「NIPT(新型出生前診断)で陽性が出たけれど、その後の羊水検査では陰性だった」
先日、タレントの川崎希さんが公表したこのニュースは、多くの妊婦さんやご家族に驚きを与えました。「陽性と出たのに陰性?」「検査は信用できるの?」そんな疑問や不安を抱いた方も少なくないでしょう。
今回は、YouTubeチャンネル『【NIPT】ヒロクリニックあ、岡です。』の解説を元に、なぜこのような結果の違いが生まれるのか、そのメカニズムとNIPTとの正しい向き合い方について解説します。
まず理解しておきたいのが、2つの検査の決定的な違いです。
つまり、NIPTはお母さんの血液(胎盤のDNA)を見ているのに対し、羊水検査は赤ちゃんそのものの細胞を見ているという点が異なります。
NIPTで陽性が出たのに、羊水検査で陰性になる(=赤ちゃんには異常がない)。この「偽陽性」が起こる主な原因として、動画では以下の可能性が挙げられています。
「NIPTは胎盤からの情報を間接的に見ているため、確定させるには直接細胞を見る羊水検査が不可欠」なのはこのためです。
「NIPTは精度99.9%」とよく言われますが、ここにも誤解しやすいポイントがあります。動画内で岡医師は、「検査自体の精度」と「陽性的中率(本当に病気である確率)」は別物だと強調しています。
陽性的中率は、**「お母さんの年齢」や「疾患の頻度」**によって大きく変動します。
つまり、「発生頻度が低い病気(または若い年齢での検査)」ほど、NIPTで陽性と出ても、実際は陰性である可能性が高くなるのです。
NIPTは、採血だけでリスク判定ができる非常に優秀な検査です。しかし、あくまで「可能性を絞り込むための検査」であり、診断を確定させるものではありません。
岡医師は、「もしNIPTで陽性が出ても、すぐに絶望せず、必ず羊水検査を受けて結果を確認してほしい」と語ります。また、若い方や稀な疾患の判定ほど「偽陽性」の可能性が残されていることを知っておくことが大切です。
川崎希さんのような公表は、NIPTの限界と役割を正しく知る大きなきっかけとなりました。正しい知識を持って検査に臨むことが、未来の家族を守る第一歩と言えるでしょう。
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