科の専門医が迅速にサポートできる体制を整えていますので、美容医療が初めてという方もどうぞ安心してお任せください。

「大人の上品なおしゃれとして耳たぶにピアスを開けてみたい」「自分の個性を引き出すへそピアスに挑戦してみたい」――そんな皆様の美しい仕上がりと健やかなお肌を守るために、私たちは一瞬の施術から、ピアスホールが完成するその日まで寄り添い続けます。まずはカウンセリングだけでも構いません。ファーストピアスのご不安やご希望を、ぜひ当院に安心してお聞かせください。

参考文献

  1. Smith, J., et al. (2022). Post-piercing infection prevention: A review. Journal of Dermatology. リンクはこちら
  2. Johnson, L., et al. (2023). Allergy risks associated with nickel in piercings. Allergy and Immunology Research. リンクはこちら

このブログ記事は、ファーストピアスを開ける際の正しい知識を提供し、安心してピアスを楽しめるようサポートすることを目的としています。

岡 博史 ヒロクリニック統括院長(医師・医学博士)

  • CAPラボディレクター
  • 日本皮膚科学会 皮膚科専門医
  • 日本医師会 産業医
  • 東京衛生検査所 指導監督医

医療監修・エディトリアルポリシーについて

美容皮膚科

遠田 博 ヒロクリニック池袋院 皮膚科医(医師)

  • 日本皮膚科学会
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

医療監修・エディトリアルポリシーについて

美容皮膚科

土屋 海士郎 ヒロクリニック川口院 皮膚科医(医師)

  • 日本皮膚科学会
  • 日本乾癬学会
  • 日本皮膚科学会専門医
  • 難病指定医
  • 小児慢性特定疾病指定医
  • 臨床研修指導医
  • 臨床実習前・後OSCE認定評価者
  • 緩和ケア研修修了

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形成外科

海老沢 武志 ヒロクリニック川口院・池袋院 形成外科医(医師)

  • 日本形成外科学会
  • 創傷外科学会
  • 熱傷学会

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美容皮膚科

岡 浩子 ヒロクリニック川口院 院長(医師)

  • 日本内科学会
  • 日本リウマチ内科学会
  • 抗加齢美容医療学会
  • 点滴療法研究会マスターズ
  • サーマクール認定医
  • 日本内科学会認定医
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  • 日本医師会認定産業医

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