NIPTで分かる13・18トリソミー – パトウ症候群とエドワーズ症候群の最新情報【YouTube解説】

■第1章:NIPTの基本と検査対象(3分)
質問者:
「まず、NIPTではダウン症、つまり21トリソミーを調べる検査だと思っている方が多いと思うんですが、実は13番や18番のトリソミーも対象になっているんですよね?」

小児科医:
「そうですね。認証施設で実施されている基本的なNIPTでは、21番、18番、13番トリソミーの3つが標準の検査対象です。ただ、世の中の認知度でいうと圧倒的にダウン症が知られていて、13や18の話はあまり語られません。」

質問者:
「ネットやメディアでも21の話ばかりで、13・18については知られてない印象です。」


■第2章:13番・18番トリソミーとは?(3分)
小児科医:
「13番トリソミー(パトウ症候群)と18番トリソミー(エドワーズ症候群)は、どちらも重度の染色体異常で、合併症が非常に多いのが特徴です。脳や心臓、腎臓、四肢の奇形など、全身に複数の問題を抱えて生まれてくることが多く、出生後の生存率も非常に低いです。」

質問者:
「たとえば、どのくらいの子が生後どれくらい生きられるんでしょうか?」

小児科医:
「統計的には、生後1年を超えて生存する子は18番トリソミーで1割以下、13番はさらに少ないとされています。ただ、ごく一部では数年生きるケースもあります。」


■第3章:小児科で実際に診た経験(7分)
質問者:
「先生は、実際に13・18の赤ちゃんを診たことありますか?」

小児科医:
「あります。NICU(新生児集中治療室)で数例診ました。出生後すぐに呼吸器や心臓のサポートが必要な子が多く、ご家族にとってもとても重たい状況です。」

質問者:
「どういう経緯で見つかることが多いんですか?」

小児科医:
「出生前にNIPTや羊水検査でわかっていたケースもありますが、出産後に診断がつくこともあります。たとえば、出生時に明らかな身体的特徴や重篤な呼吸不全があり、染色体検査に至るという流れです。」

質問者:
「ご家族の反応や、ケアの現場ではどんなことが起きていたんでしょう?」

小児科医:
「ご家族は本当に葛藤の中にいます。“生きてくれるのか”“痛みはあるのか”という不安。医療者としては、その子に苦痛がないよう最大限配慮しながら、ご家族の意思に寄り添うケアが求められます。」


■第4章:NIPTでの発見がもたらす選択(3分)
質問者:
「そういった重篤な疾患を出生前に知ることで、妊娠継続の判断にも影響が出ますよね。」

小児科医:
「はい。たしかに現実として、13・18トリソミーと診断されると、出産を見送る方も多いです。ただし、それを“正しい・間違い”と語ることはできません。医療はあくまで情報を提供し、ご家族が納得して選べるようにすることが役割です。」

質問者:
「NIPTって“安心のために受ける”と思われがちですが、検出されたときこそ、真の意味での選択が求められるわけですね。」


■第5章:生きた証を見届けるということ(2分)
小児科医:
「13や18の子どもたちは、たとえ短い時間でも、確かに生きていた存在です。ご両親が“この子に会えてよかった”と言ってくださるとき、医療者としての意義を感じます。」

質問者:
「“短い命”という言葉では語れない何かがありますね。」

小児科医:
「ええ、“命の重み”を見つめ直すきっかけにもなります。」