こんにちは。未来のあなたと赤ちゃんを笑顔にする、おかひろしです。 このチャンネルでは、NIPT、新型出生前診断を中心に、医学的根拠に基づいた情報を、感情ではなくデータに基づいて、わかりやすくお届けしています。
妊娠がわかったあと、いろんな情報を目にする中で “微小欠失症候群は、年齢に関係なく起きる”
そんな話を聞いて、不安になったことはありませんか?
実は、それ本当なんです。
微小欠失症候群は、母体の年齢とは無関係に起こる染色体の異常で、
“しかも、多くの認証施設では検査対象になっていない”、という現実があります。
さらに厄介なのは、検査によって精度が大きく違うこと。
選ぶ検査によって、見つかるはずの異常が見逃されてしまう、そんな可能性すらあるんです。
でも安心してください。
今、この情報を知ったあなたは、ちゃんと備える側に立っています。
不安になるのは当然です。だって、大切な命と向き合っているんですから。
だからこそ、”今日は微小欠失症候群の検査は受けるべきか”というテーマであなたが後悔しない選択ができるように、正確な情報をお届けしていきます。
最後まで見ていただければ、きっと今の不安が少し軽くなるはずです。
「微小欠失症候群」とは、赤ちゃんが生まれつき持っている染色体の一部が、非常に小さな範囲で欠けていることによって起こる病気の総称です。この「染色体の一部が欠ける」という変化は、通常の検査では見つけにくいほど小さなものですが、赤ちゃんの発達や健康に影響を及ぼすことがあります。
人間の体は、親から受け継いだ「染色体」と呼ばれる設計図のようなものを持っています。この染色体の中には、体を作り、働かせるための情報が詰まっています。「微小欠失症候群」は、この染色体の中のごく小さな部分が欠けている状態を指します。この欠けた部分が、体のどの部分の設計図かによって、現れる症状が異なります。
微小欠失症候群は、種類によって発生する頻度が異なります。例えば、「22q11.2欠失症候群」というタイプは、約4,000~5,000人に1人の割合で発生するとされています 。他の種類では、1万人に1人や、さらにまれなものもあります。全体としては、約1,000人に1人の割合で、何らかの微小欠失症候群が発生すると考えられています 。
症状は欠けている染色体の部分によって異なりますが、一般的には以下のようなものがあります:
ただし、症状の程度は人それぞれで、軽い場合もあれば、日常生活に支援が必要な場合もあります。
微小欠失症候群は、通常の妊婦健診や出生後の健康診断では見つけにくいことがあります。しかし、最近では「新型出生前診断(NIPT)」や「染色体マイクロアレイ解析」といった、より詳しい検査によって、妊娠中や出生後に発見されることがあります 。
微小欠失症候群そのものを完全に治す方法は現在のところありませんが、症状に応じたサポートや治療が行われます。例えば、言葉の発達を助けるための言語療法、学習を支援する特別な教育、心臓の問題に対する医療的な対応などがあります。早期に発見し、適切な支援を受けることで、子どもたちがより良い生活を送ることが可能になります。
以下に、代表的な微小欠失症候群をいくつか紹介します。
1. 22q11.2欠失症候群(ディジョージ症候群)
2. 1p36欠失症候群
3. 16p13.11微細欠失症候群
4. 15q24微細欠失症候群
5. 12q14微小欠失症候群
「現在の技術では、染色体の欠失が約700万塩基(7Mb)以上でないと、検出が難しいとされています。つまり、それより小さな欠失は見逃される可能性があるのです。」
「さらに、欠失が起こる染色体の場所によっても、検出の難易度が変わります。特定の領域では、検査の精度が低下し、欠失を見逃すリスクが高まることがあります。」
「微小欠失症候群の検査は、すべての医療機関で受けられるわけではありません。特定の施設でのみ対応しており、検査項目や精度も異なります。検査を希望する場合は、対応可能な施設を事前に確認することが重要です。」
「まず、『認証施設』とは、日本医学会が定めた基準を満たし、正式に認められた医療機関です。特徴としては:
「次に、『非認証施設』についてです。こちらは日本医学会の認証を受けていない医療機関ですが、以下のような特徴があります:
比較まとめ
それぞれの施設の特徴をまとめると:
| 項目 | 認証施設 | 非認証施設 |
| 検査項目 | 13、18、21トリソミー | 多様な染色体異常を検査可能 |
| 遺伝カウンセリング | 必須 | 任意または提供なしの場合あり |
| 微小欠失症候群 | 検査不能 | 検査可能なことが多い |
| 費用 | 約15~20万円 | 約7~30万円 |
| 通院回数 | 約3回 | 1回 |
選び方のポイント
「認証施設は、専門的なサポートが充実しており、安心して検査を受けたい方に適しています。一方、非認証施設は、検査項目の多様性や受検の柔軟性が魅力で、より詳細な情報を求める方に向いています。
ご自身のニーズや状況に合わせて、最適な施設を選択してください。」
検査ごとの陽性的中率の違い(具体例)
例)
└イルミナ式の場合
└メディカバー式の場合
└その他検査
※検査ごとの陽性的中率のデータがあると説得力が増し理想的です。編集でグラフなどを挿入したいです。
※具体例を元に、どの検査を受けるべきかのお話し、ヒロクリニックのティーアップをしていただきたいです。視聴者のニーズに応える狙い。
「イルミナ式」と「メディカバー式」は、どちらも非侵襲的出生前検査(NIPT)ですが、解析方法に違いがあります。
解析方法:全ゲノム解析
胎児由来のDNA断片(cfDNA)を網羅的に解析し、染色体異常を検出します。
特徴:
21、18、13番染色体のトリソミーや性染色体異常、微小欠失症候群など、幅広い染色体異常の検出が可能です。
解析方法:ターゲット型ゲノム解析
特定の染色体領域に焦点を当て、詳細に解析します。
特徴:
21、18、13番染色体のトリソミーや性染色体異常、特定の微小欠失症候群の検出に対応しています。
解析対象を絞ることで、効率的かつ高精度な検査が可能です。
| 特徴項目 | イルミナ式 | メディカバー式 |
| 解析方法 | 全ゲノム解析 | ターゲット型ゲノム解析 |
| 検査対象 | 幅広い染色体異常 | 特定の染色体異常 |
| 検査精度 | 普通 | 高い |
| 微小欠失 | ディジョージ症候群が弱い 五種類 | ディジョージ症候群が強い 四種類 |
| 検査場所 | 海外 | 東京衛生検査所 |
検査の選択にあたっては、医療機関と相談し、ご自身のニーズに合った検査方法を選ぶことが重要です。
検査方法を選ぶ際は、陽性的中率や対応する症候群、検査の実施場所などを総合的に考慮し、ご自身に最適な検査を選択してください。
微小欠失症候群は、染色体のごく小さな部分が欠けることで起こる遺伝子異常であり、母体の年齢に関係なく発生する可能性があります。以下のような方は、検査を検討することをおすすめします:
NIPTはスクリーニング検査であり、陽性結果が出ても確定診断ではありません。偽陽性の可能性も微笑欠失症候群では高いので、以下の確定検査を受けることが強く推奨されます:
これらの検査により、微小欠失症候群の有無を正確に判断することができます。
確定診断の結果を踏まえ、遺伝カウンセリングを受けることが重要です。遺伝カウンセラーや専門医と相談し、以下の点について理解を深めましょう:
専門家のアドバイスを受けることで、今後の対応方針を明確にすることができます。
確定診断の結果を家族と共有し、今後の対応について話し合いましょう。必要に応じて、以下のようなサポート体制を検討することが重要です:
家族全体で協力し、適切な支援体制を整えることが、安心して育児を進めるための鍵となります。
微小欠失症候群のリスクや遺伝的要因について理解を深め、将来の妊娠に備えることも大切です。必要に応じて、遺伝カウンセリングを受けることで、リスク評価や適切な検査の選択が可能になります。
今日は微小欠失症候群を調べる検査の違いと精度についてお話しさせていただきました。
もしご自身やご家族が微小欠失症候群について心配されている場合は、専門の医療機関で相談されることをおすすめします。早期の発見と適切なサポートが、より良い生活への第一歩となります。
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