こんにちは、未来のあなたと赤ちゃんを笑顔にする「おかひろし」です。
今回は、女性にとって最も身近な病気の一つである**「乳がん」**についてお話しします。
「私はまだ若いから大丈夫」「身内にがんの人はいないから」と思っていませんか?
実は、乳がんは日本人女性の9人に1人が生涯のうちにかかるとされており、20代・30代の若い世代での発症も決して珍しくありません。
しかし、恐れる必要はありません。正しい知識とデータを持っていれば、未来は守れます。
今回は、乳がんの生存率を分けるカギや、遺伝子(BRCA)との関係、そして今日からできるセルフチェックについて解説します。
なぜ、これほどまでに「早期発見」が叫ばれるのでしょうか?
その理由は、ステージ(進行度)ごとの生存率のデータを見ると一目瞭然です。
ステージⅠで見つかれば、9割以上の方が長期的に生存されています。
つまり、早く気づくことができれば、乳がんは「治る可能性が非常に高い病気」なのです。逆に、発見が遅れると生存率が下がるだけでなく、治療も長引き、生活の質(QOL)に大きな影響を与えてしまいます。
乳がんの原因は生活習慣など様々ですが、全体の5〜10%は「遺伝」が原因だと言われています。
ここでカギとなるのが、**「BRCA1・BRCA2遺伝子」**です。
本来、この遺伝子は体の中の**「修理屋さん」**のような存在です。DNAに傷がついたとき、それを修復して正常な細胞に戻す働きをしています。
しかし、生まれつきこの「修理屋さん(BRCA)」に変異があり、うまく働かない方がいます。すると、傷ついたDNAが修復されず、エラーが蓄積してがん細胞になりやすくなってしまうのです。
データによると、BRCAに変異がある女性が**一生のうちに乳がんを発症する確率は60〜70%**と、非常に高いことが分かっています。
アンジェリーナ・ジョリーさんが予防的切除の手術を受けたニュースを覚えている方も多いと思いますが、彼女もこの遺伝子変異をご自身で把握した上で、未来を守る決断をされました。
「乳がんは痛い」と思っていませんか?
実は、痛みで乳がんが見つかるケースは全体の1%未満。「痛くないから大丈夫」という思い込みが一番危険です。
以下の5つの症状がないか、チェックしてみてください。
これらのサインは、月1回のセルフチェックで見つけることができます。
あなたと大切な家族を守るために、月1回のセルフチェックを習慣にしましょう。
おすすめのタイミングは、乳腺が落ち着いてしこりが分かりやすい**「生理終了後」**です。
今回のポイントをまとめます。
乳がんは「防げない病気」ではなく、**「リスクを知り、管理していく病気」**です。
ご家族に乳がんの方がいる、あるいは将来のために自分の体質を知っておきたいという方は、一度遺伝子検査や専門医への相談を検討してみるのも一つの選択肢です。
当クリニックでは、医学的根拠に基づいた情報発信を通じて、赤ちゃんとご家族の未来をサポートしています。
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