こんにちは。未来のあなたと赤ちゃんを笑顔にする、おかひろしです。
このコラムでは、NIPT(新型出生前診断)を中心に、医学的根拠に基づいた情報を、感情論ではなくデータで分かりやすくお届けしています。
近年、「知的障害が増えている」「高齢出産や不妊治療が原因ではないか」といった言説を耳にし、不安を感じているご夫婦は少なくないでしょう。
実際、内閣府の統計によると、1995年におよそ40万人と推計されていた知的障害のある方が、2016年には約108万人にまで増加し、20年間で2.5倍以上になっています。
この数字は、本当に「病気が急増した」ことを意味しているのでしょうか?そして、その増加は高齢出産や不妊治療と関係しているのでしょうか?
本記事では、この**「増加の裏側」を医学的なデータで冷静に分析し、不安を解消し、安心して妊娠・出産に臨むための「備え」**について解説します。
統計データ上、知的障害の人数は確かに大幅に増加していますが、これは主に**「社会的な診断体制の進歩と認知度の向上」**による影響が大きいとされています。
| 年度 | 推計人数(万人) |
| 1995年 | 約40万人 |
| 2016年 | 約108万人 |
この増加の背景には、以下の3つの要因があります。
つまり、この「2.5倍増」という数字は、**「障害が急に増えた」という医学的な危機ではなく、「これまで見えなかったものが、社会の進歩によって見えるようになった」という「数字のマジック」**の側面が強いのです。
知的障害が増えているというニュースを、高齢出産や不妊治療と結びつけて不安になる方は多いですが、その因果関係は複雑です。
ダウン症(21トリソミー)に代表される染色体異常は、母親の年齢が上がるにつれて確率が上昇します。
| 母親の年齢 | ダウン症(21トリソミー)の発症頻度 |
| 20歳 | 約1,667分の1 |
| 35歳 | 約385分の1 |
| 40歳 | 約106分の1 |
このデータからもわかるように、年齢が高くなるほど、ダウン症や18トリソミー、13トリソミーといった知的障害を伴う染色体異常のリスクは確実に上がります。
一方で、不妊治療そのものが重大な知的障害のリスクを有意に増やすというデータは、現時点では示されていません。
不妊治療を受ける方の多くが30代後半〜40代という**「年齢的なリスク因子」**を元々抱えているため、結果的に染色体異常のリスクが高い層の出産が増え、統計に反映されていると考えるのが自然です。
知的障害の原因の大部分は母親の年齢にありますが、父親の年齢も無関係ではありません。
父親は生涯精子を作り続ける過程で、DNAのコピーミス(新規突然変異)が蓄積しやすく、これが子どもの**自閉スペクトラム症(ASD)**などの発達障害や、一部の希少な遺伝性疾患のリスクをわずかに高める傾向が報告されています。
【結論】
「高齢出産は危険だからやめるべき」ではなく、**「リスクを理解し、正しい情報と医療のサポートで備える」**という視点が大切です。
リスクはゼロではないからこそ、「知らないまま不安を抱える」のではなく、「知って準備する」という行動が、妊婦さんの安心につながります。
**NIPT(新型出生前診断)**は、知的障害につながるリスクを早期に知るための最も有効な方法です。
ヒロクリニックなど一部の施設では、一般的な検査では対象外になる**「部分欠失・部分重複」**といった、より細かな染色体異常も調べられます。
これらの異常は、知的障害や発達の遅れ、臓器の異常につながることがあります。こうした情報を妊娠初期に知ることは、**「産むか産まないかを決める検査」というより、「医療の準備、ご家族の心の準備、支援制度の活用」**といった、安心して出産を迎えるための備えに大きく役立つのです。
今日は、【知的障害は増えている?】というテーマで、以下の重要な点を解説しました。
リスクはゼロではありませんが、正しい知識と医療のサポートがあれば、安心して妊娠・出産に臨むことができます。
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