こんにちは。未来のあなたと赤ちゃんを笑顔にする、おかひろしです。
NIPT(新型出生前診断)を中心に、医学的根拠に基づいた情報を、感情論ではなく「データ」を元に分かりやすくお届けするコラムへようこそ。
「うちの子、学校に行けるかな?」
「最近、朝になるとお腹が痛いって言うことが多い……」
そんな不安を抱えている親御さんは、決してあなただけではありません。
文部科学省の最新の調査(令和6年度)によると、不登校の児童生徒数は過去最多を更新し、中学生では15人に1人、小学生でも43人に1人が不登校という衝撃的な数字が出ています。
もはや、クラスに1人や2人は不登校の子がいるのが当たり前の時代なのです。
では、なぜこれほどまでに不登校が増えているのでしょうか?
「本人の根性がないから」「親が甘やかしているから」
いいえ、違います。
最新の医学的知見では、不登校の原因には、子どもの性格や育て方だけでなく、生まれ持った**「遺伝子的な傾向(脳の特性)」と「環境とのミスマッチ」**が深く関わっていることが分かってきています。
本日は、不登校の背景にある「遺伝子」と「環境」という2つの力について、医学的な視点から紐解き、お子さんが笑顔で過ごすためのヒントを探っていきます。
「みんなができていることが、自分にはできない」
学校という集団生活の中で、そんな挫折感を繰り返し味わい続けるとしたらどうでしょう。学校に行くのが怖くなるのは、ある意味で当然の反応です。
実は、不登校につながりやすい背景には、生まれつきの脳の特性が関係している場合があります。代表的な3つの特性について解説します。
知的障害(IQ70未満)とは診断されませんが、IQがおおよそ70〜85の範囲にある状態を「境界知能」と呼びます。
人口の約14%(クラスに数人)程度存在すると言われていますが、見た目では全く分からないため、「勉強が苦手な子」「やる気のない子」と誤解されがちです。
集中力が続かない、じっとしていられない、衝動的に動いてしまうといった特性です。
コミュニケーションの独特さや、強いこだわりを持つ特性です。
これらは決して「病気」ではありません。あくまで脳の機能的な「個性(特性)」です。
しかし、現在の日本の学校システム(一斉授業、集団行動重視)においては、これらの特性が「生きづらさ」に直結しやすく、結果として不登校という形でSOSが現れるのです。
「遺伝子で決まっているなら、もうどうしようもないの?」
そう絶望する必要はありません。むしろ、ここからが重要です。
特性(遺伝子)そのものは変えられませんが、**「どんな環境で過ごすか」**によって、子どものストレスや不登校のリスクは劇的に変えることができるからです。
それぞれの特性に合った「安心できる環境」とはどのようなものでしょうか。
彼らに必要なのは、スピードではありません。「わかった!」という成功体験です。
じっとしているのが苦痛な子に「座れ」と命じるのは拷問と同じです。
彼らにとって「想定外」は恐怖です。
このように、「普通」の枠に当てはめるのではなく、その子の特性に合わせた「オーダーメイドの環境」を用意してあげることが、不登校の予防、あるいは回復への一番の近道になります。
それでも、どうしても学校が合わないお子さんもいます。
そんな時、親御さんに持っていてほしい視点があります。
それは、**「学校に行くことだけが、社会とつながる道ではない」**ということです。
かつての日本では、丁稚奉公や職人の世界など、学校教育以外にも子どもが育ち、技術を身につけるルートがありました。
現代においても、選択肢は広がっています。
「学校に行けない=人生の終わり」ではありません。
むしろ、その子にとって苦痛な環境から脱出し、才能を開花させるための「新しいルート」を見つけたのだと捉え直してみてください。
親御さんが「学校に行かせなきゃ」という呪縛から解放され、「この子が笑顔でいられる場所ならどこでもいい」と腹を括れたとき、子どもは初めて本当の意味で安心し、次のステップへと動き出すエネルギーを溜めることができるのです。
今日は、不登校の原因について、遺伝子と環境の両面から解説しました。
最後に、大切なポイントを振り返りましょう。
1. 不登校の背景には「脳の特性」がある
「怠け」や「甘え」ではなく、境界知能、ADHD、ASDといった生まれ持った特性が、学校生活でのつまずき(学びにくさ、集団生活の苦痛)の原因になっていることが多いです。
2. 環境調整が最大の特効薬
特性は変えられませんが、環境は変えられます。焦らせない、座り続けさせない、見通しを持たせるなど、その子に合った配慮(合理的配慮)をすることで、ストレスは大幅に軽減されます。
3. 学校以外の選択肢を知る
学校だけが全てではありません。フリースクールや通信制など、お子さんが安心して自分らしくいられる場所(居場所)を見つけることが、何より大切です。
「どうしてうちの子だけ……」と悩む親御さんへ。
お子さんは、決して「弱い子」ではありません。合わない環境の中で、これまで必死に頑張ってきた「強い子」です。
まずはその頑張りを認め、「辛かったね」と受け止めてあげてください。
そして、一緒にその子だけの「正解の場所」を探していきましょう。
これからも、未来のあなたと赤ちゃん、そして成長していくお子さんが笑顔で過ごせるよう、医学的な情報でお手伝いさせていただきます。
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