フェイシャルエクササイズは、顔の筋肉(表情筋)を鍛えることで、肌のたるみやシワの改善を目指すトレーニング方法です。 顔には約20種類以上の筋肉が存在し、これらを正しく刺激することで、血行促進や筋力向上が期待できます。
この記事でわかること
- 表情筋エクササイズの美容効果と科学的な根拠
- 自宅で今すぐできる3つのエクササイズ方法
- やりすぎ・間違った方法が招く「逆効果」のリスク
- 継続するためのコツと注意点
フェイシャルエクササイズの効果
- たるみの改善:顔の筋肉を鍛えることで、肌のハリが増し、たるみの軽減が期待できます。
- シワの予防:筋肉の柔軟性が向上し、表情ジワの予防に繋がります。
- 血行促進:エクササイズにより血流が増加し、肌のくすみやクマの改善が期待できます。
- リラクゼーション効果:顔の筋肉を動かすことで、ストレスの軽減やリラクゼーション効果も得られます。
科学的根拠
フェイシャルエクササイズの効果については、いくつかの研究が報告されています。研究では、ガムを噛むことで顔の筋活動が増加し、表面温度が上昇することが確認されています。これにより、血行促進や肌のハリの向上が期待できます。
顔の筋肉は、体の筋肉と同じように使わなければ衰えていきます。表情の変化が少ない生活を送っていると、無表情な時間が長くなり、結果として頬のたるみやほうれい線が目立ちやすくなるとも考えられています。逆にいえば、日常的に表情筋を動かす習慣を持つことは、体の筋トレと同じように、加齢による変化を緩やかにする手段になり得るということです。筆者自身、デスクワーク中は表情が乏しくなりがちなので、意識的に表情筋を動かす時間を作るようにしています。
また、別の研究では、たるみの改善にアプローチする手技として「顔の体操」が紹介されており、顔の筋肉を効果的に刺激することで、たるみの軽減が期待できると示唆されています。ただし、研究の多くは小規模なものであり、効果の現れ方には個人差がある点も理解しておく必要があります。

自宅でできるフェイシャルエクササイズの方法
以下に、自宅で簡単に確実なフェイシャルエクササイズを紹介します。
1.頬のリフトアップエクササイズ
方法:
- 口を閉じた状態で、頬を膨らませます。
- その状態で5秒間保持します。
- ゆっくりと息を吐きながら頬の力を抜きます。
- これを10回繰り返します。
効果:頬の筋肉(頬筋・大頬骨筋)を鍛え、たるみの改善に効果的です。頬を膨らませる動作は普段の生活であまり使わない筋肉を刺激するため、続けることでフェイスラインの引き締まりを感じやすくなります。
2. 口角先ほどエクササイズ
方法:
- 口角を上げて笑顔を作ります。
- その状態で10秒間保持します。
- ゆっくりと元の表情に戻ります。
- これを10回繰り返します。
効果:口周りの筋肉(口輪筋・頬筋)を鍛え、ほうれい線の予防に効果的です。口角を意識的に上げる動作を繰り返すことで、表情のクセによる下がりも予防しやすくなります。
3. 目元のエクササイズ
方法:
- 大きく見開きます。
- その状態で5秒間保持します。
- ゆっくりと閉じてリラックスしてください。
- これを10回繰り返します。
効果:目元の筋肉(眼輪筋)を鍛え、目尻のシワやたるみの予防に効果的です。眼輪筋はまぶたの開閉を担う筋肉で、加齢とともに衰えやすいため、意識的に動かす習慣が有効です。
4. 首・フェイスラインのエクササイズ
方法:
- 顎を軽く上げ、天井を見上げるような姿勢を取ります。
- 舌を上あごに押し当てながら、その状態を5秒間キープします。
- ゆっくりと顔を正面に戻します。
- これを10回繰り返します。
効果:首の前面からフェイスラインにかけての筋肉(広頸筋)を鍛え、顎下のたるみやフェイスラインのぼやけを予防する効果が期待できます。デスクワークでうつむき姿勢が続く方に特におすすめです。
顔ヨガでたるみ改善|効果的な5分ルーティンと医療リフトとの併用法【医師監修】
年齢を重ねるごとに、顔に現れるたるみやシワは気になるものです。加齢や生活習慣...続けるためのコツ
表情筋エクササイズは、1回だけでは効果を実感しにくく、継続することで少しずつ変化を感じられるタイプのケアです。無理なく習慣化するためのポイントを紹介します。
- スキンケアのついでに行う:洗顔後や化粧水をつけるタイミングなど、既存の習慣に組み込むと続けやすくなります。
- 鏡を見ながら行う:正しく筋肉が動いているかを確認しながら行うことで、フォームの崩れを防げます。
- 完璧を求めすぎない:毎日必ずやらなければ、と気負いすぎるとかえって続かなくなります。できない日があっても気にせず再開しましょう。
やりすぎ・間違った方法が招く「逆効果」のリスク
表情筋エクササイズは正しく行えば効果的ですが、誤った方法や過度な実践は、かえって肌トラブルを招くことがあります。
- 表情ジワの悪化:過度に大げさな表情を繰り返すと、皮膚の折り目がクセになり、かえってシワが刻まれやすくなることがあります。
- 頬骨・エラの張り出し:特定の筋肉を過剰に鍛えすぎると、頬骨やエラ周りの筋肉が発達し、輪郭が丸みを失うことがあります。
- 摩擦による色素沈着:指で強く押したりこすったりする動作が入るエクササイズは、繰り返すことで肌に負担がかかり、色素沈着の原因になることがあります。
「たくさんやれば効果が出る」というものではなく、適度な回数と正しいフォームを守ることが、逆効果を防ぐポイントです。
エクササイズに適した時間帯
表情筋エクササイズはいつ行っても構いませんが、タイミングによってメリットが異なります。
- 朝:顔の血行を促し、むくみを解消してメイクのりを良くする効果が期待できます。
- 入浴中・入浴後:血行が良くなっている状態で行うと、筋肉がほぐれやすくエクササイズの効果を感じやすくなります。
- 就寝前:1日の緊張をリセットし、リラックスした状態で眠りにつく助けになります。
ご自身の生活リズムの中で、無理なく続けられるタイミングを見つけることが、継続のコツです。
注意点
- 無理をしない:痛みを感じた場合は、すぐに中止してください。筋肉痛のような軽い張りは問題ありませんが、鋭い痛みや違和感がある場合は、フォームが間違っている可能性があります。一度中止し、正しい動作を確認してから再開してください。
- 継続が大切:効果を実感するためには、毎日継続して行うことが重要です。3日坊主になってしまっても、思い出したときにまた再開すれば問題ありません。完璧な毎日の継続よりも、長期的に続けることの方が結果につながります。
- 清潔な手で行います:エクササイズ前には手を洗い、清潔な状態で行いましょう。特に頬や口周りを指で押さえるタイプのエクササイズは、雑菌が肌に触れる機会が増えるため、手洗いを徹底することが肌トラブルの予防につながります。
よくある質問(FAQ)
Q:表情筋エクササイズは1日何回行えばいいですか? A:紹介した各エクササイズを10回程度、1日1〜2セットが目安です。やりすぎるとかえって筋肉が張り、逆効果になることがあるため、適度な回数を守ってください。慣れてきたら回数を増やすのではなく、フォームの精度を高めることを意識しましょう。
Q:効果はどのくらいで実感できますか? A:個人差はありますが、数週間から数ヶ月継続することで、肌のハリや表情の変化を感じる方が多いようです。即効性を求めず、無理なく続けることが大切です。写真を撮って記録しておくと、小さな変化にも気づきやすくなります。
Q:顔ヨガと表情筋エクササイズは同じですか? A:どちらも表情筋を動かす点は共通していますが、呼吸法やポーズの取り方など、アプローチには違いがあります。顔ヨガの効果とやり方もあわせてご覧ください。
Q:エクササイズだけでたるみは改善しますか? A:軽度のたるみであれば改善が期待できますが、深いたるみにはセルフケアだけでは限界があります。顔のたるみ改善の治療法ガイドもあわせてご確認ください。
Q:マッサージと併用してもいいですか? A:はい、表情筋エクササイズと顔マッサージを組み合わせることで、筋力アップと血行促進の両方にアプローチできます。
セルフケアと医療ケアの違い
表情筋エクササイズは、日々のセルフケアとして手軽に取り入れられる一方、すでに定着してしまった深いシワや、加齢による顕著なたるみに対しては、効果に限界があります。「毎日続けているのに変化を感じない」という場合は、セルフケアだけでなく医療の力を借りることも選択肢の一つです。
- HIFU(ハイフ):超音波でSMAS筋膜という肌の土台に働きかけ、表情筋エクササイズでは届かない層からリフトアップを目指せます。
- ボトックス注射:表情ジワの原因となる筋肉の過剰な動きを抑え、シワの予防に役立ちます。
- 糸リフト:物理的に組織を引き上げることで、直後から見た目の変化を実感しやすい施術です。
セルフケアは「日々のメンテナンス」、医療ケアは「根本的な改善」と役割を分けて考えると、無理なく両方を取り入れやすくなります。詳しくは顔のたるみ改善の治療法ガイドで解説しています。
まとめ
フェイシャルエクササイズは、自宅で手軽に使える美容法として注目されています。科学的な研究でも、その効果が示唆されており、継続的に行っていることで、たるみやシワの改善が期待できます。日々のスキンケアに取り入れてみてください。
大切なのは、正しいフォームで、無理のない回数を継続することです。今日紹介した4つのエクササイズは、どれも数十秒あれば実践できるものばかりです。まずは1日1セットから、無理のない範囲で始めてみてください。数週間、数ヶ月と続けるうちに、鏡を見たときの表情や肌のハリの変化に気づけるはずです。すでに気になるたるみやシワがある方は、セルフケアと合わせて、一度医療機関に相談してみるのもよい選択です。









