【徹底解説】フッ素は子どものIQを下げる?妊婦さんとママが知っておくべき「リスク」と「正しい付き合い方」【YouTube解説】

こんにちは。未来のあなたと赤ちゃんを笑顔にする、おかひろしです。

NIPT(新型出生前診断)を中心に、医学的根拠に基づいた情報を、感情論ではなく「データ」を元に分かりやすくお届けするコラムへようこそ。

「フッ素配合の歯磨き粉、赤ちゃんに使っても大丈夫?」

「妊娠中はフッ素を避けたほうがいいって本当?」

最近、診察室やSNSで、こうした質問をいただくことが増えてきました。

フッ素といえば、長年「虫歯予防の救世主」として、歯磨き粉や歯科医院での塗布など、私たちの生活に当たり前のように存在してきました。

しかしその一方で、海外の研究機関や政府機関からの発表をきっかけに、「フッ素が子どもの脳の発達(IQ)に悪影響を与えるのではないか?」という懸念の声が広がっています。

大切なお子さんの将来や、お腹の中の赤ちゃんのことを思えば、少しでも不安な要素は取り除きたいと思うのは親として当然のことです。

しかし、情報が錯綜する中で、過度に怖がったり、逆にリスクを軽視しすぎたりするのは避けたいもの。

今日は、今話題になっている「フッ素の悪影響」について、最新の研究データや各国の基準値を元に、医学的な視点からじっくりと解説していきます。

「何が本当のリスクで、どう対策すればいいのか」。

その答えを一緒に見つけていきましょう。


1. 衝撃のニュース「フッ素がIQを下げる」は本当か?

事の発端は、インターネット上で広まったあるニュースでした。

「子ども用フッ素補助剤がIQに悪影響を与える可能性がある」という記事を目にして、ドキッとした方も多いのではないでしょうか。

FDA(アメリカ食品医薬品局)の警告の真意

この情報の元となっているのは、アメリカのFDAが出した警告です。

その内容は、**「3歳未満の乳幼児や、虫歯リスクが低い子どもに対して、フッ素補助剤の使用を控えるように」**というものでした。

ここで重要なのは、FDAが根拠なく不安を煽っているわけではないという点です。

この警告の背景には、近年の疫学研究によって**「妊娠中や乳幼児期における過剰なフッ素摂取が、子どもの知能指数(IQ)低下と関連している可能性」**が示唆され始めたことがあります。

これまでの常識では、「フッ素は歯を強くする良いもの」という認識一色でした。しかし、脳が急速に発達する胎児期や乳幼児期においては、その摂取量によってリスクが生じる可能性があることが、科学的に指摘され始めたのです。

カナダのコホート研究が示す数値

具体的に、どの程度の影響があるのでしょうか。

2019年にカナダで行われた大規模なコホート研究(JAMA Pediatrics掲載)が、一つの衝撃的なデータを示しています。

この研究では、妊婦さんの尿に含まれるフッ素濃度と、その子どもが成長した時のIQの関係を調査しました。その結果、以下の傾向が明らかになりました。

  • 妊婦の尿中フッ素濃度が1mg/L高くなるごとに、生まれた男の子のIQが平均で約4.5ポイント低くなった。

「4.5ポイント」という数字をどう捉えるかですが、平均的なIQ分布において、これは決して無視できる数字ではありません。

もちろん、これは一つの研究結果であり、すべての人に当てはまると断定するものではありません。しかし、母親が体内に取り込んだフッ素が、胎盤を通じて赤ちゃんの脳発達に何らかの影響を与えている可能性を示す、非常に重要なデータと言えます。


2. 意外な落とし穴!フッ素はどこから体に入る?

「うちはフッ素入りのサプリなんて飲んでないから大丈夫」

そう安心するのはまだ早いかもしれません。

実はフッ素は、私たちが意識していない様々な経路から、体の中に入り込んでいます。

① 歯磨き粉(誤飲に注意)

最も身近なのが歯磨き粉です。市販のものの多くには、950〜1450ppm程度のフッ素が含まれています。

大人が適切に使う分には問題ありませんが、リスクとなるのは**「飲み込み」**です。

うがいが上手にできない小さなお子さんが、甘い味のついた歯磨き粉を毎日飲み込んでしまっているとしたら……。それは「歯に塗る」のではなく「フッ素を食べている」ことになり、体内への摂取量が増えてしまいます。

② 水道水(日本と海外の違い)

ここが大きなポイントです。

アメリカやカナダなどの一部地域では、虫歯予防の公衆衛生政策として、水道水に人工的にフッ素を添加しています(フロリデーション)。

  • WHO(世界保健機関)の基準:1.5mg/Lを超えないように。
  • アメリカ・カナダの目標値:0.7mg/L前後。

一方、日本では水道水への人工的なフッ素添加は原則として行われていません。

日本の水道水に含まれるフッ素は自然由来のもので、その濃度は0.1〜0.2mg/L程度と、海外の添加地域に比べてかなり低くなっています。

この点においては、日本に住んでいる私たちは、海外に比べて「水からの過剰摂取リスク」は低いと言えるでしょう。

③ お茶(意外な伏兵)

盲点となりやすいのが「お茶」です。

茶葉という植物は、土壌に含まれるフッ素を吸収・蓄積しやすい性質を持っています。

特に、古い葉を使うウーロン茶や濃い緑茶、紅茶などには、比較的高濃度のフッ素が含まれていることがあります。

データによっては、1リットルあたり4〜5mgのフッ素が検出されることもあります。

「カフェインレスだから」と安心して、濃いお茶をガブガブ飲んでいる妊婦さんは、知らず知らずのうちにフッ素摂取量が増えている可能性があります。

④ 自然界からの摂取

魚介類(特に骨ごと食べる小魚や缶詰)、野菜、そして土壌そのものにもフッ素は含まれています。

これらは自然の摂理であり、完全にゼロにすることは不可能ですし、通常の食事量であれば過度に心配する必要はありません。しかし、「トータルの摂取量」を考える上では知っておくべき要素です。


3. 日本のフッ素規制と、安全への考え方

「フッ素がそんなに危ないなら、なぜ国は禁止しないの?」

そう思う方もいるでしょう。しかし、フッ素には「有機フッ素」と「無機フッ素」という2つの顔があり、それぞれ扱いが異なります。

「有機」と「無機」の大きな違い

まず、ニュースなどで「発がん性」や「環境汚染」として問題視されているのは、主に**「有機フッ素化合物(PFASなど)」**です。

これらは自然界で分解されにくく、人体に蓄積しやすいため、日本でも製造や輸入が厳しく禁止・規制されています。

一方、歯磨き粉などに使われているのは**「無機フッ素(フッ化ナトリウムなど)」**です。

こちらは虫歯予防の効果が認められている成分であり、適切な量であれば有用です。

日本では、歯磨き粉に含まれるフッ素濃度の上限を1500ppm以下と定めており、安全性を考慮した規制が行われています。

専門家の見解の変化

とはいえ、近年の「IQへの影響」といった新たな研究結果を受け、専門家の間でも見解が慎重になりつつあります。

「虫歯予防のメリット」と「脳発達への潜在的リスク」。

この天秤をどう見るか。

特に、脳が作られる妊娠期や、バリア機能が未熟な乳幼児期に関しては、「念のため、使用は慎重にすべき」「不必要な高濃度摂取は避けるべき」と考える医師や研究者が増えているのが現状です。


4. 今日からできる!年齢・状況別「フッ素との付き合い方」

では、具体的に私たちはどうすれば良いのでしょうか?

「怖いから一切使わない!」と極端になる必要はありませんが、リスクを最小限にするための「賢い選択」は可能です。

年齢や状況に応じた、具体的なアクションプランをご提案します。

妊婦さんの場合:原則として「追加」は避ける

お腹の赤ちゃんへの影響を第一に考えましょう。

  • フッ素補助剤(サプリや洗口液):原則として避けてください。あえて摂取する必要性はありません。
  • 飲み物:濃いお茶やウーロン茶の常飲を避け、麦茶やルイボスティー、水などを中心にしましょう。
  • 歯磨き:つわりで歯磨きが辛い時期などは、無理に歯磨き粉を使わず、水だけで磨いても十分汚れは落ちます。

0〜2歳のお子さん:フッ素は「不要」

この時期は、うがいができず、歯磨き粉を飲み込んでしまうリスクが非常に高い時期です。

  • 歯磨き粉:基本的には不要です。水で濡らした歯ブラシやガーゼで汚れを拭き取るだけで十分です。もし使う場合は、フッ素が含まれていないジェルや、飲み込んでも安全な食品成分のものを選びましょう。
  • フッ素塗布:歯科医院での高濃度フッ素塗布についても、かかりつけの歯科医と相談し、必要性を慎重に判断してください。

3〜5歳のお子さん:リスクに応じて判断

うがいができるようになってきたら、選択肢が広がります。

  • 基本方針:虫歯のリスクが低い(甘いものをあまり食べない、しっかり磨けている)のであれば、積極的にフッ素補助剤を使う必要はありません。
  • 歯磨き粉:使う場合は、ごく少量(米粒程度)にし、終わったらしっかりうがいをして、口の中に残ったフッ素を吐き出す練習をさせましょう。
  • 見直し:習慣的に使っている「フッ素入り洗口液」や「タブレット」がある場合、本当にそれが必要か、一度立ち止まって考えてみましょう。

フッ素補助剤とは?

ここで言う「フッ素補助剤」とは、日常の歯磨き粉以外で、追加的にフッ素を取り入れるものを指します。

  • 歯科医院でのフッ素塗布
  • 家庭用のフッ化物洗口液(うがい薬)
  • フッ素入りのタブレット(サプリメント)

これらは、もともと「虫歯リスクが極めて高い子」に対しての医療的介入として使われるものです。

「なんとなく良さそうだから」と自己判断で漫然と使い続けるのではなく、歯科医師や小児科医に相談し、「今のこの子に本当に必要か?」を確認することが大切です。

「表示」を見る癖をつけよう

スーパーやドラッグストアで買い物をする際、パッケージの裏面を見る癖をつけましょう。

サプリメントや加工食品、オーラルケア製品に「フッ素」「フッ化物」「フッ化ナトリウム」といった記載があるか確認します。

特に海外製のサプリメントや歯磨き粉は、日本よりもフッ素濃度が高い場合があるため、注意が必要です。


本日のまとめ

今日は、多くのママたちが気になっている「フッ素の悪影響」について、医学的なデータをもとにお話ししました。

最後に、大切なポイントを振り返りましょう。

1. 「虫歯予防」と「IQリスク」のバランスを知る

フッ素は虫歯予防に有効ですが、過剰摂取は子どものIQ低下に関連する可能性が指摘されています。特に妊娠中や乳幼児期は、脳への影響を考慮し、「摂りすぎない」意識を持つことが重要です。

2. 日本の水道水は安全だが、お茶に注意

日本は水道水へのフッ素添加を行っていないため、水からのリスクは低いです。しかし、濃いお茶やウーロン茶にはフッ素が含まれるため、妊娠中や子どもは飲み過ぎに注意しましょう。

3. 歯磨き粉は「飲み込まない」が鉄則

乳幼児は歯磨き粉を飲み込んでしまうため、使用を控えるか、フッ素なしのものを選びましょう。歯磨き粉がなくても、ブラッシングで汚れは落ちます。

4. 補助剤は医師と相談して

洗口液やタブレットなどのフッ素補助剤は、自己判断で使わず、虫歯リスクが高い場合に限り、専門家の指導のもとで使いましょう。

情報は、あなたと家族を守るための「盾」です。

「フッ素は絶対にダメ!」と神経質になりすぎてストレスを溜める必要はありません。

しかし、「知らずに使っていた」という状態から、「知った上で選ぶ」という状態になるだけで、安心感は大きく変わります。

今日のお話が、日々の歯磨きや飲み物選びの参考になり、少しでも不安の解消につながれば嬉しいです。

これからも、未来のあなたと赤ちゃんを笑顔にするために、正しい医療情報をお届けしていきます。