こんにちは、未来のあなたと赤ちゃんを笑顔にする「おかひろし」です。
妊娠中、赤ちゃんの成長を楽しみにする一方で、「もし、生まれてくる子に障害があったらどうしよう」という不安を感じることは、親としてとても自然な感情です。
特に、お顔の外見に関わる**「口唇裂(こうしんれつ)」**は、多くのご両親が心配される疾患の一つです。
「エコーで見つかるの?」「どんな影響があるの?」「治るの?」
今回は、口唇裂の基礎知識から、妊娠中に見逃さないための具体的な検査方法、そしてヒロクリニックだからできる高度な遺伝子検査について解説します。
口唇裂とは、お母さんのお腹の中で赤ちゃんの顔が作られる過程(妊娠4〜6週頃)で、唇の一部がうまくくっつかず、裂け目が残ってしまう先天異常です。
「珍しい病気」と思われがちですが、日本では約500人に1人(口唇裂・口蓋裂合わせて)の割合で発生すると言われており、決して稀なことではありません。
もし口唇裂を持って生まれた場合、主に以下の3つの課題が生じることがあります。
しかし、ご安心ください。現代の形成外科医療は非常に進歩しており、手術によって見た目も機能も劇的に改善することが可能です。
生後3ヶ月〜1歳頃に最初の手術を行い、成長に合わせて治療を重ねることで、傷跡も目立たなくなり、他の子と同じように生活できるようになります。

では、生まれる前に見つけるにはどうすれば良いのでしょうか?
最も一般的な方法は、妊婦健診で行う**「超音波(エコー)検査」**です。
この時期に、赤ちゃんの顔の形を詳しくチェックします。特に3Dエコーや4Dエコーを使用すると、お顔の凹凸が立体的に見えるため、唇の裂け目を鮮明に確認しやすくなります。
ただし、エコー検査は万能ではありません。
このような条件が重なると、熟練した医師でも発見が難しいことがあります。「一度の検査で異常なしと言われたから安心」とは言い切れないのが現実です。
見逃しを防ぐためには、時期を変えて複数回検査を受けることや、より高性能な機器を持つ施設で精密検査を受けることが推奨されます。
エコー検査は「形」を見る検査ですが、実は口唇裂の背景には**「染色体の異常」**が隠れていることがあります。
例えば、13トリソミー(パトウ症候群)や18トリソミー(エドワーズ症候群)などの染色体疾患では、合併症の一つとして口唇裂が現れる確率が高くなります。
ここで役立つのが、お母さんの血液だけで調べられる**NIPT(新型出生前診断)**です。
通常のNIPTでは、21・18・13トリソミーの3種類しか調べない施設がほとんどです。
しかし、口唇裂の原因はそれだけではありません。
ヒロクリニックでは、より細かい遺伝子の欠失(微小欠失症候群)まで網羅した検査を行っています。
当院が検査可能な**「116種類の微小欠失症候群」のうち、なんと56種類が口唇裂・口蓋裂に関連する疾患**です。
【例えばこんな病気も分かります】
これらの疾患を早期に見つけることは、単に「口唇裂があるか」を知るだけでなく、生まれてすぐの心臓手術の準備や、療育の計画を立てるために非常に重要な情報となります。

今回のポイントをまとめます。
「知るのが怖い」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、事前に分かっていれば、口唇裂治療の実績がある病院を選んで出産したり、専門医と早めに相談したりと、**赤ちゃんを迎えるための「最高の準備」**を整えることができます。
ヒロクリニックでは、エコーでは分からない遺伝的リスクまで含めて、あなたと赤ちゃんの未来をサポートします。不安なことがあれば、いつでもご相談ください。
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