はじめに
美肌の基本は「落とすこと」から。メイクをどんなに丁寧に施しても、きちんとオフしなければ肌トラブルの元になります。本記事では、今注目されているクレンジングオイルの正しい使い方と、肌質別のおすすめ製品をご紹介します。
第1章 クレンジングオイルとは? その基本構造と美容的メリット
1-1. クレンジングオイルの仕組み
クレンジングオイルは、油分を主成分としたメイク落とし。「油は油で落とす」という皮脂の性質に基づいたアプローチで、ファンデーション・日焼け止め・皮脂・酸化したメイク汚れなど油溶性の汚れを優しく包み込みます。
主要成分
- 植物油(ホホバオイル、オリーブ油など)
- 炭化水素油(ミネラルオイルなど)
- エステル油(イソノナン酸イソノニルなど)
- 乳化剤(界面活性剤)
1-2. 他のクレンジングとの違い
種類 | 洗浄力 | うるおい保持 | 敏感肌適性 |
---|---|---|---|
クレンジングオイル | ◎ | 〇 | △(成分次第) |
クレンジングミルク | △ | ◎ | ◎ |
クレンジングジェル | 〇 | △ | 〇 |
クレンジングバーム | ◎ | ◎ | 〇 |
ポイント: オイルは特に「ウォータープルーフ」や「皮脂くずれ」などの強いメイクに対応可能で、仕事や外出の多いアラサー世代にぴったりです。
1-3. 医学的・皮膚科学的エビデンス
2021年の皮膚科学レビュー(J Cosmet Dermatol)では、オイルタイプのクレンジングが皮膚バリアを過度に破壊せず、毛穴の皮脂詰まりを減らす効果が示されました。また、洗顔後の角質水分保持量にも一定の優位性があると報告されています。
第2章 クレンジングオイルの正しい使い方【基本ステップと注意点】
2-1. 使用ステップ(正しいプロセス)
- 乾いた手と顔に使用する
- クレンジングオイルを手のひらに3〜4プッシュ
- Tゾーン → Uゾーン → 目元・口元の順に優しくマッサージ
- 乳化(少量の水を加えて白くなるまで軽く馴染ませる)
- ぬるま湯で十分に洗い流す
- その後、必要に応じてダブル洗顔
2-2. NGな使い方
- 手や顔が濡れた状態で使用 → 乳化前に水と混ざり洗浄力が低下
- ゴシゴシ擦る → 肌摩擦による色素沈着・敏感化の原因
- 乳化を省略する → 油膜が残り、ニキビの元になることも
2-3. ダブル洗顔は必要?
製品により異なります。「ダブル洗顔不要」と書かれている製品もありますが、皮脂分泌が多い方やナチュラル志向ではないメイクをしている場合は、洗顔フォームでのダブル洗顔が推奨されます。

第3章 肌質別のクレンジングオイルの選び方
3-1. 敏感肌・乾燥肌向け
推奨成分
- ホホバオイル、スクワラン(皮脂に近く肌に優しい)
- 無添加・アルコールフリー・香料不使用
3-2. 混合肌・脂性肌向け
推奨成分
- オリーブ油、ローズマリー抽出物(皮脂分泌の抑制)
- 皮脂吸着機能のあるクレイ系との併用も可
3-3. 毛穴の黒ずみ・角栓ケア向け
- エステル油系の高洗浄力タイプ
- 酵素配合やAHA含有製品で角質も同時ケア
第4章 専門家おすすめのクレンジングオイル【実力派7選】
製品名 | 特徴 | 対応肌質 | ダブル洗顔 |
---|---|---|---|
シュウウエムラ アルティム8∞ | 高級植物オイル8種配合 | 全肌質 | 不要 |
ファンケル マイルドクレンジングオイル | 酸化皮脂対応、無添加 | 敏感肌 | 要 |
アテニア スキンクリア クレンズオイル | くすみケア成分配合 | 乾燥〜混合肌 | 不要 |
DHCディープクレンジングオイル | オリーブバージンオイルベース | 普通肌〜脂性肌 | 要 |
THREE バランシング クレンジングオイル N | 精油ブレンド、心地よい香り | 敏感〜乾燥肌 | 要 |
ビオレ パーフェクトオイル | 手軽な市販品、コスパ◎ | 脂性肌向け | 不要 |
オルビス クレンジングリキッド(オイルフリー) | ニキビ肌向け | 混合肌〜脂性肌 | 要 |
第5章 よくある質問Q&A
Q1. クレンジングオイルは毎日使ってもいい?
A. 基本的には問題ありませんが、日焼け止め+軽メイクの日はミルクタイプとの併用を検討してもOK。
Q2. 乳化って絶対必要?
A. はい。乳化を行わないと、オイルが肌に残留し肌荒れやニキビの原因になります。
Q3. まつエクしてても使える?
A. 「まつ毛エクステ対応」と書かれている製品のみOK(グルーとの相性確認が必要)。
第6章 最新研究が示すクレンジングオイルの美容効果
- 皮膚バリア保持効果: 2021年の研究により、オイル洗顔群はミセル洗顔群よりもセラミド保持率が高いとされる(J Cosmet Dermatol)。
- 毛穴詰まり軽減効果: 酵素配合クレンジングオイルは角栓や黒ずみへのアプローチが有効(Int J Cosmet Sci, 2020)。
- 炎症抑制効果: スクワランや植物オイルには抗炎症作用があり、特に乾燥性敏感肌における肌荒れ軽減に寄与(Dermatol Ther, 2019)。
第7章 まとめ
クレンジングオイルは、美意識の高いアラサー女性にとって、メイクオフだけでなくスキンケアの第一歩。肌質やメイクのスタイルに応じた選び方、正しい使い方を知ることで、肌トラブルを予防し、内側から輝く素肌を目指すことができます。