やさしいまとめ
このページでは、「X連鎖性低汗性外胚葉異形成(X-linked Hypohidrotic Ectodermal Dysplasia, XLHED)」という先天性の遺伝性疾患について、やさしく解説します。XLHEDは、髪の毛が少ない、汗が出にくい、歯の本数が少ないといった特徴があり、主に男の子に多く見られる病気です。原因は、EDAという遺伝子の異常によって、皮膚や汗腺、歯など外胚葉由来の組織の発達がうまく進まないことにあります。
この疾患は比較的まれではありますが、診断や治療、日常生活のサポートに関しては適切な対応が可能です。記事では、主な症状の特徴、検査方法、診断の流れ、現在行われている治療や生活の工夫について、わかりやすくまとめています。また、将来的な治療の可能性についても最新の研究をもとにご紹介しています。
お子さんの体調や発達についてご心配なことがある方、または医師からXLHEDの可能性についてお話を受けた方にとって、安心して読んでいただける内容を目指しました。ご家族やご本人の毎日に少しでも役立つ情報となれば幸いです。
遺伝子領域 | Implicated Genomic Region
EDA

EDA遺伝子(ectodysplasin A)はX染色体のXq13.1という場所に位置しています。この遺伝子は、エクトジスプラシンA(ectodysplasin-A)というタンパク質の設計図であり、これは「腫瘍壊死因子(Tumor Necrosis Factor, TNF)リガンドスーパーファミリー」に属しています。
このタンパク質にはいくつかの異なる形(アイソフォーム)が存在しますが、なかでも最も重要なのがEDA-A1という型です。EDA-A1は、胎児の発生のごく早い段階で、皮膚や髪の毛、歯、汗腺、粘膜腺といった「外胚葉(ectoderm)由来」の組織が正しく形作られるよう、EDAR(エクトジスプラシンA受容体)というスイッチをオンにします。
しかし、このEDA遺伝子に異常があると、EDA-A1タンパク質が作られなかったり、正しく働かない形で作られたりします。その結果、細胞同士のやりとり(特に上皮細胞と間葉細胞のあいだの「シグナル伝達」)がうまくいかなくなり、髪の毛や歯、汗腺といった器官が十分に発達できなくなります。こうして、X連鎖性低汗性外胚葉異形成(XLHED)という病気が生じます。
疾患名 | Disorder
この病気の正式名称は、X連鎖性低汗性外胚葉異形成(X-Linked Hypohidrotic Ectodermal Dysplasia, XLHED)です。「外胚葉異形成」というのは、皮膚や歯などの発生に関わる「外胚葉」に由来する組織の発達に異常があることを意味します。英語圏では「クリスト–ジーメンス–トゥーレイン症候群(Christ-Siemens-Touraine Syndrome)」とも呼ばれています。
XLHEDは「X染色体」に関係する遺伝子の異常で起こるため、特に男の子に多く見られる傾向があります。一方、女の子の場合は症状が軽かったり、見えにくかったりすることもあります。
概要 | Overview
この病気は、生まれつき外胚葉に由来するいくつかの組織がうまく発達できないことによって起こります。もっともよく知られている特徴は、三つあります。まず、髪の毛が少なく、細くて色が薄い「乏毛症(hypotrichosis)」。次に、汗が出にくく、体温調節が難しくなる「低汗症または無汗症(hypohidrosis / anhidrosis)」。そして、歯の本数が少ない、または形に異常がある「先天性欠歯・少数歯(hypodontia / oligodontia)」です。
これらの三つの症状は、外から見てわかることも多く、診断の大きな手がかりになります。ただし、それ以外にもさまざまな症状が出ることがあります。たとえば、皮膚が乾燥しやすく、湿疹ができやすかったり、鼻の粘膜が乾きやすいために慢性的な鼻炎や鼻づまりがあったりします。風邪を引きやすく、咳や呼吸器の感染が繰り返されることも珍しくありません。
また、この病気のあるお子さんの多くには、特徴的な顔立ちが見られます。額が少し前に出ていたり(前頭部突出)、鼻の付け根がへこんで見えたり(鞍鼻)、唇が外向きに開いているように見えたりします。そして、乳首が生まれつき小さかったり、見えなかったりすることもあります。
ただし、これらの身体的な特徴がある一方で、知的な発達や身体的な成長は、通常ほとんどの場合において正常です。見た目や機能に影響があっても、心や学びの力には問題がないということは、親御さんにとっても大切な安心材料になるかもしれません。
疫学 | Epidemiology
X連鎖性低汗性外胚葉異形成(XLHED)は比較的まれな病気ですが、外胚葉異形成の中ではもっとも頻度の高いタイプです。
出生5,000〜10,000人に1人の割合で見られると推定されており、男の子に多くみられます。これは、原因となるEDA遺伝子がX染色体上にあるためで、男の子はX染色体を1本しか持たないため、遺伝子に異常があると症状がそのまま出てしまうからです。
たとえば、デンマークの研究では、出生した男児10万人あたり2.8人にXLHEDが見られるという報告があります。また、ヨーロッパ全体のデータでは、有病率は100万人あたり1〜9人と推定されています。
この疾患の多くはX連鎖型(XLHED)ですが、よりまれな形として、常染色体優性または劣性遺伝型も存在します。その場合には、EDAR、EDARADD、WNT10Aといった別の遺伝子に異常があることが知られています。
女の子(保因者)については、X染色体不活性化(X-inactivation)と呼ばれる生物学的なしくみによって、体の中でEDA遺伝子が働く細胞と働かない細胞が混在することになり、症状の出方には個人差が大きくなります。
病因 | Etiology
XLHEDの原因のほとんどは、EDA遺伝子の異常(突然変異)です。この異常によって、EDA-A1という重要なたんぱく質が作られなくなったり、正しく働かなくなったりします。
変異にはさまざまな種類があります。たとえば、フリン切断部位(furin cleavage site)に変異があると、EDAが体の外へ分泌されず、汗腺や歯の発達に必要な情報が周囲の細胞に届きません(例:p.Arg153Cys)。また、TNF相同性ドメイン(TNF homology domain)に異常がある場合には、EDAがEDARという受容体にうまく結びつけず、シグナル伝達がうまくいかなくなります(例:p.Lys263Gln)。
いずれにしても、このEDA→EDAR→EDARADD→NF-κBという発生の初期に大切な情報の流れが止まってしまい、外胚葉由来の器官の「設計と組み立て」が失敗してしまいます。
まれに、EDA以外の遺伝子、たとえばEDARやEDARADD、WNT10Aに異常があることで、似たような症状を引き起こすこともあります。これらは常染色体型と呼ばれ、遺伝の形式が異なります。
症状 | Symptoms
XLHEDにはとても特徴的な三つの症状があります。これは「三主徴」と呼ばれます。
まず一つ目は、髪の毛が少なく、細くて柔らかく、色も薄いという特徴です。生えそろうのが遅かったり、まつげや眉毛が生えにくかったりすることもあります。
次に、汗がほとんど出ない、または非常に出にくいという点です。これは、体温調節が難しくなる原因となり、特に赤ちゃんや小さなお子さんでは、暑い環境で簡単に体温が上がってしまうことがあります。このような高体温は命にかかわることもあるため、早期の注意と対応が必要です。
そして三つ目は、歯の数が生まれつき少ない、または歯の形がとがっていたり、小さかったりするという点です。歯が生えるのが遅れたり、永久歯が足りなかったりすることもあります。
これらの主要な症状以外にも、体のあちこちにさまざまな影響が出ることがあります。皮膚は乾燥しやすく、湿疹になりやすい傾向があります。鼻や口の粘膜も乾きやすいため、慢性的な鼻炎や鼻づまりが起こりやすく、風邪を引きやすい子もいます。
また、顔立ちにも特徴がある場合があります。たとえば、おでこがやや前に出て見える「前頭部の突出」、鼻の付け根がへこんだ「鞍鼻」、唇が外に向かって開いている「外反唇」などが挙げられます。まつ毛や眉毛がまばらだったり、乳首が見えなかったりすることもあります。
目が乾きやすくなる「ドライアイ」や、まぶたのふちの脂腺(マイボーム腺)が欠如している場合もあります。また、まれに免疫機能に関わる異常があり、風邪や感染症を繰り返すお子さんもいます。
検査・診断 | Testing & Diagnosis
この病気は、特徴的な見た目や症状からある程度の見当がつくこともありますが、正確な診断にはいくつかの検査が必要です。
まず、診察時に「髪の毛の量や質」「汗のかき方」「歯の状態」などを確認することで、医師がXLHEDを疑うきっかけになります。汗が出ているかどうかを調べる方法として、ヨウ素デンプン反応テストがあります。これは皮膚にヨウ素とデンプンを塗り、汗が出た場所が黒く変色するという簡単な方法で、汗腺の分布や働きを調べることができます。
歯のレントゲン写真を撮影すれば、歯の数が足りないこと(先天性欠歯)や、根っこが大きく広がった特殊な形(タウロドント(taurodontism))があるかを確認できます。
女の子の場合は、X染色体の不活性化の影響で症状が部分的にしか出ないことがあり、汗腺の分布がまだらになることもあります。
診断を確定するには、遺伝子検査がとても重要です。疑われる場合はまずEDA遺伝子の配列を詳しく調べます。時に、大きな部分の欠失や重複(コピー数の異常)が原因であることもあるため、欠失・重複解析を併用することもあります。
また、同じような症状を持つ他の遺伝子変異(EDAR、EDARADD、WNT10A)を調べるために、マルチジーンパネル検査が用いられることもあります。
さらに補助的な検査としては、発汗機能を確認するためのピロカルピン誘発発汗検査や、EDAタンパク質の量を血液や細胞から測定する方法(たとえばAlphaLISA法)、あるいはタンパク質の異常を調べるウェスタンブロット法などがあります。
もし、すでにXLHEDの家族歴がある場合には、妊娠中の段階で診断を行うことも可能です。妊娠20~24週ごろの超音波検査で胎児の歯の芽(歯胚)を観察したり、遺伝子検査を行うことで、出生前診断が可能になります。
治療法と管理 | Treatment & Management
現在のところ、XLHEDに対する根本的な治療法はまだ確立されていません。そのため、日常生活の中で出てくる症状に対して、一つひとつ丁寧に対応していく支援的治療(サポーティブケア)が基本になります。
たとえば、汗をかきにくいことによる体温の上昇には、涼しい環境を整えることがとても大切です。室温管理、扇風機や冷却グッズの活用、水分補給などによって、体温を安定させる工夫が必要です。外出時には日陰やクーラーのある場所を選ぶなど、日常の工夫も効果的です。
歯の数や形の問題には、早期の歯科治療が役立ちます。乳歯が欠如している場合は、成長と発音・咀嚼を支えるために義歯(入れ歯)を早めに導入することが勧められます。成長に応じて、矯正治療やインプラント治療を検討することもあります(通常は7歳以降に実施可能です)。
皮膚の乾燥には、保湿剤(エモリエント)を日常的に使うことが有効です。湿疹がある場合には、適切な外用薬で炎症を抑える治療を行います。
ドライアイに対しては、人工涙液の点眼薬が目の潤いを保つのに役立ちます。鼻づまりや慢性鼻炎には、加湿器の使用や、鼻の吸引・感染予防が推奨されます。
また、乳児では歯の欠如によって哺乳がしづらいことがあり、栄養サポートも大切なケアの一つになります。
実験的治療|Experimental Therapy
現在、Fc-EDA(製品名:ER004)という新しい治療法が研究中です。これは、EDA-A1というタンパク質にIgG1という抗体の一部を融合させた人工タンパク質で、胎児のうちに投与することで、汗腺や歯の発達を正常に近づけようとする治療です。
この治療では、妊娠25〜26週の間に羊水内にFc-EDAを注入する方法がとられます。初期の報告では、これにより汗腺の機能が回復し、出生後に汗をかけるようになった症例が確認されています。体温調整ができるようになったことで、熱中症のリスクも下がったと報告されています。さらに、永久歯の発達にも良い影響が出ている可能性があります。
ただし、出生後にFc-EDAを投与しても効果はないことがわかっており、この治療は胎児期に限られます。
現在、EDELIFE臨床試験(ClinicalTrials.gov: NCT04980638)という国際共同研究が進行中で、安全性と有効性についての検証が行われています(2025年4月の時点で継続中)。
予後 | Prognosis
適切な管理とケアを受ければ、XLHEDを持つお子さんは通常の知的発達・身体発達を遂げることができます。日常生活の中でさまざまな工夫と支援が必要ではありますが、多くの場合、学校や社会生活に問題なく参加することが可能です。
ただし、乳幼児期には体温調整や呼吸器感染が命に関わることもあるため、最初の数年間は特に注意深い見守りと医療的サポートが求められます。
また、歯科的な問題、皮膚の乾燥、外見上の変化に伴う心理的な負担が続く場合もあり、医療だけでなく、心理社会的サポートも非常に大切です。
将来的には、Fc-EDAのような胎児期の治療が実現すれば、発汗機能や歯の発達を根本から改善できる可能性があり、大きな希望となっています。現在進行中の臨床研究の成果が、将来の治療に繋がることが期待されています。
やさしい言葉の説明|Helpful Terms
外胚葉(Ectoderm/がいはいよう)
人の体の表面に近い部分(皮ふ、髪の毛、歯、汗腺など)をつくる、発生の初期にできる三つの層のひとつです。この層に由来する組織の発達に問題があると、見た目や機能に影響が出ることがあります。
低汗症(Hypohidrosis/ていかんしょう)
汗があまり出ない状態です。体温がうまく下がらず、暑い環境で体内に熱がこもるため、体温管理に注意が必要です。
無汗症(Anhidrosis/むかんしょう)
汗がまったく出ない状態です。体が熱を放出しにくくなるため、特に赤ちゃんや小さなお子さんでは、暑い環境で体温が危険なほど上がることがあります。
乏毛症(Hypotrichosis/ぼうもうしょう)
髪の毛が少なく、細くてやわらかい状態です。眉毛やまつ毛も生えにくかったり、目立たなかったりすることがあります。
先天性欠歯(Hypodontia/せんてんせいけっし)
生まれつき歯の本数が少ない状態です。乳歯や永久歯が生えてこないことがあり、かみ合わせや発音、見た目に影響が出ることもあります。
少数歯(Oligodontia/しょうすうし)
多くの歯が生まれつき欠けている状態です。かむ力が弱くなったり、食事や会話がしづらくなることがあり、早期の歯科的サポートが重要になります。
エクトジスプラシンA(Ectodysplasin A/えくとじすぷらしんえー)
外胚葉組織(皮ふ、歯、汗腺など)の発達に重要な情報を細胞に伝えるタンパク質です。胎児期に働き、器官の形づくりを調整する役割を持っています。
EDA遺伝子(EDA gene/いーでぃーえーいでんし)
エクトジスプラシンAを作るための設計図となる遺伝子です。X染色体上にあり、この遺伝子に変異があると、EDAタンパク質の働きが弱まり、XLHEDの原因になります。
X連鎖性(X-linked inheritance/えっくすれんさつせい)
遺伝子がX染色体上にあることで、主に男の子に症状が現れやすい遺伝の形式です。女の子は2本のX染色体を持つため、1本に変異があっても症状が軽かったり、出なかったりすることがあります。
EDAR受容体(EDAR receptor/いーでぃーえーあーじゅようたい)
EDAタンパク質の信号を受け取る細胞表面のスイッチのような構造です。EDAと結びつくことで、外胚葉組織の発達に必要な情報を細胞の中に伝えます。
NF-κB経路(NF-κB signaling pathway/えぬえふかっぱびーけいろ)
細胞の成長や分化に関わるシグナル伝達の仕組みのひとつで、EDA→EDAR→EDARADD→NF-κBという流れで働きます。この経路が正しく動かないと、外胚葉由来の器官がうまくつくられません。
発汗検査(Sweat testing/はっかんけんさ)
汗が出ているかどうか、汗腺がどれくらい働いているかを調べる検査です。たとえばヨウ素とデンプンを使って、汗が出た部分を視覚的に確認する方法があります。
遺伝子検査(Genetic testing/いでんしけんさ)
病気の原因となる遺伝子に変化があるかを調べる検査です。特定の病名を確定したり、家族の中で誰に影響があるかを知るために使われます。
コピー数異常(Copy number variation/こぴーすういじょう)
遺伝子の一部が多かったり少なかったりする状態のことです。通常は2つあるべき遺伝子が1つしかなかったり、逆に増えていたりすると、タンパク質の働きに影響が出ることがあります。
胎児診断(Prenatal diagnosis/たいじしんだん)
妊娠中に赤ちゃんの健康状態や遺伝的な特徴を調べる検査です。超音波や遺伝子検査によって、出生前に病気の可能性を確認することができます。
X染色体不活性化(X-inactivation/えっくすせんしょくたいふかつせいか)
女の子が持つ2本のX染色体のうち、どちらか一方が自然に働かなくなるしくみです。この影響で、同じ遺伝子変異を持っていても症状の出方に差が出ることがあります。
Fc-EDA(Fc-EDA/えふしーいーでぃーえー)
研究中の治療薬で、EDAタンパク質にIgGの一部をつけて安定させたものです。胎児期に羊水へ注入すると、汗腺や歯の発達を助ける可能性があると報告されています。
羊水内注射(Intra-amniotic injection/ようすいないちゅうしゃ)
妊娠中の赤ちゃんを包む羊水の中に薬を注入する方法です。胎児期にしか行えない治療で、対象となる器官の発達を助けることが目的です。
支援的治療(Supportive care/しえんてきちりょう)
病気そのものを治すのではなく、症状に合わせて生活を支えるための治療です。たとえば体温調整、歯のケア、皮ふの保湿などが含まれます。
義歯(Dentures/ぎし)
歯が足りない場合にかむ力や見た目を補うための取り外し式の人工の歯です。発音や食事を助け、成長期の子どもでも使えるものがあります。
ドライアイ(Dry eye/どらいあい)
目が乾きやすくなる状態で、まばたきのたびに目がしみたり、ゴロゴロする感じがあります。涙の量や質、まぶたの脂を出す腺の働きが関係します。
鞍鼻(Saddle nose/あんび)
鼻のつけ根が少しくぼんで見える顔の特徴です。機能に問題はないことが多く、XLHEDのあるお子さんに見られることがあります。
乳首の低形成(Hypoplastic nipples/にゅうしのていけいせい)
生まれつき乳首が小さかったり、目立たなかったりする状態です。健康への影響は少なく、身体の一部の特徴として現れることがあります。
心理社会的サポート(Psychosocial support/しんりしゃかいてきさぽーと)
外見や体の違いによる不安、孤立感、学校生活の悩みなどに対応する支援です。心理士や医療スタッフと連携しながら、お子さん本人と家族の心を支えることを目的とします。
引用文献|References
- Schneider, H., Schweikl, C., Faschingbauer, F., Hadj-Rabia, S., & Schneider, P. (2023). A Causal Treatment for X-Linked Hypohidrotic Ectodermal Dysplasia: Long-Term Results of Short-Term Perinatal Ectodysplasin A1 Replacement. International journal of molecular sciences, 24(8), 7155. https://doi.org/10.3390/ijms24087155
- Faria-Teixeira, M. C., Tordera, C., Salvado E Silva, F., Vaz-Carneiro, A., & Iglesias-Linares, A. (2024). Craniofacial syndromes and class III phenotype: common genotype fingerprints? A scoping review and meta-analysis. Pediatric research, 95(6), 1455–1475. https://doi.org/10.1038/s41390-023-02907-5
- Huttner K. (2014). Future developments in XLHED treatment approaches. American journal of medical genetics. Part A, 164A(10), 2433–2436. https://doi.org/10.1002/ajmg.a.36499
- Wright JT, Grange DK, Fete M. Hypohidrotic Ectodermal Dysplasia. 2003 Apr 28 [Updated 2025 Mar 20]. In: Adam MP, Feldman J, Mirzaa GM, et al., editors. GeneReviews® [Internet]. Seattle (WA): University of Washington, Seattle; 1993-2025. Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK1112/
- Yang, R., Mei, Y., Jiang, Y., Li, H., Zhao, R., Sima, J., & Yao, Y. (2022). Ectodysplasin A (EDA) Signaling: From Skin Appendage to Multiple Diseases. International journal of molecular sciences, 23(16), 8911. https://doi.org/10.3390/ijms23168911
- Lee, Y. J., Kim, Y. J., Chae, W., Kim, S. H., & Kim, J. W. (2024). EDA Mutations Causing X-Linked Recessive Oligodontia with Variable Expression. Genes, 16(1), 12. https://doi.org/10.3390/genes16010012
- Alksere, B., Kornejeva, L., Grinfelde, I., Dzalbs, A., Enkure, D., Conka, U., Andersone, S., Blumberga, A., Nikitina-Zake, L., Kangare, L., Radovica-Spalvina, I., Vasiljeva, I., Gailite, L., Erenpreiss, J., & Fodina, V. (2021). A novel EDA variant causing X-linked hypohidrotic ectodermal dysplasia: Case report. Molecular genetics and metabolism reports, 29, 100796. https://doi.org/10.1016/j.ymgmr.2021.100796
- Wohlfart, S., Meiller, R., Hammersen, J. et al. Natural history of X-linked hypohidrotic ectodermal dysplasia: a 5-year follow-up study. Orphanet J Rare Dis 15, 7 (2020). https://doi.org/10.1186/s13023-019-1288-x
- Perez G, Barber GP, Benet-Pages A, Casper J, Clawson H, Diekhans M, Fischer C, Gonzalez JN, Hinrichs AS, Lee CM, Nassar LR, Raney BJ, Speir ML, van Baren MJ, Vaske CJ, Haussler D, Kent WJ, Haeussler M. The UCSC Genome Browser database: 2025 update. Nucleic Acids Res. 2025 Jan 6;53(D1):D1243-D1249. doi: 10.1093/nar/gkae974. PMID: 39460617; PMCID: PMC11701590.
キーワード|Keywords
X連鎖性低汗性外胚葉異形成, XLHED, EDA, ectodysplasin A, EDAR, EDARADD, WNT10A, NF-κBシグナル, hypohidrosis, anhidrosis, hyperthermia, hypodontia, oligodontia, hypotrichosis, conical teeth, taurodontism, prenatal therapy, intra-amniotic injection, Fc-EDA, ER004, Christ-Siemens-Touraine症候群, 外胚葉異形成症, 遺伝カウンセリング, NCT04980638, EDELIFE, 発汗障害, 歯の欠如, 先天性遺伝病, 免疫不全, 発達評価, ドライアイ, 無汗症, 新生児ケア
中文
