先天性表皮水疱症とは?遺伝子検査で知る皮膚の脆弱性の真実【YouTube動画解説】

病気の概要と遺伝形式

世界的には

  • 出生10万人あたり 約20例(= 5万人に1人)
  • まれな遺伝性疾患(希少疾患)とされています

🇯🇵 日本国内では

  • 推定患者数は 約500~1,000人
  • 年間に約10~20人の新生児が新たに発症していると報告されています
    • 出生頻度:約50,000~100,000人に1人

接合部型表皮水疱症(JEB)の発症頻度

🌍 世界全体の推定

  • 出生50万人に1人程度
  • または EB全体の 約5〜10% を占める

栄養型表皮水疱症(DEB)の発症頻度

🌍 世界的な推定頻度

  • 出生100万人に約6〜10人程度
  • EB全体の中では 約25〜30% を占めます

🇯🇵 日本国内の推定

  • EB患者全体が約500~1,000人とされており、
  • 栄養型はそのうち 100〜300人程度 と推定されます

主な分類(重症度・部位によって分類)

分類名特徴遺伝形式
単純型(EBS)表皮の最上層が壊れる。比較的軽症。常染色体優性遺伝が多い
接合部型(JEB)基底膜部の障害。中等度〜重度。常染色体劣性遺伝が多い
栄養型(DEB)真皮と表皮の接合部に異常。瘢痕や指癒着が進行。優性・劣性の両タイプがある

主な分類(重症度・部位によって分類)

分類名特徴遺伝形式
単純型(EBS)表皮の最上層が壊れる。比較的軽症。常染色体優性遺伝が多い
接合部型(JEB)基底膜部の障害。中等度〜重度。常染色体劣性遺伝が多い
栄養型(DEB)真皮と表皮の接合部に異常。瘢痕や指癒着が進行。優性・劣性の両タイプがある

ラミニン332とラミニン5は、どちらも基底膜を構成する重要なタンパク質ですが、ラミニン5はラミニン332の一種として分類されます。ラミニン332は、α3、β3、γ2の3つの鎖から構成され、ラミニン5はα3、β3、γ2鎖の組み合わせを持つラミニン332を指すことがあります。つまり、ラミニン332はより広い概念で、ラミニン5はその中の特定の組み合わせを指すことがあります。

症状の違い

まとめ比較

分類主な損傷部位水疱の深さ症状の重さ傷跡発症時期合併症
単純型表皮内浅い軽〜中等度残りにくい新生児〜幼児少ない
接合部型表皮と基底膜の間中等度中〜重度残る場合あり出生直後栄養障害、成長障害など
栄養型真皮まで深い中〜重度残りやすい新生児〜癒着、関節障害、皮膚がん