イソトレチノインの処方を検討する年齢は、ヒロクリニックでは男性18歳以上、女性16歳以上です。17歳の女性は親権者同意書などの条件付きで検討でき、17歳の男性は18歳まで対象外です。本記事では、海外の公的資料と当院の基準をもとに、本人と保護者が一緒に確認できるよう整理しました。

本記事でわかること
- イソトレチノインは海外では何歳から使われ、日本ではどう扱われているか
- ヒロクリニックで17歳がイソトレチノインを処方される条件(男女で異なります)
- 10代でイソトレチノインを飲むときに注意したい骨・気分・妊娠の3つのリスク
- 親権者同意書と、保護者が確認しておきたいポイント
- イソトレチノインの治療期間と費用、受診までの流れ
<目次>
- 01.イソトレチノインとはどんな薬ですか?
- 02.イソトレチノインは何歳から飲めますか?
- 03.17歳でもイソトレチノインを処方してもらえますか?
- 04.イソトレチノインを考える10代や保護者は、どんなことに不安を感じていますか?
- 05.未成年がイソトレチノインを飲むときに注意が必要な理由は?
- 06.イソトレチノインの副作用にはどんなものがありますか?
- 07.17歳がイソトレチノインを飲むには親の同意が必要ですか?
- 08.イソトレチノインを飲む前に試すべきニキビ治療はありますか?
- 09.イソトレチノインの治療期間と費用はどれくらいですか?
- 10.イソトレチノインは未承認薬ですが、事前に何を知っておく必要がありますか?
- 11.ヒロクリニックでイソトレチノインを相談する流れは?
- 12.イソトレチノインと年齢について、ほかによくある質問は?
- 13.結局、17歳はイソトレチノインを飲めるのですか?
イソトレチノインとはどんな薬ですか?
イソトレチノインは、皮脂の分泌自体を抑えて重いニキビを治療する、ビタミンAの仲間の飲み薬です。

定義を短くまとめると、次のようになります。
- 分類:レチノイド(ビタミンA誘導体)の内服薬
- 主なはたらき:皮脂腺を小さくして皮脂を減らす、毛穴の詰まりを防ぐ、炎症を抑える
- 海外での位置づけ:ほかの治療で改善しない重いニキビ(結節性ざ瘡)の治療薬
- 日本での位置づけ:未承認の医薬品で、自由診療でのみ処方される
イソトレチノインは、塗り薬や抗菌薬とは作用の仕組みが異なります。ニキビのもとになる皮脂を減らすため、繰り返すニキビに対して使われてきました。
イソトレチノインは日本で承認されていますか?
イソトレチノインの飲み薬は、日本では承認されていません。日本では同じ成分の内服薬が販売されていません。当院では、医師の判断で海外から輸入した製剤を処方しています。
承認されていない薬のため、健康保険は使えません。また、万一の健康被害に備える公的な救済制度の対象にもなりません。詳しくは未承認医薬品についての説明でまとめています。
イソトレチノインは何歳から飲めますか?
イソトレチノインの対象年齢は米国で12歳以上、当院では男性18歳以上・女性16歳以上です。

国や医療機関によって、イソトレチノインの年齢の扱いは異なります。主な基準を表にまとめました。
| 基準 | イソトレチノインの年齢の扱い |
|---|---|
| 米国FDA(添付文書) | 12歳以上の重い結節性ニキビが対象 |
| 英国(添付文書) | 思春期前のニキビには使わず、12歳未満には推奨しない |
| 日本皮膚科学会 | 未承認薬のため、ガイドラインの推奨に含めていない |
| ヒロクリニック | 男性18歳以上、女性16歳以上で処方を検討 |
当院の年齢基準は、骨が伸びる時期の方への影響を考えて設定しています。成長期の骨への影響を考えた、慎重な判断。
海外の添付文書ではイソトレチノインは何歳からが対象ですか?
米国の添付文書では、イソトレチノインは12歳以上の重い結節性ニキビが対象です。対象は、直径5mm以上の炎症性のしこりが多数ある、妊娠していない方に限られています(米国FDA承認添付文書(ABSORICA, 2023年改訂))。
英国の添付文書も、思春期前のニキビには使わないとしています。12歳未満は有効性とリスクに関するデータが足りないため、推奨されていません(英国 Roaccutane 製品概要)。
英国では2023年に、18歳未満の治療開始に2人の医師の合意を求める方針が示されました。2026年1月に2人目の医師の要件は外れました。現在は、心の状態や性機能の確認、妊娠予防、リスク確認書で管理しています(英国MHRA Drug Safety Update 2026年1月)。
日本の皮膚科ガイドラインはイソトレチノインをどう扱っていますか?
日本皮膚科学会のニキビ治療ガイドラインは、イソトレチノインを推奨の対象に含めていません。ガイドラインは「国内で未承認の薬は、現時点での推奨は困難」として採用していないためです(尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023)。
日本のニキビ治療の基本は、保険で使える塗り薬や抗菌薬による標準治療です。イソトレチノインは、標準治療で改善しない場合に、自由診療で検討する位置づけになります。
17歳でもイソトレチノインを処方してもらえますか?
17歳へのイソトレチノイン処方は、ヒロクリニックでは女性は条件付きで検討、男性は対象外です。

17歳の方の扱いを、男女別に整理しました。
| 17歳の方 | ヒロクリニックでの扱い |
|---|---|
| 女性 | 親権者同意書・妊娠検査・避妊・血液検査などの条件を満たせば処方を検討 |
| 男性 | 18歳になるまでイソトレチノインは処方しない |
| 男女共通 | 標準治療の相談はでき、ニキビ治療自体は受けられる |
17歳の男性も、ニキビの治療自体は受けられます。イソトレチノインを使わない治療で症状を抑え、18歳以降にイソトレチノインを相談する流れになります。
17歳の男性がイソトレチノインを処方されないのはなぜですか?
17歳の男性にイソトレチノインを処方しない理由は、骨の成長がまだ続いている可能性が高いためです。骨が伸びるもとになる「骨端線」が閉じる時期には、一般に男女差があります。
米国の添付文書には、イソトレチノインの服用者で骨端線が早く閉じたという報告が記載されています。12〜17歳の289人で手のレントゲンを調べた試験では、9人(3%)に骨年齢の変化がみられました(米国FDA添付文書)。
骨年齢の変化とイソトレチノインの関係は、試験でも否定できないとされています。当院では、骨の成長が続く可能性が高い年齢の男性には、処方を待っていただく判断をしています。
17歳の女性がイソトレチノインを検討するときの条件は?
17歳女性のイソトレチノイン検討には、同意書・妊娠確認・避妊・通院・併用薬の5条件が必要です。
5つの条件の詳しい内容は、次のとおりです。
- 親権者同意書を提出していること(未成年者の施術について(親権者同意書))
- 妊娠していないこと、妊娠の予定がないことを検査と問診で確認できること
- 服用開始の1か月前から服用終了後6か月まで、確実に避妊できること
- 服用前と服用中の血液検査、定期的な診察に通えること
- 服用できない病気や、併用できない薬がないこと
条件を満たしていても、処方するかどうかは診察で医師が最終的に判断します。本人と親権者がリスクを理解していることが前提です。
イソトレチノインを考える10代や保護者は、どんなことに不安を感じていますか?
イソトレチノインを考える10代と保護者の不安は、親への相談・副作用・年齢の3つに集まっています。

編集部では、X(旧Twitter)の直近1週間の日本語投稿約390件と、検索データを調べました。医学的な主張は引用せず、一般的な声として紹介します。
- 学生時代にニキビのことを先生や同級生に言われ、つらかったという声が少なくありません。
- 高校生のころは怖くて飲めず、化粧品をいくつも試して遠回りしたという方もいるようです。
- 親に話せないまま治療を考えている、という声も見られました。
- 将来の妊娠への影響や、抜け毛・乾燥を心配する声も目立ちます。
- 「1か月数千円」といった価格や、通販で手に入るという情報も多く出回っています。
当院のサイトにも「イソトレチノイン 年齢」「年齢制限」「骨」といった検索で訪れる方がいます。年齢の基準と骨への影響は、実際に多くの方が気にしている点だと編集部は受け止めています。
ニキビの悩みは見た目だけでなく、学校生活や気持ちにも影響します。だからこそ、イソトレチノインは本人だけで決めず、保護者と医師と一緒に判断してほしい薬です。
未成年がイソトレチノインを飲むときに注意が必要な理由は?
未成年がイソトレチノインを飲むときは、骨・気分・妊娠の3つのリスクに特に注意が必要です。

3つのリスクの内容と、当院での対策を表にまとめました。
| リスク | 起こりうること/当院での対策 |
|---|---|
| 骨・関節 | 骨密度の低下、骨端線が早く閉じる、関節痛・腰痛 → 男性18歳・女性16歳の年齢基準、症状の確認 |
| 気分 | 気分の落ち込み、まれに自殺念慮 → 診察ごとの問診、精神疾患の治療中は処方しない |
| 妊娠 | 胎児に重い先天異常が起こる恐れ → 妊娠検査と、服用前後の避妊の徹底 |
イソトレチノインは身長や骨の成長に影響しますか?
イソトレチノインが身長や骨の成長に影響するかどうかは、はっきり分かっていません。ただし、影響を示す報告があるため、成長期の方には慎重な判断が必要です。
米国の添付文書には、12〜17歳の20週間の試験結果が載っています。306人中27人(9%)に、明らかな骨密度の低下がみられました。治療終了後2〜3か月の再検査では、骨密度の回復は確認されませんでした(米国FDA添付文書)。
同じ年代の試験では、約29%に腰痛、約22%に関節痛が出ています。運動部で体を酷使している方は、関節や腰の痛みが出たら早めに医師に伝えてください。
イソトレチノインで気分が落ち込むことはありますか?
イソトレチノインの服用中に、気分が落ち込むことはあります。米国の添付文書は、うつや精神症状に警告を出しています。まれに、自殺を考える気持ちが現れることもあります。
イソトレチノインと気分の変化の関係は、まだ議論が続いています。ただ、10代は受験や人間関係で気分が揺れやすい時期でもあります。
当院では、精神疾患の治療中の方にはイソトレチノインを処方しません。服用中は、家族が「最近元気がない」と感じたときにも、すぐ医師に相談してください。
10代の女性はイソトレチノイン服用中にどんな避妊が必要ですか?
10代の女性がイソトレチノインを飲むときは、服用1か月前から服用後6か月まで避妊が必要です。イソトレチノインには、胎児に重い先天異常を起こす恐れ(催奇形性)があるためです。
米国では「iPLEDGE」という管理制度のもと、毎月の妊娠検査と2種類の避妊が求められます。米国の避妊期間は、服用終了後1か月までです(米国FDA添付文書)。当院では、女性の避妊期間を服用終了後6か月までとしています。

男性の場合も、服用中と服用終了後1か月は避妊をお願いしています。服用前と服用中には妊娠検査を行い、妊娠中・授乳中の方、妊娠を希望している方には処方しません。
イソトレチノインの副作用にはどんなものがありますか?
イソトレチノインの副作用で多いのは唇と肌の乾燥で、肝機能や脂質の変化にも注意が必要です。

イソトレチノインの主な副作用と、対処の方法を整理しました。
| 副作用 | 内容と対処 |
|---|---|
| 唇・肌の乾燥 | 唇の荒れや皮むけは多くの方に起こる。保湿剤とリップクリームを用意する |
| 鼻・目の乾燥 | 鼻血や目の乾き。コンタクトレンズがつらくなることがある |
| 血中脂質 | 海外試験で約25%に中性脂肪の上昇。血液検査で確認する |
| 肝機能 | AST・ALTの上昇。数値によって減量や中止を検討する |
| 筋肉・関節 | 筋肉痛や関節痛。激しい運動の前後は特に注意する |
| 抜け毛・ふけ | 服用開始から1〜2か月ごろに抜け毛が増えることがある |
乾燥は、イソトレチノインが皮脂を減らす作用の裏返し。服用を始める日から保湿を続けると、乾燥によるつらさを和らげやすくなります。
リップクリームと保湿剤は、服用を始める前に用意しておきましょう。気になる変化が出たら、自己判断で量を変えずに医師へ相談してください。
イソトレチノイン服用中はどんな血液検査をしますか?
イソトレチノインの服用中は、服用前・服用開始から約1か月後・約3か月後に血液検査を行います。肝機能(AST・ALT)、血球数、CK(筋肉が傷つくと上がる酵素)、コレステロールと中性脂肪を確認します。
検査で異常が出た場合は、量を減らすか、服用を中止するかを医師が判断します。部活などで激しい運動をした直後はCKが上がりやすいため、検査前の運動の予定も伝えてください。
イソトレチノインと一緒に飲めない薬やサプリはありますか?
イソトレチノインは、テトラサイクリン系の抗菌薬とビタミンAのサプリメントとは一緒に飲めません。
- テトラサイクリン系抗菌薬(ミノサイクリン、ドキシサイクリンなど):頭の中の圧が上がる病気(偽脳腫瘍)の恐れがあります。ニキビ治療で抗菌薬を飲んでいる方は必ず申し出てください。
- ビタミンAのサプリメント:作用が重なり、副作用が強く出る恐れがあります。マルチビタミンの成分表も確認してください。
イソトレチノインの服用中と服用終了後1か月は、献血もできません。献血された血液が妊婦さんに輸血されると、胎児に影響する恐れがあるためです。
17歳がイソトレチノインを飲むには親の同意が必要ですか?
17歳がイソトレチノインを飲むには、ヒロクリニックでは親権者同意書が必要です。

日本の成年年齢は、2022年4月から18歳に引き下げられました(法務省「民法(成年年齢関係)改正」)。17歳は未成年のため、医療の契約や重いリスクを伴う治療には保護者の同意が欠かせません。
当院では18歳未満の方がイソトレチノインを希望する場合、親権者同意書の提出をお願いしています。同意書は未成年者の施術について(親権者同意書)のページからダウンロードし、記入してご来院時にお持ちください。
親に内緒でイソトレチノインを飲むと何が問題ですか?
親に内緒でイソトレチノインを飲むと、副作用が出たときに家族が気づけず、対応が遅れる恐れがあります。
Xでも、ニキビの治療を親に話しにくいという声が見られました。最初から家族に話して受診すると、本人の負担も軽くなります。
厚生労働省は、個人輸入の医薬品に偽造品や品質の不確かな製品が混じる危険を注意喚起しています。医師の診察や血液検査もないため、肝機能の異常や気分の変化を見逃しやすくなります(厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」)。
気分の落ち込みには、家族が先に気づくこともあります。家族がイソトレチノインを飲んでいると知っていれば、早く医師につなげられます。
保護者はイソトレチノインについて何を確認すればよいですか?
保護者は、イソトレチノインの開始前に、治療歴・リスク・避妊・通院・見守りの5点を確認してください。
5点の確認項目を、具体的な問いの形で並べました。
- ニキビにはまず標準治療を試したか、どのくらい続けたか
- 骨の成長、気分の変化、妊娠への影響について、医師から説明を受けたか
- 服用中と服用後の避妊について、本人が理解しているか
- 血液検査や診察のために、数か月にわたって通院できる予定か
- 服用中の様子の変化を、家族が気にかけられる環境か
親子そろっての受診が理想的。医師から同じ説明を一緒に聞けます。不安な点は、診察中に医師へ質問してください。
イソトレチノインを飲む前に試すべきニキビ治療はありますか?
イソトレチノインを飲む前に、保険で使える塗り薬や抗菌薬などの標準治療を試すことが基本です。

日本のガイドラインで推奨されている標準治療と、イソトレチノインの違いを比べました。
| 治療 | 主な特徴と保険 |
|---|---|
| アダパレン (塗り薬) | 毛穴の詰まりを防ぎ、ニキビのもとを減らす。保険が使える |
| 過酸化ベンゾイル (塗り薬) | アクネ菌を減らし、毛穴の詰まりも改善する。保険が使える |
| 抗菌薬 (塗り薬・飲み薬) | 赤く腫れたニキビの炎症を抑える。保険が使える |
| イソトレチノイン (飲み薬) | 皮脂自体を減らす。未承認薬で管理が必要。保険は使えない |
イソトレチノインを検討するのは、標準治療を数か月続けても改善しない場合です。跡が残るほどの炎症を繰り返す場合も検討します。ほかの治療法は美容皮膚科で受けられるニキビ治療まとめやニキビの治療(総合ガイド)で紹介しています。
ニキビ跡のくぼみや色素沈着は、イソトレチノインでは治療できません。ニキビ跡が気になる方はニキビ跡の治療もあわせてご覧ください。
イソトレチノインの治療期間と費用はどれくらいですか?
イソトレチノインの治療期間は約4〜6か月、当院のお薬代は20mg30錠8,800円(税込)です。
イソトレチノインの量は体重から計算します。1日の量の目安は、体重1kgあたり0.5〜1.0mgです。治療全体の合計量は、体重1kgあたり120〜150mgを目安にします。
| 項目 | ヒロクリニックでの目安 |
|---|---|
| 10mg 30錠 | 4,400円(税込) |
| 20mg 30錠 | 8,800円(税込) |
| 診察料 | 1,100円(税込) |
| 血液検査 | 別途(費用は診察時にご案内) |
| 治療期間 | 標準的な量で約4〜6か月、少なめの量で6〜12か月 |
体重50kgの方が、1日40mg(体重1kgあたり0.8mg)で合計6,000mgを目指すとします。計算上は150日、およそ5か月の治療期間です。
1日40mgは、20mg錠を2錠飲む量です。お薬代は1か月17,600円で、5か月分の合計はおよそ8万8千円(税込)が目安です。
8万8千円はお薬代だけの目安です。診察料と血液検査の費用は、別にかかります。
実際の量と期間は、ニキビの重さと副作用の出方をみて医師が決めます。服用を終えたあとにニキビが再発する方もいるため、治療後の経過観察も含めて計画してください。
Xでは「1か月数千円」といった価格を強調する投稿も見かけます。お薬代だけでなく、診察料と血液検査の費用も含めて比べてください。
料金の詳細は料金表でもご確認いただけます。当院はキャンペーンや割引の表示を行わず、表示した料金でご案内しています。

イソトレチノインは未承認薬ですが、事前に何を知っておく必要がありますか?
イソトレチノインは日本で未承認の医薬品で、公的な救済制度の対象外です。入手経路や国内承認薬の有無、海外のリスク情報も知ったうえで選んでください。

医療広告ガイドラインに基づき、イソトレチノインについて次の点をお知らせします(厚生労働省 医療広告規制)。
- 未承認医薬品であること:イソトレチノインの内服薬は、日本国内で医薬品として承認されていません。健康保険は使えません。
- 入手経路:当院の医師の判断と管理のもとで、インドから輸入しています。国内の医薬品卸を通した流通ではありません。
- 国内の承認医薬品の有無:イソトレチノインと同じ成分の内服薬で、国内で承認されたものはありません。ニキビ治療の承認薬には、アダパレン、過酸化ベンゾイル、抗菌薬などがあります。
- 諸外国でのリスク情報:米国や欧州では重いニキビの治療薬として承認されています。一方で、催奇形性、うつなどの精神症状、骨密度の低下、肝機能や脂質の異常が報告されています。妊娠を防ぐ厳格な管理制度のもとで使われています。
- 医薬品副作用被害救済制度の対象外:イソトレチノインは未承認医薬品です。重い健康被害が起きても、同制度の救済は受けられません(PMDA 救済制度の給付対象)。
未承認医薬品であることは、効果がないという意味ではありません。国内の審査を経ていないため、リスクの説明と管理を医師と患者が一緒に担う治療だという意味です。
ヒロクリニックでイソトレチノインを相談する流れは?
ヒロクリニックのイソトレチノイン治療は、予約・診察・血液検査を経て始まります。

18歳未満の方は、予約の前に保護者の同意を得てください。
- ご予約:WEB・アプリ・お電話からご予約ください。18歳未満の方は親権者同意書を準備します。
- 診察:肌の状態、過去のニキビ治療、持病、服用中の薬、妊娠の可能性を確認します。
- 血液検査:服用前の肝機能や脂質の数値を調べます。
- 処方:リスクの説明に本人と親権者が納得したうえで、服用を始めます。
- 経過の確認:30日目・60日目を目安に診察します。血液検査は約1か月後と約3か月後に行い、結果をみて量を調整します。
受診の日には、今まで使ったニキビの薬と、飲んでいるサプリメントをメモしてお持ちください。部活や受験の予定も書いておくと役立ちます。治療の計画を立てやすくなります。
イソトレチノインの飲み方や服用できない方の条件は、イソトレチノイン内服の治療ページで確認できます。
※17歳以下の男性はイソトレチノインの処方対象外ですが、ほかのニキビ治療のご相談は受け付けています。18歳未満の方は、保護者の同意を得てからご予約ください。
イソトレチノインと年齢について、ほかによくある質問は?
イソトレチノインと年齢について多い質問は、年齢・17歳の条件・通販・身長・部活・保険です。
Q. イソトレチノインは何歳から飲めますか?
A. イソトレチノインの処方を検討する年齢は、ヒロクリニックでは男性18歳以上、女性16歳以上です。米国の添付文書では12歳以上が対象です。当院の年齢基準は、骨の成長への影響を考えて設定しています。
Q. 17歳の男性はイソトレチノインを処方してもらえますか?
A. 17歳の男性は、ヒロクリニックではイソトレチノインの処方対象外です。18歳までは塗り薬や抗菌薬などの標準治療でニキビを抑えます。18歳以降に、あらためてイソトレチノインを相談してください。
Q. 17歳の女性がイソトレチノインを飲むには何が必要ですか?
A. 17歳の女性がイソトレチノインを飲むには、親権者同意書・妊娠検査・避妊・血液検査が必要です。成長への影響を含むリスクを本人と親権者が理解したうえで、医師が処方の可否を判断します。
Q. 高校生が親に内緒でイソトレチノインを通販で買ってもよいですか?
A. 高校生が親に内緒でイソトレチノインを通販や個人輸入で買うことは、控えてください。通販品には偽造品の危険があり、血液検査や気分の確認も受けられません。健康被害が起きても、医薬品副作用被害救済制度の対象外です。
Q. イソトレチノインを飲むと身長が伸びなくなりますか?
A. イソトレチノインで身長が伸びなくなるかどうかは、はっきり分かっていません。米国の添付文書には骨端線が早く閉じたという報告が記載されており、成長期の方には慎重な判断が必要です。
Q. 部活や受験の時期でもイソトレチノインは飲めますか?
A. 部活や受験の時期でも、イソトレチノインを飲むことはできます。ただし、関節痛や気分の変化が出たときに休めるかを先に考えてください。12〜17歳の海外試験では約22%に関節痛が出ており、激しい運動を続ける方は医師に伝えてください。
Q. イソトレチノインの治療に保険は使えますか?
A. イソトレチノインの治療に健康保険は使えません。イソトレチノインは日本で未承認の医薬品のため、自由診療です。お薬代・診察料・血液検査の費用は全額自己負担となります。
結局、17歳はイソトレチノインを飲めるのですか?
17歳のイソトレチノイン服用は、当院では女性は親権者同意のうえで検討し、男性は18歳まで待ちます。
イソトレチノインの年齢について、要点を振り返ります。
- 米国の添付文書では12歳以上が対象で、当院の年齢基準は男女で異なる
- 10代は骨の成長、気分の変化、妊娠への影響に特に注意が必要
- 18歳未満は親権者同意書が必要で、保護者と一緒の受診が望ましい
- まずは保険で使える標準治療を試し、改善しない場合にイソトレチノインを検討する
ニキビで悩む時間が長いほど、気持ちの負担も大きくなります。イソトレチノインを使うかどうかも含めて、まずは保護者と一緒にご相談ください。LINE公式アカウントからもお問い合わせいただけます。
※18歳未満の方は、保護者の同意を得てからご予約ください。
●イソトレチノイン内服のリスクとデメリット
- 催奇形性(服用前後の避妊が必要)
- 唇・皮膚・粘膜の乾燥、鼻血、目の乾き
- 筋肉痛・関節痛・腰痛、骨密度の低下、骨端線が早く閉じる恐れ
- 肝機能や血中脂質の異常、気分の変化、抜け毛
- 自由診療のため費用は全額自己負担。効果には個人差があり、再発することもあります
監修:岡 博史(ヒロクリニック統括院長/医師・医学博士/日本皮膚科学会 皮膚科専門医)
参考文献・出典
- 米国FDA ABSORICA / ABSORICA LD(isotretinoin)添付文書(2023年7月改訂)
- 英国 Roaccutane 20 mg soft capsules 製品概要(SmPC)
- 英国MHRA Drug Safety Update: Isotretinoin(2026年1月)
- 英国MHRA Drug Safety Update: 18歳未満の治療開始に関する新たな対策(2023年)
- 日本皮膚科学会 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023(日皮会誌 133(3): 407-450)
- 法務省 民法(成年年齢関係)改正 Q&A
- 医薬品医療機器総合機構(PMDA)医薬品副作用被害救済制度の給付対象
- 厚生労働省 医療広告規制におけるウェブサイトの事例解説書・医療広告ガイドライン
- 厚生労働省 医薬品等を海外から購入しようとされる方へ








