こんにちは、未来のあなたと赤ちゃんを笑顔にする「おかひろし」です。
今日は女性にとって、とても大切なお話をします。
皆さんは**「子宮頸がん」**について、どれくらいご存知でしょうか?
「まだ若いから大丈夫」
「身内にがんの人はいないし」
そう思っている方も多いかもしれません。しかし、子宮頸がんは別名**「マザーキラー」**とも呼ばれ、結婚や出産を控えた20代・30代の若い女性の命や、将来赤ちゃんを産むための子宮を奪ってしまう恐ろしい病気です。
ですが、恐れる必要はありません。子宮頸がんは**「原因が明確」で「予防できる」**数少ないがんです。
今回は、産婦人科専門医の花澤先生(ヒロクリニック大宮駅前院)のお話をもとに、子宮頸がんの正体と、自分の体を守るための具体的なアクションについて解説します。
「子宮がん」と一口に言いますが、実は大きく2つのタイプに分かれます。
子宮頸がんの恐ろしい点は、まさに**「妊娠・出産適齢期の女性」を直撃する**ということです。
この時期にがんが見つかると、進行度によっては子宮を摘出しなければならず、将来子どもを産む望みを断たれてしまうことがあります。
だからこそ、「症状が出てから」ではなく、「無症状のうちに見つけること」が、あなたの未来を守る唯一の方法なのです。
子宮頸がんの99%以上は、**ヒトパピローマウイルス(HPV)**というウイルスの感染によって引き起こされます。
「ウイルス感染」と聞くと、「遊んでいる人がなる病気では?」と誤解されることがありますが、それは大きな間違いです。
HPVはごくありふれたウイルスで、性交渉の経験がある女性の約8割が、一生のうちに一度は感染すると言われています。つまり、誰にでも起こりうる「普通の出来事」なのです。
多くの人は、免疫の力でウイルスを自然に排除できます。しかし、運悪くウイルスが排除されず、長期間子宮の入り口にとどまってしまうと(持続感染)、細胞のDNAが傷つき、数年から十数年かけて「がん」へと変化していきます。
特に、日本人の子宮頸がんの原因の約65%を占める**「16型・18型」**などのハイリスク型HPVに感染した場合は注意が必要です。
子宮頸がんの最大の落とし穴は、初期段階ではほとんど自覚症状がないことです。
以下のような症状が出たときは、すでにがんが進行している可能性があります。
「生理不順かな?」と放置してしまうと、発見が遅れ、子宮全摘や命に関わる事態になりかねません。
無症状の段階で見つけるためには、**20歳を過ぎたら2年に1回の定期検診(細胞診)**を受けることが必須です。
早期発見のメリット
子宮頸がんは、検診による「早期発見」だけでなく、ワクチンによる「一次予防(感染そのものを防ぐ)」が可能です。
現在、日本で接種できるHPVワクチンは主に3種類ありますが、世界標準となっているのが**「9価ワクチン(シルガード9)」です。
このワクチンは、子宮頸がんの原因となるHPVの約90%**をカバーできるとされています。
ワクチンの効果が最も高いのは、初めての性交渉前の思春期(小学校高学年〜高校生)です。
しかし、すでに性交経験がある大人の女性でも接種する意義は十分にあります。まだ感染していない型のHPVを防ぐことができるため、将来のリスクを確実に減らすことができるからです。
今回のポイントをまとめます。
子宮頸がんは「運が悪くてなる病気」ではなく、**「知識と行動で防げる病気」**です。
自分の体を守れるのは、あなた自身だけです。もし検診を後回しにしているなら、ぜひ次の誕生日のプレゼントとして、自分に「検診」を贈ってあげてください。
当クリニックでは、NIPT(出生前診断)だけでなく、婦人科検診やHPVワクチン接種も行っています。女性の健康に関する不安があれば、いつでもご相談ください。
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