この記事のまとめ
薄毛の治療には、内服薬(体の内側から抜け毛の原因に働きかける)、外用薬(頭皮に塗って発毛を促す)、頭皮への注入治療(気になる部分に有効成分を直接届ける)の3つがあります。男性と女性では使える薬が異なり、どの方法も効果が見えるまでに数か月かかるため、続けやすい方法を医師と相談して選ぶことが大切です。
薄毛の治療にはどんな方法がある?
主に「内服薬」「外用薬」「頭皮への注入治療」の3つがあり、単独または組み合わせて治療します。それぞれの特徴をまとめると次のとおりです。
| 治療法 | 特徴 | 続け方 |
|---|---|---|
| 内服薬 | 体の内側から、抜け毛の原因となるホルモンの働きや毛周期に作用する | 毎日服用を続ける |
| 外用薬 | 頭皮に直接塗り、血流を促して発毛をサポートする | 毎日塗布を続ける |
| 注入治療 | 気になる部分の頭皮に有効成分を注入する | 一定の間隔で数回おこなう |
男性型脱毛症(AGA)と女性の薄毛では原因が異なるため、同じ薬が使えるとは限りません。まずは医師の診察で薄毛のタイプを確認し、体の状態に合わせて治療法を選びます。
内服薬はどんな人に向いている?
抜け毛の進行を体の内側から抑えたい方に向いています。毎日続けることで効果を維持する治療です。男性のAGAでは、男性ホルモンが毛根に作用するのを抑えるフィナステリドやデュタステリドが治療の中心です。いずれも国内でAGA治療薬として承認されています。性欲の減退や肝機能の変化などの副作用が起こることがあるため、当院では医師の診察と血液検査をもとに処方し、服用中も定期的に体調を確認しています。
女性の場合、フィナステリドやデュタステリドは使用できません。女性の薄毛には、女性向けの内服薬やサプリメントを用いることがあります(詳しくはパントガルの効果と副作用をご覧ください)。妊娠中・授乳中は使えない薬が多いため、必ず医師に伝えましょう。
内服薬の効果が見た目にあらわれるまでには、一般に抜け毛の減少を感じるまで約3か月、髪の密度やハリの変化を感じるまで6か月前後かかるといわれます。自己判断でやめると、少しずつ治療前の状態に戻っていく可能性があります。
外用薬・ヘアケア製品にはどんな役割がある?
外用薬は頭皮に直接塗って発毛を助けるもので、内服薬と組み合わせることもできます。ミノキシジルの外用薬は、男性・女性ともに国内で発毛効果が認められた成分で、頭皮の血流を促して髪の成長を助けます。使い始めに一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」や、頭皮のかゆみ・かぶれが起こることがあります。
シャンプーやエッセンスなどのヘアケア製品は、頭皮環境を整えて治療を続けやすくするためのものです。単独で薄毛を治すものではないため、薬による治療と組み合わせて使います。
頭皮への注入治療(ヘアフィラー)とは?
気になる部分の頭皮に、細い針で有効成分を直接注入する治療です。内服薬に抵抗がある方の選択肢になります。当院では、「Dr.CYJヘアフィラー」という頭皮への注入治療をおこなっています。細い針で薄毛が気になる部分の頭皮に薬剤を注入する方法で、通常は2週間に1回、合計4回程度を目安におこないます。
全身に作用する内服薬とは仕組みが異なるため、内服薬の副作用が心配な方や、授乳中などで内服治療を受けにくい方の選択肢のひとつになります。内服薬と併用することもできます。注入時の痛み、赤み、内出血などが起こることがあり、痛みが心配な方には麻酔の用意もあります。効果や必要な回数には個人差があります。
治療法はどうやって選べばいい?
薄毛のタイプ・進み具合・体の状態と、続けやすさを踏まえて医師と相談して決めます。当院では、診察・血液検査・頭部の写真撮影で薄毛の状態を確認し、ご希望や生活スタイルに合わせて治療法をご提案しています。治療の目安は次のとおりです。
- 抜け毛の進行を抑えたい、まずは手軽に始めたい → 内服薬・外用薬
- 飲み薬に抵抗がある、気になる部分を集中的にケアしたい → 注入治療(ヘアフィラー)
- できるだけ効果を高めたい → 内服薬・外用薬と注入治療の組み合わせ
どの治療も、効果を判断するまでに数か月かかります。料金は表示している金額以外にかからないよう事前にご説明し、無理なく続けられるプランを一緒に考えます。
薄毛治療についてよくある質問
Q. 治療をやめると元に戻りますか?
A. 内服薬や外用薬は使い続けることで効果を維持する治療です。中止すると、徐々に治療前の状態に近づいていく可能性があります。続け方は診察でご相談ください。
Q. 女性でもAGAの薬を飲めますか?
A. フィナステリドやデュタステリドは女性には使用できません。女性の薄毛には、女性向けの治療法をご提案します。
Q. ヘアフィラーと内服薬は併用できますか?
A. はい。作用の仕組みが異なるため、併用することができます。
Q. 診察の前に準備することはありますか?
A. 服用中の薬や持病、妊娠・授乳の有無を確認させていただきます。お薬手帳があればお持ちください。
まとめ:自分に合った治療を医師と選びましょう
薄毛のタイプと生活に合った治療法を、医師と相談して選ぶことが続けるコツです。薄毛の治療には内服薬・外用薬・注入治療があり、男性と女性で使える薬も異なります。どの方法も続けることが大切なので、効果・副作用・費用の説明を受けたうえで、納得できる治療法を選びましょう。薄毛の原因や予防については「薄毛・抜け毛の予防と対策」もご覧ください。
治療内容・料金・副作用の詳細は、育毛(女性)・育毛(男性)・ヘアフィラーの各ページでご確認いただけます。
※当院の育毛治療・美容皮膚科の施術は、公的医療保険の対象とならない自由診療です。効果には個人差があります。
【参考文献】
- 日本皮膚科学会 – 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版
- 日本皮膚科学会 – 皮膚科Q&A 脱毛症






