ニューボーンフォトの準備とおすすめポーズ

シーツ上に丸くなって寝る赤ちゃん

── 誕生の輝きを写真に残すために、安心で素敵な時間を

赤ちゃんが生まれてから1か月ほどの新生児期は、あっという間に過ぎてしまう特別な時間です。この時期は、まだ胎内の記憶を残しているような丸みのある姿勢や、透き通るような肌、小さな手足のしぐさが特徴的。ニューボーンフォトは、そうした「いまだけ」の瞬間を残せる貴重な記録です。

将来、赤ちゃんが成長したあとに見返したり、家族や祖父母にプレゼントしたりと、写真は家族の思い出を彩る大切な宝物になります。


撮影に適した時期

ニューボーンフォトのベストタイミングは、生後5日〜14日ごろです。

  • この頃はまだ眠っている時間が長く、撮影中にぐっすり寝てくれることが多い
  • 胎児期の柔らかな体勢が保たれており、自然なポーズを作りやすい

ただし、赤ちゃんや母体の回復具合によっては無理をせず、落ち着いた時期に行うのが大切です。

セルフ撮影派向けの準備とステップ

スタジオには行けない、あるいは自宅でリラックスした雰囲気の写真を残したい方のために、セルフ撮影で押さえておきたい準備と流れを紹介します。

撮影環境を整える

  • 室温は27℃前後に保つ(裸や薄着の赤ちゃんでも快適な温度)
  • 光は窓から入る自然光がベスト。直射日光は避け、カーテン越しで柔らかくすると肌が優しく映る
  • 背景はシンプルに。白布や淡い色の毛布を敷くだけで清潔感が出る

医療的視点
新生児は体温調節が未熟です。長時間の撮影は避け、こまめに体温を確認したり、合間におくるみで包んで休ませてあげましょう。

準備しておくと安心なアイテム

  • 柔らかいブランケットやタオル
  • おくるみ数枚(淡い色だと写真映えしやすい)
  • 授乳ケープやタオル(撮影中の授乳やお世話用)
  • 赤ちゃんが寝やすいお気に入りの音(胎内音アプリなど)

撮影の流れ

  • 赤ちゃんがよく眠っているタイミングを選ぶ
  • 授乳後や沐浴後は眠りやすく、体もリラックスしていて撮影向き
  • 撮影は10分〜15分程度を目安に、短時間で区切る

おすすめのポーズ

自宅で安全にできる、人気で取り入れやすいポーズをいくつか紹介します。

  • おくるみポーズ
    赤ちゃんを優しくおくるみに包んで撮影。初心者でも失敗しにくく、安心感があるポーズ。
  • うつ伏せ寝ポーズ
    顔が横を向いた自然なうつ伏せ姿。背中や足の丸みが出て柔らかい雰囲気になる。
    ※必ず大人がそばで安全を見守ること。
  • 親子ショット
    両親の手に赤ちゃんをそっと乗せる手のひらサイズショットや、パパ・ママと一緒の抱っこ写真も定番。
  • 足や手のクローズアップ
    小さな足や手をアップで撮ることで、サイズ感の記録にもなる。

安全面での注意点

撮影時間が長くならないよう、赤ちゃんの体調を第一に考えるマンが安全補助をした合成写真なので、セルフ派では行わないでください。

無理なポーズは避ける(首や関節に負担がかかる体勢は危険)

高い位置に寝かせない(転落防止のため、必ず低い場所で撮影)

赤ちゃんの足の指にある指輪

小物や演出はシンプルに

  • お花やぬいぐるみは小さめサイズを選ぶと赤ちゃんが引き立ちます
  • 背景布は1〜2枚で十分。色数を増やしすぎないのがコツ
  • 家族の手や頬をそっと添えるだけで温かいストーリー性が生まれます


「可愛くしたい」と思うあまり小物を増やすと、ごちゃごちゃしがち。赤ちゃんそのものが主役だということを忘れないでくださいね。

撮影後のケア

ニューボーンフォトを撮影したあとは、赤ちゃんと家族の安全と快適さを第一に、いくつかのケアを心がけましょう。

1. 赤ちゃんの体調チェック

  • 撮影中は薄着や裸になることが多いため、撮影後すぐに体を温めることが大切です。
  • 室温が十分でも、赤ちゃんの手足が冷えていないか、肌の色が青白くなっていないかを確認しましょう。
  • 撮影後はおくるみやブランケットで包み、必要に応じて授乳や抱っこで安心させてあげると落ち着きます。

2. 使用した布や小物の洗濯

  • 赤ちゃんは免疫が未発達なため、肌に触れた布類や小物は必ず洗濯してから収納します。
  • 新生児用の無添加洗剤や低刺激のベビー用洗剤を使用し、洗剤残りがないよう十分にすすぐことが重要です。
  • 撮影小物(ぬいぐるみやアクセサリーなど)も、可能な範囲で洗うかアルコールで拭いて清潔を保ちます。

3. 家族への感謝

  • 撮影は家族の協力があってこそ成り立ちます。
  • 照明や温度管理を手伝ってくれた家族、赤ちゃんをあやしてくれた兄姉たちに**「ありがとう」を伝える時間**をつくると、撮影自体が温かい思い出になります。

専門家からのひとこと
新生児期はまだ免疫が整っていないため、清潔管理が何よりも大切です。布類は使うたびに洗い、湿ったまま放置せず完全に乾かしてください。また、肌に触れるものには柔軟剤を使わず、肌荒れやかぶれの原因になる洗剤残りにも注意を払いましょう。

まとめ:セルフでも大切にしたい「安心」と「今だけ」

ニューボーンフォトは、必ずしも特別な道具やスタジオがなくても撮れます。

  • 自然光とシンプルな背景で十分美しい
  • 赤ちゃんのタイミングに合わせることが成功のカギ
  • 安全を第一に、自然な姿を大切に


「もっと上手に撮れたらいいのに」と思うかもしれません。でも、完璧なポーズよりも、そこに写っている「今しかない瞬間」こそが、何よりの宝物。セルフ撮影は、不器用でも愛情がたっぷり伝わる最高の記録になります。

大人の手で赤ちゃんの足を包む

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