不妊治療の全過程を徹底解説!人工授精から体外受精まで知っておくべき選択肢【YouTube動画解説】
各治療法の説明
- 治療内容の概要(どういうことをするのか)
- 向いている人の特徴(年齢・原因・状況別)
- メリット(効果・体への負担・費用など)
- デメリット(成功率・身体的/精神的負担・コスト)
順に紹介:
- 人工授精(AIH)
- 体外受精(IVF)
- 顕微授精(ICSI)
- 凍結融解胚移植(FET)
| 方法名 | 日本語名 | 特徴・概要 | 対象となるケース |
| AIH | 人工授精 | 精子を子宮内に直接注入。排卵のタイミングに合わせて行う。自然妊娠に近い。 | 軽度の男性不妊、性交障害、原因不明不妊など |
| IVF | 体外受精 | 卵子と精子を体外で受精させて、できた受精卵(胚)を子宮に戻す方法。 | 卵管閉塞、高齢、重度の男性不妊、AIH失敗など |
| ICSI | 顕微授精 | 1個の精子を卵子に直接注入する体外受精の特殊版。 | 精子数が極端に少ない、運動率が悪い、受精障害 |
| FET | 凍結融解胚移植 | 凍結保存しておいた受精卵(胚)を融解し、子宮に移植する方法。 | 着床タイミングを調整したい時、複数回の移植、ホルモン補充周期での移植など |
新鮮胚移植
新鮮胚移植は、比較的安価で培養期間が短く、凍結融解によるストレスを胚に与えずに済みます。また、採卵した周期にそのまま移植するので、移植の1~2週間後には妊娠判定ができるというスピード感も特徴のひとつです。一方で、採卵から日が浅い段階で移植するため、採卵で子宮や女性ホルモンが刺激を受けて敏感なことが原因で、妊娠率が全国平均で20%程度と低いことがデメリットとなります。
凍結融解胚移植
凍結融解胚移植は、何度も採卵しなくていいので負担が少なくて済む点や、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)のリスクを回避し、子宮内膜の環境がベストな状態で移植できるので、妊娠率が向上する傾向があります。また、複数の胚を凍結しておくことで、第2子・第3子を希望する際にも使えます。 一方で、「凍結・融解の過程で胚にストレスがかかって使えなくなるリスクがある」「 いったん融解すると再利用できない」といったことに注意が必要です。
選び方「不妊治療のステップ・順番はあるのでしょうか?」
✅ 基本的な治療ステップの順番(一般例)
1️⃣ タイミング法(自然妊娠のサポート)
- 排卵日を予測して性交を指導。
- 対象:不妊期間が短い・年齢が若い(~35歳くらい)
- ✳️ 約3〜6周期で結果が出なければ次へ。
2️⃣ 人工授精(AIH)
- 精子を洗浄・濃縮し、子宮内へ注入する方法。
- 対象:軽度の男性不妊・タイミングが合わない・原因不明不妊
- ✳️ 3〜6回試して妊娠しなければ次へ。
3️⃣ 体外受精(IVF)
- 採卵・体外受精・胚培養 → 胚移植(通常1回目は「新鮮胚移植」)。
- 対象:卵管閉塞・AIH失敗・年齢が高い・原因不明不妊
- ✳️ 採卵周期に胚凍結を併用する場合も多い。
4️⃣ 顕微授精(ICSI)
- IVFと並行するか、IVFで受精しなかったときに切り替え。
- 対象:重度の男性不妊・受精障害があった場合
- ✳️ IVFとICSIを同時に使う施設もあり(半々に分けるなど)。
5️⃣ 凍結融解胚移植(FET)
- IVF/ICSIで得た胚を凍結保存し、子宮環境が整った周期に移植。
- 対象:採卵と胚移植を別周期にしたい場合や、複数回の妊娠を希望する場合。
- 年齢や不妊原因によっては最初から飛ばしてもいいケースがある
- 「病院任せにせず、自分で知っておくことが重要」というメッセージ
注意点
『不妊治療って、自然妊娠よりも赤ちゃんの先天性疾患が増えるって聞いたことがあるんですけど…本当なんでしょうか?』
データ例(代表的研究)
- 出典:NEJM(New England Journal of Medicine)や JAMA(米国医師会雑誌)などの大規模疫学研究
- 自然妊娠での先天異常の発症率:約2.5〜3%
- IVF/ICSIでの先天異常の発症率:約3.5〜4%
- 相対リスク:約1.2〜1.4倍
| 原因 | 説明 |
| 親側の背景(高齢・不妊原因) | 不妊自体が、遺伝子異常や加齢などのリスク要因を反映している。 |
| 精子・卵子の質の問題 | 受精障害・精子のDNA損傷などが治療で補われているが、もともとのリスクが高い。 |
| 顕微授精(ICSI)による「自然淘汰の回避」 | 自然なら受精しない精子も使われるため、弱い遺伝子が残る可能性。 |
| 胚培養や凍結操作の影響 | 胚への微小なストレスが発生する可能性(温度・pHなど)。ただし大半は安全域。 |
| エピジェネティクスの変化 | 精子や卵子のメチル化異常などが引き継がれる可能性が一部報告されている。 |
医師監修
監修日:2025年8月15日
岡 博史
(医師・医学博士/ヒロクリニック統括院長)
日本皮膚科学会 皮膚科専門医/日本医師会 産業医/東京衛生検査所 指導監督医
この記事は、 ヒロクリニックNIPTの編集・監修体制 にもとづき、資格を持つ医師が内容を確認しています。
